ムソルグスキー:禿げ山の一夜(リムスキー・コルサコフ編)

アンゲルブレシュト指揮ORTF(STEF/ina配信)1965/2/11放送live・CD

不安定なステレオでボロボロな感じ。そして、これがまたそれなりにやってはいるのだが細部が緩い。引き締めがいまいち、構成もいまいちで、いつもの一歩引いたテンポのスタイルも併せてぱっとしないのだ。木管の一部はフランス流儀の音色も含めそれなりに聴けるが総体としても迫力に欠け、それはオケの未熟さと聴かれかねない。これは正体不明の放送音源を廉価CD化したSTEFレーベルで出ていたもので、ina配信と同じものだろう。データもそちらに準拠した。
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ムソルグスキー:禿山の一夜(リムスキー・コルサコフ編)

デルヴォ指揮パリ音楽院管弦楽団(EMI)CD

デルヴォーに期待される派手さはない。揺れない。実直で、オケ、とくに木管の美質をさらっと引き出した演奏。

ムソルグスキー:禿山の一夜(リムスキー・コルサコフ編)

○エリアスベルク指揮レニングラード管弦楽団(USSR)SP

やや細い鄙びた音ながら若々しく進む。奇をてらうことなくインテンポで進んでいく。曲のせいでもあるのだが、やや飽きるか。夜明けの沈潜するような響きは印象的。

ムソルグスキー:歌劇「ホヴァンシチーナ」序曲

ハラバラ指揮チェコ・フィル他(SUPRAPHONE)1953

普通。

ムソルグスキー:禿山の一夜(リムスキー・コルサコフ編曲)

○ハラバラ指揮チェコ・フィル他(SUPRAPHONE)1953

原曲は尚更なのだがワルプルギスの夜が去り朝日が照りつけるまで、メリハリが無くロンドのように繰り返すだけの楽想を如何に魅力的に聴かせるか、結局スピードとテンションで乗り切るしかないとなるとあとは演奏精度か元々の演奏家たちの個性で聴かせるしかない。この演奏は同LP盤中ではちょっと普通かな、という気がした。もちろんこの指揮者なりの勢いがあるが、オケが割とニュートラル。○。

ムソルグスキー:交響詩「禿げ山の一夜」(リムスキー・コルサコフ編)

○ヴォルフ指揮ラムルー管弦楽団(POLYDOR)SP

威勢のよいヴォルフ、ラムルー管時代の数多い記録の一つ。細部はめろめろで雑味はあるが、力で強引に引っ張り、速めのテンポをデジタルに揺らしながらイマジネイティブな音風景を紡ぎ出し、ノリよいオケ共々SPなりに楽しめる。まるでリストやグリーグをやっているようだが、媒体柄厚みがないからテンポ設定以外は描写音楽として平坦にも感じ、純音楽的な面もあるがこれは仕方ない。大局的には直線の「ヴォルフ節」なのでアレグロ突進系演奏が苦手な向きには、明るくカラフルな管楽器の饗宴のみを聴けと言っておこう。○。立派。

ムソルグスキー:禿山の一夜(リムスキー・コルサコフ編)

○アンゲルブレシュト指揮ORTF(STEF)CD

モノラルであるが50年代くらいのものと思われる。これがライヴか放送用録音かは不明だが、ノイズの程度から後者である可能性があると思う。ただ音像が安定せず最初はやや聴きづらい。オーソドックスな演奏で、拡散的ゆえに色彩的なリムスキーの書法(によるムソルグスキー作品編曲)の欠点をただ演奏の求心力で剛速球にするのではなく、ある程度拡散性を持たせたままにすることで派手さと立体的な書法の面白みを際立たせている。多少はラフであるが。わりと軽い、フランス伝統の禿山と言うべきかもしれない。フランス人に禿が多いと言っているわけではない。○。

ムソルグスキー:禿山の一夜~レイボヴィッツ編

○レイボヴィッツ指揮ロイヤル・フィル(QUINTESSENCE)~参考記録として○ひとつをつけておいた。こんなハチャメチャな禿山もないだろう。ムソルグスキーの原形がないのはリムスキー版で既にそうだから仕方有るまい。問題はそのリムスキー版の編曲をさらにレイボヴィッツ自身が行っているところである。指揮者としてはそのエキセントリックな解釈で知られるが、それ以上に新ウィーン楽派やラヴェルの研鑚を受けたフランスの作曲家として知られるところにある人だ。とりわけ表現主義的といおうか、強奏部にブラスや打楽器を追加したり意味もなく派手珍妙なダイナミクスをつけたりして、独特の緩急の激しいクラクラするような音世界を繰り広げる。最後に夜明けがきたと思ったらいきなりワルプルギスの夜のテーマが回想されて仰天。その夜明けも過剰と言うほどに長々と歌い継がれ、違和感しきり。とにかく面白いのでお勧めだが、マジメな方や初心者の方は避けるべきである。原曲が聞けなくなる。CDでたぶん何種類か出ている。比較的鮮やかなステレオ録音なのでその面での不安は無い。,

ムソルグスキー:禿山の一夜~リムスキー=コルサコフ編

ロジンスキ指揮ロイヤル・フィル(WESTMINSTER,WHITEHALL)ちょっと曲がロジンスキ向きでなかったか。ロジンスキの守備範囲からすると割合と古い方(ベートーヴェンなんかは除く)の作品であり、簡潔に過ぎるというか、あまりにあからさまな演奏であり、お化け屋敷の楽屋裏まで丸見えな状態だ。オケは己の技を持て余してしまっている。鄙びた録音はいっそう曲の田舎臭さを引き出してしまっており、アマオケの演奏だったら超巧いと言ってもいいだろうが、プロのものとしてはちょっと音色が褪せすぎている。ワルプルギスの夜というより花やしきのお化け小屋だ。だから朝が来てもちっともコントラストが感じられない。トスカニーニ張りの弦楽器のテンションにはちょっと萌える←また使ってみた。長さのある音の表現が潔くていい。全般として無印。,

ムソルグスキー:禿山の一夜~リムスキー=コルサコフ編

ゴロワノフ指揮ソヴィエト国立放送交響楽団(Arlecchino)1947・CDこれは吹奏楽か。ブラスがとにかくやかましい。本数がどう考えても多すぎる。一方弦は録音が悪い事も有りかなりつぶれてしまっている。つぶれていてもブラスがやかましいからなんとかなっているが、どう聞いても力技以外の何物でもない。極端なテンポ変化や表情付けはこの演奏が他の誰でもないゴロワノフの演奏であることを伝える。夜明け後のヴァイオリンの旋律がまるでソリストのような歌い方なのが印象的だった。ロシアの指揮の根本に「歌」があることに今更ながら気付かされる。あと、たぶんゴロワノフの編曲も入っている。少なくとも流れに違和感がある。うーん、録音がよければ○をつけてもいいのだが・・・無印。,

ムソルグスキー:禿山の一夜~リムスキー=コルサコフ編

○スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団&放送合唱団(MELODIYA/CDK他)1974・CDなかなかあざとい演奏で子供だましスレスレのところをいっているが、これは好き好きだろう。私は凄く納得して聴けた。まさにリムスキーの煌びやかな響きになっている。描写音楽の系譜に明瞭な足跡をしるしたリムスキーならではの派手さが、スヴェトラーノフのやかましい音作りと非常によくマッチしている。まあ、そんなところにムソルグスキーは不在なわけだが、これはこれでいいと思う。夜明け後の異様に遅いテンポはかなり個性的だ。○。,

ムソルグスキー:展覧会の絵~プロムナードと古い城

プロコフィエフ(ピアノロール)(WARNER)1926初出~いきなりの快速プロムナードに驚く。ダイナミックに揺れる演奏で、最後にはゆっくりになる。古い城はオールドスタイルのロマンティックに揺れる演奏。伴奏の音形がよたったり、旋律の歌わせかたが短いサイクルで変動したりとなんともオールドスタイルで苦笑させられるが、悪くはない。ピアノロールだから本当の所はわからないが、きわめて明瞭なタッチで揺れる音楽を演じており、プロコフィエフという個性がこんな短い中にはからずも顕れている。,

ムソルグスキー:展覧会の絵~ブイドロ と 卵の殻をつけたひな鳥のバレエ

プロコフィエフ(ピアノロール)(WARNER)1923/1初出~ロール特有のよたりが気になるが、演奏としてはなかなか。巧い下手という問題ではなく、「解釈する演奏家」としての特質の存在を感じる。作曲家ピアニストはこれだから面白い。とくに後者が面白い。人によっては悲鳴をあげそうなテンポ感ずれまくり演奏ではあるが。ブレイクビートです。,

ムソルグスキー:展覧会の絵(ラヴェル管弦楽編)

レイボヴィッツ指揮ロイヤル・フィル(QUINTESSENCE)~私はこの曲が苦手。クーセヴィツキー、トスカニーニなどの盤を聞いてきてはいるのだが、のめりこめない。ましてやEL&Pをや。原曲のピアノソロのほうがしっくりくる。表題音楽が苦手ということもあるのだけれども、曲数が多くて一貫した感興を覚えにくいということがあるだろう。そんな私はレイボヴィッツの極度に色彩的な演奏で聴いてみた。で、、、やっぱダメ。更にレイボヴィッツの毒にあてられてしまった。。少しはロシア的な重苦しさが欲しいし、憂いのようなものを感じさせる演奏上の余裕が欲しい。あまり曲を知らないのに評価するのは気が引けるが、とりあえず無印。,

ムソルグスキー:歌劇「ホヴァンシチーナ」~序曲

ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル(MULTISONIC)1983,

ムソルグスキー:歌劇「ホヴァンシチーナ」

ハイキン指揮キーロフ管弦楽団、合唱団他(AURA)1946 CD,

ムソルグスキー:はげ山の一夜(リムスキー・コルサコフ編)

○クーセヴィツキー指揮ボストン交響楽団(GUILD他)1943-48live・CD

既出盤と同じだろう。音源自体が一つしかないのかもしれない。重量感のあるガツンガツンという音、力強い推進力に魅力がある。レアリスティックで夜明け後のフルートなど非常に明瞭に美しく歌い上げている。歌謡的でもありリズミックでもあり、血がそうさせるのだろうな、と思わせる説得力のある熱演。録音が悪いので○にとどめておくが。こんな「はげ山」をびしっと決められる指揮者はそうそういない。

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ムソルグスキー:はげ山の一夜(原典版)

○コリン・デイヴィス指揮王立歌劇場管弦楽団(DA:CD-R)1973/9/6live

最もロシア国民楽派的にして最も急進的なオペラ作曲家ムソルグスキー。リムスキーの手による整理をへない姿は一長一短。ロシア臭を臆面もなく振りまく、全体設計のはっきりしないまるでオペラかバレエ音楽かといった長々しい常套的表現がグリエールあたりまでのロシアの伝統の中のものとしか捉えられない半面、随所に見出される非常に先鋭な音感覚、まさにラヴェルらフランス派に影響を与えたような和声的天才性が剥き出しになっており、現代の耳をもってしても驚くべき効果をあたえているように感じられる。麻薬かアルコールの力を借りたとしか思えない、無造作に配置されているのではなく必然性をもって劇的音楽の要所要所を締めている。デイヴィスの指揮は熱があり、オケも激しい。音はイギリスなりの透明感を持っているが、歌劇場オケであるからこその原曲の劇性が際立っているとも言えるか。なかなかの演奏。録音も明瞭なステレオ。

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(参考)しょうじき安いです。
ムソルグスキー:展覧会の絵、はげ山の一夜 ボロディン:中央アジアの草原にて(CCCD)
オムニバス(クラシック)
エイベックス・クラシックス

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他にアバドのDG版など。

ムソルグスキー(リムスキー・コルサコフ編):はげ山の一夜

○ゴーベール指揮パリ音楽院管弦楽団(COLUMBIA)1929・SP

色彩的でリズムの明瞭ななかなか迫力のある演奏。純管弦楽的な表現で、描写音楽にしては抽象度が高い。ベートーヴェン的ですらありベルリオーズ的でもある。ロシア国民楽派のルーツとしてのリストを感じさせるのは編曲のせいか、現行版より西欧的なパセージが特徴的。聴く価値ある演奏。

ムソルグスキー:禿山の一夜(リムスキー・コルサコフ編)

○ロヴィツキ指揮ワルシャワ・フィル(LYS他)1960-67・CD

民族的な荒々しさを感じさせるリアルな演奏だが技術的な弱さもなくしっかりした縦の揃った音楽となっている。この人のつねとしてここでは夜明けの弱奏部に憂いがなく魅力がないが、悪魔や魔女の乱舞する前半部は独壇場。なかなか凄絶。録音は左右の分離のきつい古いステレオだが不足はない。

ムソルグスキー:禿山の一夜(リムスキー・コルサコフ編)

アンゲルブレシュト指揮ORTF(Lanne:CD-R他)1950年代

擬似ステレオで聴くような奇妙な歪みとぎくしゃく感がある。聴いたことのないたぐいの演奏だ。この指揮者特有の空疎な響きがフランス風の禿山といういささか想像に難い音楽を生んでおり、それは起伏もはっきりしない冷徹な平準を保ちながら、色彩的だが色彩変化に乏しい音を点点とつなぎ夜明け前にすでに明るい。これは変だ。LP板起こしとのこと。クリアな録音だが歪みがやや聞き辛い。

ムソルグスキー:展覧会の絵(ラヴェル管弦楽編)

○ゴロワノフ指揮ソヴィエト国立放送交響楽団(Arlecchino)1947・CD

派手だが筋肉質の演奏で頭初こそ乱れはみられるもののこの録音状態では気にならない。やはり放送エアチェックものとちゃんとした録音は時代が旧くても安定感が違う・・・なんてことも思いつつだが、ラヴェル編曲といいつつ自分でどんどん手を入れる世代というのはあって、ゴロワノフなども(ストコのように全部ではないが)ブラス増強パーカス追加なんてバンバンやってしまう感じではあるのだが、ニュートラルに譜面も思い浮かべずに聞くと全く違和感はない。チャイコ寄り(最後などはプロコ晩年的でもあるが)にいじったというか、曲によってはラヴェルのリリシズムをはっきり表現しつつも、きほん「バレエ音楽」として、つまりチャイコのバレエ音楽を意識したような響きの輪郭の明瞭でリズムを強く打ち出すような作りをしており、この曲が拡散的で苦手な私でもその音楽にゴロワノフなりの求心力が注ぎ込まれていることにより最後まで飽きずに聞きとおすことができた(じっさい短いのでは?)。そういえば「クラシックの奥のほそ道」にはまり込む前はよく聞いてたものだが、そのときの遠いイメージを思い出すと、確かに同曲に聞きなれた人には違和感があるかもしれないなーとは思う。だって最後なんて序曲1812年だし。○。三回くらい録れているはずだが手元にはこれとあと有名な最晩年の録音がある。それはまたいずれ。

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ムソルグスキー:はげ山の一夜(リムスキー・コルサコフ編)

ユルゲン・ワルター指揮ハンブルグ・プロムジカ交響楽団(MUSIQUE POUR TOUS)LP

正直物足りない。もっと激しさが欲しいのだ。リムスキーの音楽には派手さが必要であり、ムソルグスキーの音楽には邪が必要である。そのどちらもない。無印。
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