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マリピエロ:弦楽四重奏曲第2番「ストルネッロとバッラータ」

◎ポルトロニエリ四重奏団(PASC/NGS)1928/3

この時代の録音演奏者にしては巧い。スペンサー・ダイクとは比較にならない。安心してオールドスタイルのなめらかなボウイングに艶っぽいポルタメントを楽しむことができる演奏である。曲がカゼッラを巧緻に構成しなおしたように明るくわかりやすく、変則的で短いものの歌曲的発想を背景としたものであることも歌謡的な演奏向きの団体のスタイルにあっている。この長生の作曲家は外れは無い、この曲では特にフランス派が好きな向きは、踏み外さない前衛性とミニアチュール志向を込みで楽しめよう。同団体及びファーストのアルベルト・ポルトロニエリは古典演奏を中心とした活動を行ったが(古楽ではない)、同SP期にカゼッラとボヌッチでブラームスのトリオ二番を録音している。マリピエロもイタリア復古主義の中で古典志向に変遷した作曲家だった。オルフェウスQが全集を出している(8番まで、殆どが表題付き)。

ネット配信中

オルフェウス弦楽四重奏団の全集;今や1133円・・・
Malipiero: Complete String Quartets / Orpheus String Quartet
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マリピエロ:交響曲第4番「ナタリア・クーセヴィツキーの思い出に」

○クーセヴィツキー指揮ボストン交響楽団(ASdisc)1948/3/2LIVE・CD 短いがこれがいいんですよね。ミヨーのように明るくからっとしていて開放的だが、数倍旋律的でわかりやすい。これが追悼曲?と思ってしまうほど覇気に満ちた1楽章アレグロ・モデラート。快楽派はこの楽章だけ聞いても楽しめるはず。個性的ではないが巧緻なオーケストレーションの施された歌である。2楽章もトーンは明るい。途中レスピーギ「ローマの祭」そっくりの箇所があったりするのは意図的か。レスピーギの作品との共通性は旋律以外でもいろいろ聞かれる。レスピーギの曲が美しいからこの曲も美しくなるのは言うまでもない。レント・フュネブルという題名もちょっと?な綺麗な音楽だ。3楽章はアレグロ、楽しい・・・追悼なのに。レスピーギのようなわかりやすい音楽。そして、終楽章は何とレント。ここにきてやっと追悼曲の雰囲気が出てくる。だがそれは暗く寂々としたものではない。生身の人間の真摯な祈りがある。最後に1楽章旋律に似た旋律が回想のように顕れるが、注意して聴いていないとそのまま終わってしまうので気をつけて。これは私は何度も聴くほど気にいったのだが、ふと演奏の力のような気がしてきた。現代の職人的指揮者が中庸オケを振ったら「なんだこれ」といった印象になっていたかもしれない。覇気があり集中力があり、また人間的な温もりが終始支配的な偉大な演奏である。それにしてもクーセヴィツキー夫人はいろいろな作曲家に追悼されて幸せだったと思った。名演。,

マリピエロ:弦楽四重奏曲第7番

◎スカラ座四重奏団(URANIA)LP 聴いているぶんには楽しい、取りつき易くわかりやすい擬古典曲。でも弾きたくないっす・・・(やれば面白いかも知れないが)。終楽章なんて細かい音符がいっぱい。でも何度も言うがわかりやすい平易な曲。非常に旋律的で、ちょっとモーツァルト以前の室内楽を彷彿とさせる走句も混ざる。終楽章の最後の最後に面白い転調があったりして興味を保たせる。これは短いがいい曲です。演奏カンペキ。◎。,

マリピエロ:弦楽四重奏曲第4番

イタリア四重奏団(ANGEL)マイナー室内楽らしい曲、と言ったら言い過ぎか。はっきり言ってあまり印象が残らない。明るい曲想にもかかわらず晦渋な感じさえおぼえる。うーん。。,

マリピエロ:弦楽四重奏曲第1番

スタイヴサント弦楽四重奏団(BLIDGE)CD 単一楽章にしては長すぎる(21分19秒)。初作にもかかわらず雄弁で洒落た絡み合いを聞かせる曲になっている。たんに歌謡旋律を四重奏に移し替えただけの凡庸なラテン系室内楽とは違う。だが、だがそれだけに曲想に霊感が感じられずどれも手堅さしか感じないのは何故だろう。演奏の責任はあると思う。音はそれなりにいいのだが音色幅が無く単調。連綿と続く歌謡にラヴェルライクなハーモニー(その点でヴォーン・ウィリアムズの1番にかなり似た響きが聞かれるのも当たり前のこと)、この時代の空気をわかりやすく伝える曲ではある。それにしてももうちょっと短くできなかったのだろうか。録音も決してよくはない。無印。これは20年(印象派の影響を受けるには余りに遅すぎる)に作曲され「リスペットとストランボット」と副題されている。20年代はいくつかの歌劇を手がけたあとにあたり、30年代に初めて交響曲に手を染め、次いで協奏曲も書くという意欲旺盛なところを見せている。それだけにここには依然若々しいひびきが聞かれるのも当然のことだろう。,

マリピエロ:ドビュッシーの墓銘碑

○ウルマー(P)(CONCERT HALL)LP 旋律ははっきりしている。曲想はまるきりオジーヴのサティ。雑誌のドビュッシー追悼特集用の曲として提供された数々の曲が、なぜか皆サティ的なのはなんでだろう。1920年という時代のなせるわざか。 ,

マリピエロ:交響曲第4番「ナタリア・クーセヴィツキーの思い出に」

○クーセヴィツキー指揮ボストン交響楽団(DA:CD-R他)1948/2/3(3/2?)LIVE

既に書いたASdiscの演奏と恐らく同じ。輝かしく気高い演奏ぶりにこの指揮者のいつもと少し違う意気込みが感じられる。曲は基調ミヨーで民謡音階やアメリカ的なブラス中心の「ぶっぱなし」というか「挽歌」などちょっと前時代的な魅力がある。20世紀の国民楽派好きには結構アピールするだろう。録音はノイズを抑えればまともに聴ける。迫力が伝わる。○。
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