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プフィツナー:交響曲第2番

ベーム指揮ザクセン国立歌劇場管弦楽団(ZYX MUSIC他)1940初出(1938?)・CD

循環形式というのはあざとい。そりゃ忘れた頃の「王の帰還」で感動しないほうがおかしい。この3楽章制交響曲のあざといところは晦渋なブラームス志向の音楽でありながらも構成は思いっきりフランクなところで、両端部を飾るワグナー的な響きの旋律そのものがフランクに聴こえる。そう思って聴きなおすと半音階的な進行や終盤の和声もフランクのシンフォニーからの剽窃に聴こえてくる。それでもなおこの曲に価値があるとすれば、その手ごろな「短さ」にある。ベームは同時代者として、プフィツナーの「言わんとするところ」をよく理解している様子だ。ともするとぶよぶよした演奏になる可能性があるこの曲を、スリムに引き締め、厳しく弾かせている。晦渋な2楽章から3楽章循環主題の提示前まで、頭でっかちの構造偏重ぶりが伺えるところ、これをきちんとまとまった音楽として聴かせられるだけでも既に腕のある指揮者であったことがわかる。軍隊のような演奏。録音は極めて悪いものの、○をつけるのはそういった理由による。

・・・このブログは何度でも同じ音源を取り上げます。その時々で見方が変わるからです。旧評はサイトかまとめブログを参照してください。無邪気に褒めてます。
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tag : ベーム

プフィツナー:小交響曲

アーベントロート指揮ライプツイヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(OTAKEN:CD-R/URANIA) プフィツナーは同時代の、あるいはちょっと前の音楽の影響を受けまくっている。それが若干盗作気味な名曲シンフォニー2番ではすこぶる面白いほうへ動くのだが、この作品はどうもいろいろな音楽のアマルガム、とくに古典、そしてブラームスやワグナーの影響があからさま。最初から最後までなにかしらどこぞの著名作曲家から剽窃したような楽想の連続、しかも少々考えすぎ。晦渋だらけの一曲、アーベントロートも古典曲を演奏する如きで、ビジネスライクにやっている。 ,

プフィツナー:交響曲第2番

作曲家指揮ベルリン・フィル(PREISER RECORDS)1940 自作自演の演奏は少し弛緩気味だ(録音のせいもある)。緩やかな場面ではなかなかに深く美しい情感を漂わせている。派手な場面・・1楽章のテーマ提示部など・・をもう少し派手にやってくれればかなり充足感が得られるのに、と思った。早いテンポで颯爽と進む場面は、ベルリンの強固な弦楽器に支えられている。うねうね半音階的な動きの目立つ曲で、異様に弾きにくそうだが、ベルリン・フィルは何とかやってのけている。そんな感じだから、音楽的ではない。譜面を音にしただけ、という感が否めない。自作自演というのはおおかたそんなものなのだろう。そういう演奏であるがゆえに逆に、ワーグナーやブラームスの影響がよく聞き分けられる。曲を分析的に知るにはいい素材だ。プフィツナーの指揮は固く、揺れず直線的、イマイチ曲の魅力が伝わりづらい。曲の魅力を知りたければ専門指揮者、ベームなどを聞こう。,

プフィツナー:交響曲第2番

フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル(LYS他)1949/aout/7LIVE ドイツ最後のロマン派作曲家といわれるプフィツナーは、直接的にはブラームスの影響をうけ、またワグナーなどの音楽要素を参考に保守的だが魅力的な作品を創り続けた作曲家である。「パレストリーナ」ばかりが有名だが、この交響曲もわりあいと聞かれている佳作だ。フルトヴェングラー戦後のライヴ、録音はあいかわらず悪いのだが、意気は伝わってくる。ホルンによる勇壮な主題提示から始まるこの曲はおいしいところがけっこうブラスに行ってしまって、弦は下で細かい動きをして支えたり、経過句的なフレーズを復唱したりとつまらないところもあるのだが、この時代のオーケストレーション(ワグナー以降、と言っておきます)はこんなものであるから仕方がない。でも、悪い音でも目立たなくても、ウィーン・フィルの弦の艶やかな音色は聞き取れる。プフィツナーはウィーンの響きがよくあう。フルトヴェングラーは比較的節度をもって望んでおり、爆演という感じはない。3楽章の最後のロマンティックな旋律をかなでるヴァイオリンの音色は素晴らしく、次いで再現される1楽章主題が晴れやかに凱歌を歌う。ややしつこめの音楽ではあるが、短いので飽きはしない。オケが曲慣れしていないような戸惑いが聞こえるので、ここはまあ無印。,

プフィツナー:交響曲第2番

○ベーム指揮SACHSISCHE STAATSKAPELLE(ZYX MUSIC)1940初出(1938?) 音は悪いが演奏は立派。気合十分だ。3楽章制だがすべて続けて演奏される。15分の凝縮された曲だ。何といっても第一楽章の主題が有名だ。かっこいい。3楽章最後で復活するのはお約束。プフィツナーはリヒャルト・シュトラウスと同年代だが、それもうなづける作風である。マーラーより前、ブラームスより後、といったところか。フランツ・シュミットにも通じる。半音階的ではあるが、テーマがいずれも明確で、構造もわかりやすく、聴き易い。ちょっとフランクを思わせる清新さも持ち合わせている。ベームは颯爽とこの佳作を演じ上げる。悪い音に慣れた向きにはぜひおすすめだ。ベームは同曲38年に1回、42年に2回録音している。,

プフィツナー:交響曲第1番

シュミット・イッセルシュテット指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団(URANIA)1952 半音階的なぬるまゆい響きにみたされた爛熟ロマン派音楽の典型。古臭い表現もあるが、ワグナーらの影響が支配的な作品である。オーケストレイションは決して巧くはないが(弦楽四重奏曲第2番の編曲版というせいもあろう)、それも含めちょっとフランツ・シュミットぽい。1楽章はうだうだとつづくあまり魅力的でない楽章。2楽章スケルツオはブルックナー的だがなかなか魅力的な躍動的な楽章。緩徐部は1楽章のつづきのようなたそがれの音楽。依然古い感じだがときどき新しい響きやフレーズが入ってハっとさせられる。イッセルシュテットのリズム感のよさが光る。3楽章ふたたび暗い響きから始まる緩徐楽章。深刻な旋律と現代的な音型のおりなす無調的なフレーズと夢見るように美しくあるいは暖かいフレーズが交互にあらわれる。けっこうマーラー的だ。イッセルシュテット盤は室内楽的な緊密なアンサンブルを構じているが、バイオリンにやや薄さが目立つ(曲のせいもある)。クライマックスへ向けてのモダニズムふうの厳しい音楽は面白いがやや冗長。いくつかのそれまでに出たフレーズの集積の上に輝かしい結末が築かれるが、原曲のせいか指揮者のせいか、ややあっさりめ。聞かせどころの中心点がぶれてしまったような座りの悪さがある。まあ清澄でとてもやさしい旋律も聞けるし、人によっては感動するだろう。ちなみにこの盤で36分の堂々たる交響曲である。2番にみられる凝縮は無い。録音は悪い(擬似ステレオ)。,
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