リャードフ:交響詩「ババ・ヤガー」

マルコ指揮フィルハーモニア管弦楽団(EMI/sls)1948/2/14

これは曲が短くてキッパリしているのでマルコ特有の甘さが出ないで良い。ロシア国民楽派の佳品。
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リャードフ:キキモラ(編曲)

○エリアスベルク指揮アンドレーエフ管弦楽団(ロシア民族楽器オーケストラ)(melodiya)1950・LP

キキモラをバラライカで、という奇妙な盤なのだが、リャードフの気色悪さがわりと出ていて、続く火の鳥よりは地味だが、それなりに楽しめる。

リャードフ:交響詩「魔の湖」

○コンドラシン指揮NHK交響楽団(KING、NHK)1980/1/16live・CD

まるきりフランス印象派の先駆たるリャードフの名作だが、色彩的できらびやか、かつ清潔な美観をきちんと調え多芸ぶりをみせている。コンドラシンはドビュッシーやラヴェルもよくしたが晩年にきて過度な操作を加えることなく作品の繊細さを引き出す演奏をしばしば行った。もはやホルストすら想起する清潔さに目を見張る。なかなか。

リャードフ:交響詩「キキモラ」

○コーツ指揮交響楽団(PRSC/HMV)1921-24・SP

PRISTINEが集成復刻配信している。エイコーラーの主題の奇怪な変奏から実に新しいひびきの音楽が展開されてゆき、リムスキーより繊細でムソルグスキーより軽い。デュカスあたりが書きそうなコメディーだ。コーツの録音のような古い音だからこそ、時代様式というか、少なくとも、いま同じ譜面を音にしてもこういうおかしみは出ないだろう。しかし妖怪的な音楽である。

リャードフ:ババ・ヤガー

○ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル(RUSSIAN DISC)1959/4/21LIVE~リャードフはリムスキーを師としプロコフィエフ、ミャスコフスキーを弟子としたロシア国民楽派の最後のひとり。つまり過渡的な世代のひとりだったということだ。民話に拠ったいくつかの交響詩で知られ、この短い曲は中でもとくに有名なものである。まずもってこの曲にはリムスキーの”音感”を感じる。技法的にもその痕跡ははっきり示されている。リムスキーを濾過して出てきたワグナーの影響を指摘することもできよう。しかし、より印象派的というか、主題が朧げで、あまりはっきりしない。装飾音的なものの集積だ。ここで思い出すのはストラヴィンスキー初期の「花火」。もっともあちらのほうが清新ではあるが。。手垢のついた響き、古臭い民族臭、でもこれでも20世紀の作品なのだ。滑稽な終わりかたが個人的には好き。そんなところか。 ,

リャードフ:交響詩「魔法にかけられた湖」

○バルビローリ指揮ハレ管弦楽団(Guild)1953/12/23・CD

ロシア国民楽派の前衛を張った隠れた立役者であるリャードフの、とくに驚異的な曲で和声的にもディーリアスらの現代的なひびきを先取りしている。そしてバルビはなかなか巧くその音響とハーモニーの特有さを引き出していて、世紀末的なロマンチシズムとともに妖しくしかし感傷的に紡ぎあげている。

リャードフ:交響詩「キキモラ」

○アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団(DECCA)1954/5/14-28・CD

ステレオ。コテコテのロシア国民楽派のそれも典型的なバラキレフ・クーチカ一派の音楽なのだが、ボロディンのように整理された単純さに対して響きと動きの非論理的な展開が幻想的な音響世界を呼び込み、リムスキーよりも更に現代的な、かなりフランス派に近い世界に音楽を持っていっている。案外トリッキーなリズム処理をアンセルメが鮮やかに民族的な荒さすら持ち込んで表現しているさまは、これが最初こそロシアのアマチュアリズムの延長上の民族音楽であるものの、最後にはルーセルなどフランス派の民族という枠を越えた純粋に音楽的進化を目指した世界に近づいているように聞こえる。妖怪を主題としたメルヒェンの、生々しい描写性はラヴェルにもストラヴィンスキーにもつながるところである。録音がやや古い。○。

リャードフ:キキモラ

○トスカニーニ指揮NBC交響楽団(DA:CD-R)1946/1/13live

ヘンゼルとグレーテル及びプロコの古典の中プロとして挿入された演奏。恐らく既出盤と同じ。楽曲は「中央アジアの平原にて」かリムスキーかといった旋律表現がいつしか鉄琴のかもすリリシズムの中に完全に旋律性をうしないまさに「印象派的な描写音楽」と化していくさまが独自性をはなっている。五人組の中でも先鋭性においてかつてはかなり人気のあった人で、こういった新しい音を提供したという意味でフランスのラヴェル世代には人気を博していた。トスカニーニはやや渋く引き締まった表現をするものの音響的には非常に繊細な配慮も忘れない。すっと聞けてしまう爽やかさはデロデロのド演歌になりがちなロシア国民楽派音楽の演奏様式としてけっこう必要な要素だと思う。録音が少し悪いが○。
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