スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

フランセ:木管五重奏曲

○フランス国立放送管弦楽団木管五重奏団(EMI)1953・CD

四楽章からなる小品でじつにフランセらしいが、あまた書いた室内楽の他聞に漏れず細かくトリッキーな動きが難しい曲で如何にもピアニストの曲といった趣だ。弦楽アンサンブル曲でも同じことは言えるが、恐らくもっと鋭い音の切りかたが可能な弦楽器のほうが向く作曲家でなかったのかな、と思う。といっても木管五重奏曲の名作といわれる作品であり、技巧の見せ所満載。フルートとクラとホルンあたりに旋律が偏重している一方、地味ではあるが非常に細かい(特に終楽章!)音符を吹きこなすバソンなど面白い。さすがにこの曲になると高音がちょっと辛い部分が僅かにあるけれど、まあほんとに難曲ゆえのものだ。あと、和音が非常に綺麗!オケ首席楽団だけあって音色が完璧に揃っており音量バランスも計算し尽くしたようですらあり、音響的に素晴らしい。モノラル。アナログではプーランクのゼクステットの裏面。○。
スポンサーサイト

tag : ORTF

プーランク:六重奏曲

○J.フランセ(P)フランス国立放送管弦楽団木管五重奏団(EMI)1953・CD

最初から掛け合いの嵐でさすがに軋み生硬なテンポをとらざるを得ない曲だが、ここで牽引役としてそつない流れを作りテンポを安定させていくのはやはりフランセ。細かなフレーズも流れるように軽やかに、しかししっかりしたタッチで発音にいささかの「時差」もない。ORTFメンバーからなるこの木管五重奏団は仏EMIの例の二枚組みCDでまとまったものが復刻されており(一曲欠けているが山野楽器・EMIの「デュフレーヌの芸術」は現役盤として入手可能)現代的な洗練された「フランス式木管楽器によるアンサンブル」を楽しめる。じっさい室内楽団としてはローカリズムをさほど感じさせないが、鼻にかかったような「ザ・木管」な音色や露骨ではないにせよソリスティックな趣のあるヴィブラートなど、低音楽器すなわちバソンとホルンに聞き取ることができる。

六重奏曲ではどうしても低音楽器は下支えに回る場合が多く、バソンなど横長の旋律でないと表現の差が出ないが、ユニゾンで旋律メドレーを続けるプーランクの特質のうえ、さすが弦楽アンサンブルを捨てて管楽アンサンブルのみに作曲の腕を注ぎ込んだだけあって、特にこの曲ではフランセの曲のような機械的な「役」の割り振りは無く全楽器に聴かせどころが分散しているので、そういったソロ部をあまねく楽しむにはいい曲である。アンサンブルを楽しむ、もしくは勉強するにはうってつけではある。

急峻な楽章では一人律動的に動き続けるピアニスト次第なところも否めないが・・・とにかくやっぱりフランセ、デュフレーヌを始めとする奏者の方向性が一致しているというか、甘い音色をほどよく維持しながらも世界に通用する抽象音楽を表現する意思が感じられる。これに比べればアメリカの楽団のものなど素っ気無いわりにジャズ風の奏法など取り入れて寧ろローカリズムが強い感は否めない。さすが、ORTF黄金期メンバー。

後半になればなるほどいい。○。これはアナログで死ぬほどハマった盤なのだが、CDになって「あれ、こんなに醒めた演奏だったけ?」と距離を置いていた。バソンの話題が別のブログで出たので、あ、バソンって意識したことあんまりないや、と思って聴いたら、楽しめた。バソン自体ソリスト向きの楽器で奏者によっても音が全く違うなあとも思ったけど(プレシエルはそれほど独特の音は出さない人の感じがする)、1楽章ではサックスぽい赤銅色の旋律表現が聴ける。伴奏やユニゾンの時とは音を使い分けるんだなあ。

デジタル化は一長一短ではある・・・古い弦楽アンサンブルの録音が復刻されると倍音が減って(正確に響いて良いという見方もできる)金属的になるのに似た難しさを感じる。書法の多彩さが、特にハーモニーバランスの完璧なこの楽団の長所をいったん解体したところで、俊敏なフランセのもとに再構築された精度の高い演奏ということはちゃんと聴きとれる。モノラルだがクリア。○。

tag : 作曲家 フランセ ORTF

プロフィール

岡林リョウ

Author:岡林リョウ
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム
リンク
カテゴリ
TAG

ストコフスキ 四重奏団 フィテルベルク ミュンシュ トスカニーニ コンドラシン バルビローリ 作曲家 モントゥ アンセルメ 作曲家演奏 ブール エネスコ ガウク ミトロプーロス ロスバウト サージェント オイストラフ フランセ ワイエンベルク ORTF アンゲルブレシュト サモスード デゾルミエール イワーノフ ゴロワノフ ムラヴィンスキー ピエロ・コッポラ モイセイヴィチ ベーム セル クーベリック カルミレッリ シュヒター バーンスタイン ビーチャム パシャーエフ ツィピーヌ アルベール・ヴォルフ パレー ウォレンスタイン アラール オーマンディ サモンズ 山田一雄 ロストロポーヴィチ シェルヘン モートン・グールド ギレー モイーズ 

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。