ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲

モイセイヴィチ(P)サージェント指揮BBC交響楽団(DA:CD-R他)1955/8/9プロムスlive

王道の技巧を誇るソリストに、寧ろ伴奏指揮者として一流のサージェントが俊敏なアンサンブルを絡めて秀逸な演奏ぶり。とにかくモイセイヴィチが半端なく巧い。手大きそう。ザ・イギリスな演奏陣でありいい意味でも悪い意味でも中庸の明るい音楽の中で、ただ巧いだけかと思ったら怒りの日の主題でのほの暗い音色表現がはっとさせ、揺れないテンポでひたすら廻りまくる指を見せ付けられているような思いで飽きてきたところに例のチャイコフスキー的主題を思い切りテンポ・ルバート。ただ音色は程よく深いそのままで余りロマンティックではない。それと、そのあたりからオケ、とくにヴァイオリンが(というか録音が悪すぎてオケの中低音域が殆ど聴こえないのだが)疲れてしまったようで残念。もともと薄い編成ではあるが終盤は明らかにバラケてきて、それでも文字通りの瓦解はしないで済んだのは職人サージェントのそつないさばきに拠るものだろう。まさに後期ラフマニノフ、というフレーズもソリストは即物的・・・ラフマニノフ自身の演奏を彷彿とさせる・・・にも粒だってカッコよく表現しているのに対しオケは冷たいままバラけそうになっている・・・BBC交響楽団はもともとそういう楽団だがこれはちょっと疲れすぎ。ソリストの素晴らしさは大ブラヴォを呼ぶしそれにここまでつけていったサージェントには拍手だが、オケは△。
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tag : モイセイヴィチ サージェント

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