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ヴィラ・ロボス:弦楽四重奏曲第6番

○ハリウッド四重奏団(testament他)1949・CD

旋律性が強く、2楽章などリズムにブラジルのラテンなものが明確に現れ、しかし和声的にはとてもドビュッシーである。新民族主義作曲家が必ず通る民族主義的ドビュッシーとでも言うべき音楽なのだが、ヴォーン・ウィリアムズの一部作品のように相反するその2つの要素が足を引っ張り合って珍妙な聞き辛いものになることはなく、むしろミヨーの影響を感じさせるフランス寄りの作風になっているのは成功だ。円熟した書法はベートーヴェン風のがっちりした四楽章で発露しており、ブラジル音楽をクラシカルな表現の中に抽象化し昇華させている。なかなか美しく、独自性も感じられ、一般にもアピールする作品。個人的にはスケルツォが楽しくて好き。ハリウッド四重奏団の雄弁な表現によるところも大きいかもしれない。お国演奏家がやるともう少し体臭が出るのかも。○。
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ヴィラ・ロボス:ハープ五重奏曲

○リノス・ハープ五重奏団(X5 Music Group)2009・CD

ミヨーふうの軽い曲でチェロを中心に響きを作るところなどヴィラロボらしい書き方だなあと思った。とても耳心地がよく、演奏も典雅でやさしい。ヴィラロボの尖鋭な部分が無いので万人にすすめられる小品。○。

ヴィラ・ロボス:ウイラプル

○ストコフスキ指揮アメリカ交響楽団?(DA:CD-R)1967/12/18live

アイヴズの4番の前プロだった模様。前衛的といっても、古いマニアには懐かしい、古いアンチは眉をひそめる、しかし現代の一般マニアには前時代的なくぐもりを含む前衛の響きやリズム構造よりも、更に時代を遡ったフランス系の香り、とくにミヨーの野心を灰汁抜きした、ストラヴィンスキーを換骨奪胎した、オネゲルをリスペクトした、ラテンの旋律(ぽいもの)、複リズム、新古典的な対位法が多用される、直感的に楽しい音楽と捉えられるものだろう。理知性で感情的なものを抑えようとしない、というのが中南米の作曲家特有の面白さである。何せ神話上の、象徴主義的な鳥を題としているのだから、具象的なものはあらわれないけれども、抽象性ばかりを強調することもできないのである。ビラロボは晦渋な作品も多く、これもそれが無いとは言えず演奏が娯楽的かつ色彩的に煽っている面も否定できないが、楽しい。精度もなかなかのものだが録音はDAにしてはまあまあという程度でホワイトノイズはちょっと耳障り。正規音盤としてはマーキュリーにドラティか何かのものがあったと思う。○。

tag : ストコフスキ

ヴィラ・ロボス:少年の凧

○作曲家指揮シンフォニー・オブ・ジ・エアー(ETCETERA)LIVE ハルサイ・ペトルーシュカ色が露骨に出ている曲だ。とくに前半、メロディやハーモニー、一部音形に顕著である。弦のフラジオをまじえるなど、レスピーギのようにきわめて色彩的でまばゆい光に溢れており、リズムには時折ラテンの踊りの雰囲気が漂う(長続きしないが)。録音バランスが定まらずつぶれているところもあるなど難あり。ちょっと手探り感がしなくもない。しかしこのオケでなければたぶん演奏不能だったろう。,

ヴィラ・ロボス:弦楽四重奏曲第1番

ベスラー四重奏団(EMI,ODEON他)複数団体による全集盤がCD化している。ヴィラ・ロボスは歌心に長けてはいるのだがいささか短気である。この曲も6楽章にもわたって組曲ふうの短い楽章が綴られている。だから散漫さは否めない。また、書法的にも特徴が無く、まさにモチーフを思い付いたら伴奏パートをひっつけてハイ出来上がりみたいな感じ。ほとんどの楽章が旋律と伴奏の二声部でしか成り立っていないと言ってもいい。伴奏の常套的なこと、旋律のフランス的なこと、まさにミヨーを一晩水に浸けて切り刻んで並べたような感じだ。ミヨーの音楽は創意に溢れているがこの曲は僅かな創意を思い切り水増ししただけというか、オーダーメイドな味しかしない。聴き易いことは聴き易いのでフランス風の室内楽が欲しいときには代用品になるとは思うが・・・演奏込みで無印。,

ヴィラ・ロボス:花の組曲

◎ヘラー(P)(ETCETERA)都会的な洗練とラテンのリズム。ミヨーの一見明るいピアノ曲のはらむ暗くも美しい幻想をここにも感じる。1楽章「夏の牧歌(ハンモックの上の牧歌)」はあたたかくなつかしい雰囲気が胸をしめつける。単純だが、美しい。比較的若い頃の作品だけえあって素直で、民謡ふうの旋律も単純な音響で最低限飾り付けられている。2楽章「歌う村娘」は変化に富んでいる。冒頭からのセンチメンタルな歌は次第にレスピーギの「松」終曲のように響きを強め、アイヴズのような不協和音の連打による喧騒を呼ぶ。この頂点のあたりはヨーロッパ的で現代的、垢抜けている。3楽章「野菜農場のよろこび」はちょっとアメリカ的な、ガーシュイン的な響きを撒き散らして始まる。やや不協和的だが、全般的には平易な旋律が中心にあるので聴き易い。いくぶん祝祭的な終曲をもってこの10分に満たない曲集は終わる。ヴィラ・ロボスは非常に速い走句を装飾的に織り交ぜることがあるが、ヘラーのピアノはやや怪しい(必要な音は鳴ってはいるけれども)。呼吸の深い、非常にニュアンス深い演奏をするのだが、ちょっと指先が回らない感じのすることもある。でも、その洒落た雰囲気と懐かしい世界に◎をつけておきます。「クラシック音楽作品名辞典」にも載っている佳曲です。49年改訂。 ,

ヴィラ・ロボス:ブラジル風バッハ第7番

○作曲家指揮フランス国立放送交響楽団(EMI)1957/5/14,21 RIASのものより前進性があるように感じた。響きが明るく透明感があり、擬古典風の曲調に沿ったものとなっている。(註)RIASとRAIを私混同して書いておりました、すいませんっ!修正しました。,

ヴィラ・ロボス:ブラジル風バッハ第7番

○作曲家指揮RIAS交響楽団(VOX,TURNABOUT)音は良好。オケは割と機能的でしっかり演奏している。ヴィラ・ロボスというとブラジル風バッハ、なんだかチェロが沢山集まって演奏するイメージ。私はどうもあまりいい曲にめぐりあっていないのか、イマイチ苦手感がある。この曲も正直違和感を感じた。ストコフスキのバッハ・トランスクリプションとまではいかないが、どうも腰が落着かない。また旋律が明瞭すぎるせいか長く聴いていると飽きが早い。オーケストレーションは時々打楽器的になったりしてこの作曲家のオリジナルな感性が発露している。でもまあ、好き好きでしょうね。。演奏としての完成度は高いと思うので○にしておく。でも、長いな・・。,

ヴィラ・ロボス:ブラジル風バッハ第5番~アリア

ヴィシネフスカヤ(S)ロストロポーヴィチ(Vc)チェリスト・アンサンブル(MELODIYA)ヴィシネフスカヤの強烈な大声にびっくりするけれども曲自体は秘めやかな雰囲気を終始保つ。美しい、声を除けば(爆)。短い曲。無印。,

ヴィラ・ロボス:ブラジル風バッハ第5番

○作曲家指揮チェロ・アンサンブル、サヤーオ(SP)(COLUMBIA)LPどうもこの曲、チェロの歌い出しのところからヨーヨー・マのピアソラを聴いているような感じが凄くするのだが、同じラテンの旋律・リズム感覚があるということなのだろう(ピアソラの師テデスコとビラロボには交流は無かったろうけど)。サヤーオ(でいいんでしょうか)の歌唱は(録音のせいかもしれないが)高音がやや低めにとられているように聞こえる。チェロと絡む場面で和声的にヤバくなっている箇所さえある。基本的に重心の低い声で、高音は細身だが音色的にはちょっと優しくて独特の味。人によっては下手と言うかもしれません。この短い組曲の根底にはもちろんバッハの形式感があるのだが、無歌詞歌唱の世俗的な感じがいかにも現代的(ポピュラー音楽的と言うべきか)で、言われないと「ピアソラの曲かなーきっと」などと誤解してしまいそうなところがある。基本は初曲アリアで、2曲めも最後にはアリアを回想して終わる。アリアの主題があまりに親しみやすい悲歌なので2楽章のテーマが印象に残らない。2楽章制。自作自演ではロス・アンヘレスとのEMI録音もCD化されている。,

ヴィラ・ロボス:ブラジル風バッハ第4番

○バルビローリ指揮ハレ管弦楽団(DUTTON)1955/1/12,13CDあまりのありきたりさに3楽章までは欠伸しながら聴いてしまうが、4楽章の舞曲はとても面白い。朗々とうたう民謡旋律の下で弦の刻みが果てしなく続き、感傷的な響きが醸される。雰囲気的にはマイケル・ナイマンの映画音楽に近い。この楽章だけはかなりの名曲。メタ・クラシック的な楽曲ではあるがこの作曲家の非凡さを裏付けるものとなっている。バルビはあいかわらず感情的な起伏の激しい演奏を繰り広げているが、ハレ管の必死に難所を乗り越えていく力強さにも感動。○。LPではけっこう高値で売買されている盤。,

ヴィラ・ロボス:ブラジル風バッハ第2番~「カイピラの小さな汽車」

○ロジンスキ指揮ニューヨーク・フィル(ASdisc)1944/10/22LIVE楽しく滑稽な雰囲気の堪らない曲。低弦がガッシュガッシュと車輪の動きを描写する上に、いかにもラテンな楽天的な旋律が高音楽器によって歌いまわされ、ボントロなどがときどき不協和に差し挟む挿句は蒸気の音か汽笛の音か。最後停車するとファリャ張りの美しい夜の雰囲気が漂う。そして一発ティンパニが車輪の最後の停止を示して終わり。いちおう描写的ではあるのだが、終始楽天的な旋律が流れ、ちょっと違うかもしれないがガーシュインの「キューバ序曲」を思い出した。この作曲家は物凄く晦渋なときと至極わかりやすいときがあるが、これは後者。短いので指揮者の個性があらわれるまでもないが、ロジンスキらしい引き締まった演奏ではある。○。フライング拍手が残念。,

ヴィラ・ロボス:ブラジル風バッハ第1番~前奏曲

○ロストロポーヴィチ(Vc)チェリスト・アンサンブル(MELODIYA)別掲の演奏と内容的にはほとんど変わらない。あいかわらずロストロの音はしなやかでボリューム感がある。同じ演奏なのではないか?と疑うほど似ているが、どうなのだろうか。まあ、ここでは別掲しておく。曲自体は擬古典的緩徐楽章といった感じで、ロストロの古風で憂うつなメロディを聞け、といった感じ。冒頭などチャイコフスキーの「フィレンツェの思い出」を思い出させるハーモニーが出てきたりしてイタリア風な感じもなきにしもあらず。ビラロボらしいラテン気質はあまり表立ってこない地味な曲だ。,

ヴィラ・ロボス:ブラジル風バッハ第1番

○ロストロポーヴィチ(Vc)チェロ・アンサンブル(RUSSIAN DISC)liveロシアン・ディスクなので詳細情報がちっとも書いてない。ロストロの雄渾な音は確かに聞こえてくるのでロストロが弾いている事は間違い無いのだが、指揮者がいたかどうか・・・いたとすればコンドラシンだが・・・定かではない。曲はバッハの書法にならいつつも楽天的なラテンの香りを感じさせる佳作で、ビラロボ苦手の私でも1、2楽章に関してはかなり楽しめた。3楽章はバッハ模倣が著しくちょっと苦手な感じだった。そもそも相容れないバッハとラテンという2要素を混在させたところにビラロボの凄さがあり、悪い所もあったわけだ。1楽章アニマートの楽しげな踊りはこのじつに力感に満ちたアンサンブルで聞くと楽しい。2楽章アンダンテではその精妙な美しさをそのままに提示する。雑音や拍手の調子からライヴであることは間違い無いと思うのだが、かなりレベルの高い(技術的にどうかはわからないが、音楽的に)演奏であり、音色が浅薄に感じる所もあるが、おおむねすばらしいアンサンブルになっている。ただ、8本のチェロだけのアンサンブルということで音域が低いところに集中し、録音がその音を捉え切れていないと感じるところがある。だいたいチェロだけでアンサンブルをやるというときに、高音域のフレーズをあまり織り込まないというビラロボの書法は耳に不親切だが(笑)ロストロのちょっとレベルの違う深い音色が聞こえてくるだけでももういいでしょう。○。ロストロのアンサンブルには2楽章だけのものと5番アリア(ヴィシネフスカヤ)だけの録音が別個MELODIYAにある。,

ヴィラ・ロボス:チェロ・オーケストラのための幻想的協奏曲

○作曲家指揮チェロ・ソサエティ(EVEREST)マジメな曲である。チェロだけのアンサンブルは重厚な響きで構築的な曲をくるみ聞きごたえがある。フーガもがっつり決まっている。初期ステレオ(擬似ステレオ?)がちょっと半端にも思えた。チェロだけだから、ステレオ効果も何もあったもんじゃない。3楽章のフラジオレットの交錯が面白い。コープランドみたいに響く。高音の音程が悪く響きがそろわないのは痛い。ムリヤリヴァイオリン音域を出している。これは全部の楽章に言えることだ。全編ミヨーというよりオネゲルといった趣だが主題はわかりやすくすっきりまとまっている。○。ウラ面のバッハのほうがきちんと音程のそろったアンサンブルで聴き易い。,

ヴィラ・ロボス:ショーロス第7番

○作曲家指揮シンフォニー・オブ・ジ・エアー(ETCETERA)鳥の声の模倣からはじまり、ちょっとメシアンふう。だが音楽は次第にストラヴィンスキー色を帯びてくる。リズムはハルサイ、楽想はペトルーシュカ。だが楽天的な雰囲気はビラロボ独特の個性だろう。場所によってリズムやメロディにラテンなものが混ざり娯楽的雰囲気を煽る。だが土俗的な混沌がそれをとらえてしまいあまり長続きせず、終わる。録音難あり。,

ヴィラ・ロボス:ショーロス第6番

◎作曲家指揮RIAS交響楽団(VOX,TURNABOUT)これは名曲です。わかりやすいです。ひたすら明るく楽しい旋律・リズムと煌くように美しいひびきの音詩です。スコアがないのでどこ、という指摘ができないのですが、真ん中あたりで・・・この盤で16分後から・・・高弦のリズミカルなピチカートにのってサックス+コーラングレあたりから奏でられ出す静かな旋律があるが、これなどまったくムード音楽、いや今のポップスに持ってきても十分通用する清新で感傷的な音楽だ。弦がリフレインするところなど、RIASのメンバーはポルタメントかけて思い切り歌っていて、ちょっと雑味があるが感動的。この旋律だけ聴くためにこの盤を買ってもいい、とさえ思った。前よく聴いていたスウィング・アウト・シスターの曲を思い出した。通俗的だなあ。でもそれがいい。また映画音楽ふうでもあるが、もちろんそのほうが後で確立した音楽ジャンルなわけで、当然今のポップス音楽など存在しない時代に作曲されたわけだから、手法的に革新的とか前衛的とか言うものはないにしても、十分に独創的で素晴らしい作品だ。ちなみに昭和2年の作曲です。逆に言えばポップス音楽なんて3/4世紀にわたってぜんぜん進化してないのだな、クラシック音楽のことを古臭いと言って批判できないだろう、とも思った。ここではRIASメンバーの音色がじつにいい。ぽっかり明るくノリノリだ。作曲家の指揮はシャープで明確。達者である。この作曲家はけっこう複雑な思考の持ち主のようで、甘く感傷的な音楽にもぴりりと辛い音響を添えたりするところがあり面白い。ミヨーのように学究肌・芸術肌ではなく、ファリャのように民俗臭ふんぷんというわけでもない。もっとも多分にこの二者に近い作風ではあるけれども、寧ろガーシュインのカリブ海音楽やレスピーギの大規模作品に近い心象をあたえる。色彩的で、娯楽的だ。とにかくひたすらたくさんの旋律が繋がり延々と流れ続ける音楽で、中にはあまり魅力的でない旋律もある。だがある種の雰囲気に統一された音楽であり、たとえばBGMふうに部屋に流して海のビデオなんか見ていると心地よーくなります。そういえば年末ジャマイカに行かないかと誘われたなあ。ポカポカ鳴り響く木魚?のリズムにのってラテンの踊りを踊り出す私。ああ、ブラジルだなあ・・・とりとめもないのでおわり。,

ヴィラ・ロボス:ショーロス第2番

シェーンフェルド・デュオ(EVEREST)モダンで晦渋な曲だが太鼓を模したチェロのピチカートなど響きの面白さはある。この曲がちゃんと弾けてなぜラヴェルはうまくいかなかったんだろう。。。(ヴァイオリンとチェロ),

ヴィラ・ロボス:アマゾンの花

ゲラシモワ(SP)スヴェトラーノフ指揮ロシア国立管弦楽団(russian disc)1992・CD 珍曲出現。けっこう冒頭から引き込まれる演奏で、したしみやすいヴィラ・ロボスの世界にマッチしたダイナミックな演奏ぶりが恰好いい。曲的にはストラヴィンスキーやミヨーを思わせる。ただ、あまりに「あざとい」曲である。土俗的な雰囲気を盛り上げるために嬌声をあげる合唱、なぜか最後非常に清冽な音楽になって出現するソプラノの美しい歌声、ねらっている。南米らしい民族的音楽はヴィラ・ロボスの独壇場、ミヨーを思わせるがもっと血肉に染まっている。なんで振ったんだろ、こんな曲・・・(笑),

ヴィラ・ロボス:ショーロス第1番、第2番

○作曲家指揮ボストン交響楽団(DA:CD-R)1945/2/24LIVE

やや長すぎるが、えんえんと続く楽しげなリズムと豊かな音響、色彩の様々に変幻する厚い構造、その円熟を感じさせる巧みさが、次第にボストンオケを攻撃的に煽り始め、ミュンシュを思わせるテンションが持続するようになる。テンポルバートもものともせずオケのアンサンブルは乱れない。ソリストも悉くジャムセッションのようなノリだが決して外さない。硬質正確、でも熱気のある、ファリャがより抽象複雑化したようなまさにビラロボ、という音楽にマッチした楽団だ。曲がやりやすかったのかもしれないが。録音は明らかで迫力はあるが悪い。○。

ヴィラ・ロボス:ブラジル風バッハ第7番

○作曲家指揮ボストン交響楽団(DA:CD-R)1945/2/24live

いかにも楽天的な楽想から巧みに構造的な書法を駆使していつしか古典派音楽の流儀に収束させていくような組曲だが、そのかんじんの冒頭で(揃い難い装飾音符的表現の嵐だから専門指揮者でないと整理しきれずしょうがないかもしれないけど)アンサンブルが乱れ、そのあとも重さを引きずった生硬さが際立ってしまっている。雑味はむしろバンスタ時代のNYPを思わせるがヘンな重厚さはボストンならでは、この楽団の即意当妙さ臨機応変さのなさが垣間見える、と言ったら言い過ぎか。バッハ模倣が露骨になると前時代的な分厚さ以外は気にならない。この人の自作自演ではありがちだが録音悪い。○にはしておく。

ヴィラ・ロボス:ブラジル風バッハ第2番~「カイピラの小さな汽車」

○グーセンス指揮LSO(EVEREST)1960/1・CD

アメリカ音楽集の一つ。この職人的指揮者のモノトーンな音作りは余り好きではないのだが、この演奏も今ひとつ楽しく無い。硬質で純音楽的な作り方は分析的な聴き方を好む方には向くだろうが、ビラロボっぽくない。不規則なリズムに工場の機械音のような不協和音がただ連続するだけのように感じる。うーん。

ヴィラ・ロボス:ウイラプル

○ストコフスキ指揮アメリカ交響楽団(DA:CD-R)1967/12/18LIVE

ハルサイとトゥーランガリラを足してミヨーをふりかけた映画音楽といった趣向だがストコの煌びやかな表現には向いている。ポリリズムや特殊楽器にかんしてもそれほど派手には使われないので聴きやすい。○。

ヴィラ・ロボス:ギター協奏曲

○ディアズ(G)ストコフスキ指揮アメリカ交響楽団(DA:CD-R)1968/11/17live

ギター協奏曲の世界では有名曲だそうだが冒頭の轟きを除いてこの人にしてはおとなしい曲感がする。綺麗な旋律に無難というか爽やかな合いの手が入り、わりと平坦なまま終わる。静かな曲と言ったほうがいいか。ストコは手だれのギタリストを前に、音の綾を程よく抉り出している。○。

ヴィラ・ロボス:ブラジル風バッハ第2番より「カイピラの小さな汽車」

グーセンス指揮ロンドン交響楽団(EVEREST)

響きはそれなりに派手だが印象に残らない演奏。楽しさがイマイチ伝わってこない。ステレオ。
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