ヴァレーズ:砂漠

シェルヒェン指揮フランス国立放送管弦楽団(TAHRA,harmonia mundi/INA)1954/12/2初演live(放送録音)・CD

音盤史上に残る大喧嘩の記録として聴くことができる。演奏自体は素晴らしい。この上ない奏者が揃って、フランスを去ったアメリカの騒音主義者の楽曲をシェルヘンで、しかもこの時代のパリで・・・もめないわけがない。アメリカでケージに対して投げかけられた嘲笑や怒号の元祖をここに聴くことができる。ヴァレーズにしては音数が少なく厳選され繊細で、楽曲の哲学的な側面をバス音域を中心に心象的に描いた佳作だと思うし、クラシックというよりドラムが前面に出たジャズのようにもきこえ、ORTFのメンバーも非常に敏感で敏捷で忠実であるのに、とくに静かな場面、電子楽器などを使った純粋な響きの面白さを聞かせるところで、文字通り「面白く聞けてしまったヤカラ」が大騒ぎを繰り返す、それがえんえんと続くのである。ブーイングやらアジテーションやら嘲笑やら意図的と思われる途中拍手やらが場内を満たし、終演後の長々しい批判のブーイングはこの大騒ぎの何やら意図的な悪意を象徴しているようで正直聴くのが辛かった。シェルヒェンは漢である。慣れてるってことでしょうけど、こんな中でよくもまあ全曲をこのクオリティでやり遂げたもんだ。録音は悪い。残念ながら無印。
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