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ラヴェル:バレエ全曲「マ・メール・ロワ」

アンセルメ指揮ボストン交響楽団(DA:CD-R)1951/12/21live

全曲と書いたが抜粋かもしれない。スイスの硝子細工師アンセルメ向きの作曲家・楽曲であるとともに、ボストンの硬質な音も技術的な高さも、小規模アンサンブルもしくはソロの目立つ、繊細で無駄の無い構造を持つこの曲に向いている。録音が悪く、その点不利ではあるが、ミュンシュ的な曇ったロマンチシズムや情感の煽り方とは違った角度から、スコアそのものに明るい光を照射して、オケに投影しているというのか、どうにも文学的表現では説明しづらいものではあるのだが、とても「ラヴェルらしい」演奏と思う。○。弱音部の音の交錯がひときわ美しいがゆえに録音の弱さが惜しい。
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tag : アンセルメ

ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」組曲

アンセルメ指揮NBC交響楽団(DA:CD-R)1949/1/8live

さすがにこのノイズまみれでは推薦はできないが、迫力満点の演奏でアンセルメ・ライヴの真実の一端を垣間見せてくれる。ブラヴォが飛ぶアンセルメというのも日本人にはイメージの無いところだ。といってもロシア式の押せ押せではなく、きちんと構築整理された音楽は透明で美観も保たれ、オケの技量も確かに感じ取ることができる。これはスイス・ロマンドではできない。○。

tag : アンセルメ

オネゲル:交響的黙劇「勝利のオラース」(1920-21)

アンセルメ指揮NBC交響楽団(DA:CD-R)1948/12/18live

オネゲル自身が代表作に挙げた大規模な管弦楽作品で、楽器用法や構成、概ねの響きにオネゲルらしさが横溢している(だから何かアメリカ往年のスペクタクル映画音楽に聴こえる部分もある)とはいえ、他作品とは隔絶した独特の晦渋さがあり、高音打楽器等によるしんとした音響を織り交ぜつつ並ならぬ分厚い音響を弦楽器により不協和的にうねらせ、そこに(よくとったやり方だが)凶悪な響きを持つブラスを重ねていくさまは異様で、シェーンベルクの削ぎ落とされたルナティックなピエロと、肥大化したグレの歌が混ざり合ったような奇妙な現代感を抱かせる。音の多さはけして無秩序ゆえではないがアイヴズを想起せざるを得ないところもある。よく筋書きを知ってから聴くべき曲なのかもしれない。12音全部が鳴るなど諸所に機知を織り込んださまは確かにマンネリズムの否定できない完成期オネゲルにおいては魅力的に聴こえる。友人ミヨーの破天荒時代にあった音楽ともまた違い、「ちゃんとしよう」という意識があるから、分析好きは楽しめる曲かもしれない。

初演者アンセルメは音こそ透明感を保っているものの力感を前面に押し出し、総じてドイツ的だ。NBC弦楽セクションの持つ力が(アイヴズの「答えのない質問」におけるコラールのように)和声的に移ろう音符の重みを際立たせ、中欧的表現を演出している。アンセルメがこういう圧倒的な音楽をもやれたとはスイス人にもわからなかったろうなあ(謎)。ザッヒャー盤等紹介した覚えがあるのだが検索すると出ない。録音最悪。差し引いて○。

tag : アンセルメ

マルティヌー:交響曲第5番

アンセルメ指揮NBC交響楽団(DA:CD-R)1948/1/24初演live


ルーセル風のエキゾチシズムから派手な新ロマン主義音楽に終わる折衷的作品で、やや把握しづらいところがあるが、20世紀交響曲が好きな向きは楽しめるだろう。アンセルメは最初こそ繊細で綺麗な響きをかなでさせるもののバレエ音楽的というより完全に民族主義的な感興にシフトしていく。ロシア国民楽派を得意としたこの指揮者がライヴで、しかも機能的なオケを使うとどういう演奏ができたのか、終盤のもはやフランス的ではないリズム楽器の強調ぶりに高音楽器の派手な鳴らし方、オケドライヴの流麗さ、煽りに煽るような表現で理解するといい。こんな演奏でなければ冗長で飽きる曲だ。NBCオケはボストンのような西欧風オケに比べ音のキレがよく響きが重くも軽すぎもしないのでアンセルメの性向にもあっている気がする。この人がアメリカ演奏旅行といわずじっくりオケを持って演奏していれば、スイス・ロマンドの印象とは違ったものを残せただろうに。○。録音は時代柄まあまあ。


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(マルティヌーは鬼門なのでwiki参照)

tag : アンセルメ

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