ランドスキ:交響曲第1番「恐怖のジャン」

アルベール・ヴォルフ指揮パドルー管弦楽団(ducretet thomson/ORPHEE)LP

ランドウスキもしくはランドスキは忘れられた作曲家の感がある。多様な様式を取り入れたいささかあざとい折衷的作風が前衛に嫌われ権威的とも受け取られていたようだが今の耳からすればいかにも第二次大戦前後の世相を反映したような焦燥的な作風が懐かしい。個人的にこの人はデュティユのような作風だと感じたおぼえがあるのだが、これはポリリズム的に重ねられた高音の無調的パセージが僅かに前衛の宇宙的雰囲気をかもすものの、本編はいきなりミヨー的旋律から始まり、オネゲルやRVW、ホルスト、ショスタコといった世俗的な起伏をもって盛り上げていく。やや複雑ではあるがわりとブリテン的な単純さがある。その脇の甘さがブーレーズら前衛には野暮に見えたのか。指揮はウォルフなのかヴォルフなのかいつも迷うがヴォルフにしておく。同時代作品の紹介者として著名であったものの今は滅多に耳にすることのない名前である。即物主義的な指揮で脇を締めまくった演奏ぶりが清新だったが、この演奏も力強く終幕まで突き進む。最後が余りにあっさり断ち切れるのもこの人らしいといえばそうだ。オケも懐かしい音を強く主張する。けっこういい録音。○。プレートルのCDが現役か。
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tag : アルベール・ヴォルフ

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