プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番

○D.オイストラフ(Vn)作曲家指揮モスクワ放送交響楽団(LYS/VENEZIA他)1938スタジオ録音・CD

性急なテンポ取りが特徴的で三楽章など最早突っ走るような感もあるが、独奏者が暴走しているわけではない。プロコが即物的な解釈とスピードに拘ったのはプーランクの証言を得るまでもなく自作自演のピアノ協奏曲第3番の、技巧が追いつかないテンポ設定で既に明確に聴き取れるところである(バックのコッポラもまたスピードに拘った指揮者だが)。プロコフィエフはリズムの取り方が生硬で如何にも非専門指揮者といったふう。不協和な響きや暴力的なフレーズを強調せず、綺麗で透明感があるのは特筆すべき点か。フランス的、土俗的な部分を出さずラヴェルの曲のように純粋にリリカルな音の粒立たせ方をしているところが面白い。独奏者の技巧はやや若い。1楽章の一部と2楽章にはもつれるように怪しい部分が聴かれ、後年の完璧に流麗な解釈の土台はきくことができるものの、旋律も痩せがちで、まだまだ完成された表現とは言えない。クーベリック・ライヴに繋がるものは確かに感じられるが、作曲家の指示に引きずられ自由にできないせいもひょっとするとあるかもしれない。○にはしておく。veneziaがいろいろまとめて復刻している。LYS(DANTE)との音質差は不明。他にも組み合わせの違う復刻があったが、いずれも板起こしであろう。モスクワ交響楽団という表記のものもある。
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プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番

○D.オイストラフ(Vn)クーベリック指揮プラハ放送管弦楽団(ANDROMEDIA)1947/5/15live・CD

録音が不安定。冒頭より欠損もしくはオケの音が極端に小さくなる場面が多々あり、ソリストとの録音バランスの悪さがきわ立った状態だ。が、個人的にはこれが父ストラフのプロ1のベスト演奏。どこにも隙の無い、隅々まで音の一つ一つまで表現解釈が施され全てが違和感なく融合しきって流れを作る。独壇場とも言っていいだろう。何と言っても流麗なボウイング、豪快なのに繊細なニュアンス、自然に高度な技術を駆使することのできる、この時点での才能はハイフェッツをも凌いでいたと確信する。太く艶のある音色はけして単調にもならず飽きない。貧乏たらしくなく、下卑ず高潔である。テンポが性急で、切羽詰った感じが強すぎると思うかたもいるかもしれないが、クーベリックがバックということもあり、曲がそれを要求している気もするし、そのスタイルに私はプロコの1番はベストマッチだと思う。オイストラフ全盛期のプロコとして記憶に留めたい一枚。録音状態をマイナスして○。オケ聴こえない・・・

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