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黛敏郎:曼荼羅交響曲

山田一雄指揮NHK交響楽団(NHKSO)1976/10/13LIVE・LP

そういえばここでアジア系作家の作品を取り上げるのは初めてだ。1楽章金剛界曼荼羅は騒々しい。透明で怜悧硬質、ぼよーんという響きが特徴的だがいかにもトゥランガリラな音楽にはあまり日本的なものは感じない。メシアンとの違いは清澄で禁欲的な楽想にあるが、美しく感傷的ですらある2楽章(胎蔵界曼荼羅)前半は寧ろいかにもウェーベルン以降の現代西欧音楽といった感じだ。そしてよくわからないうちに騒々しくなったり静かになったりが断続的に繰り返され(作曲家の言葉どおりであるが)終わりまで続く。曲的には美しく技術は確かだが、余り個性はない。演奏は比較のしようがないがこのオケにしては精度が高いことを付け加えておく。
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