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レーガー:モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ

パレー指揮デトロイト交響楽団(melusine)1961live


モーツァルトのピアノソナタ11番の有名な主題からの短い変奏を8つ連ねてきっぱりしたフーガで〆た、レーガーにしてはすっきりまとまった20分あまりの曲。連続して演奏される。

これはモーツァルトの霊感を利用した工芸品で、第八変奏くらいにならないとテクスチュアの複雑さや響きの近代性が明確に表れず、スコアと対照して楽しめる人か、前衛は厭だがネオロマンチシズムは緩すぎるという向きにのみ勧められるものだ。フーガの厚ぼったいオーケストラ、いかにもこの時期の中欧的な響きは、新古典主義好きにアピールするとも思えない。アンサンブルがしっかり構じられ合理的でプレイヤーは楽しいと思うし、この時代ちまたに溢れる狂気じみた音楽に辟易した向きに受容されたのと同じ構造が、今もなお続いているから演奏され続けているのだろう。演奏は技術にすぐれたオケと即物的指揮者によるもので、乾燥してはいるが、ライヴと考えると異様に完成度が高い。モノラルで音は悪い。
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レーガー:モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ

ベーム指揮(DOCUMENTS)気持ち悪い曲です(笑)ピアノソナタ11番1楽章の主題がオケで顕れた瞬間びっくりする。後期ロマン派的に、リヒャルト的に変容していく模様もなんとなく座りごこちの悪い感じがしなくはない。演奏は大変に引き締まったすばらしいものだが、古典音楽がいきなり爛熟音楽に乗り変わるような、ラフマニノフの変奏作品を思わせる突然さがある。うーん、最初は面白いが・・・キワモノ。 ,

レーガー:ヒラーの主題による変奏曲

コンヴィチュニー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(ETERNA)LP 発想の根幹が擬古典であり、ブラームスにかなり近い作風を持つレーガーは、周到な作風ゆえに隙がなくすんなり聴ける半面、個性の発露が同時代者に比べるとかなり少なくて地味な印象をあたえる。作曲技巧に凝るあまり、個性や独自性に欠けている。清澄なこの曲もテーマはすこぶる古い音楽からとられており、変奏は部分的にモダンだがおおまかには新古典の流れの中からはみでるものではない。リヒャルト・シュトラウス前の現代音楽といった感じ。飽きる。長い。弾いたら面白そうなのはわかるが・・・。コンヴィチュニーは非常に手堅い。無印。,

レーガー:弦楽四重奏曲

◎ブッシュ四重奏団(新星堂EMI)1951/2・CD

この曲の演奏としては一級のものである。重厚長大頭でっかちのイメージで語られるこの人のスコアをオトにしたとき、軽やかさすら感じる自然な旋律の流れ、清々しく闇の無い純粋な音楽となる、それを皮肉にもゴリゴリの独墺団体があきらかにしている。録音は今一だが。◎。

レーガー:弦楽四重奏曲

シュトループ四重奏団(EMI)1935/5、1938/6・CD

原盤となっているSPの状態が悪すぎる。SPとパチパチノイズは切っても切り離せない関係にあるが(パチパチを削ったら原音のよさがごっそり損なわれる、かといって削らないと普通の人の耳に耐えない工事現場のような音になる)、ここまでパチパチが入ってしまうとさすがに鑑賞に堪えない。ノイズの中に演奏本体がきわめて明瞭に浮かび上がっていることは認めざるをえず、現代的でそつのない表現解釈に、ドイツ的ではあるがいくぶんイギリス的な柔らかさのある透明な音が載って、地味だが教科書的に聴ける演奏になっていることがわかる。よくも悪くも、といったところが録音復刻にも演奏自体にも言える。この曲はブラームスの延長上にあるが緻密な構造に半音階的進行が絡まり、そこにブルックナー的な現代性をはらむ跳躍的転調が盛り込まれているもので、けして先進的ではないが、ドイツ新古典派の枠内で前衛的な発想にいたったというのはシェーンベルクも同じで、だが違う点として、真面目で学究的だったのが芸術家としてどうか、というところに限界もあったのかと思う。個人的にこの人はロシアのグラズノフとかぶる。この作品は4番に非常に似ている。ただ、グラズノフには和声的冒険はない。レーガーに旋律的天才はない。

レーガー:弦楽四重奏曲op.109(第4番)~Ⅱ

○ヴェンドリンク四重奏団(特典盤)1934・CD

ディスクユニオンの2007年初春特典盤です(反則?)。SP原盤、状態はさすが、よくありがちな音痩せもない素直な復刻。曲はブルックナーやマーラーが好きならアピールするであろうものでブラームスよりフランツ・シュミットの時代の音楽であることがわかる「スレスレのもの」である。同時代にさかんに録音されている。スケルツォ楽章だが、遊園地の「落下傘」のような音楽、と言えばしっくりくるだろうか。ひたすら半音階的に落下していく音楽、浮上もするけど、どう言ったらいいのだろう、エルガーの交響曲第2番のスケルツォとかグラズノフの交響曲第8番のスケルツォとか、どうかしてるようなぴゅるぴゅるした音楽で、臨時記号の頻発によって旋律線が極限まで歪められている。弾くのはどうかしてるが聴くぶんには楽しいでしょう。演奏はドイツっぽいしっかりしたもの。もっとベートーヴェン的な演奏にしてもいい気もするが、曲想がぴゅるぴゅるしているのでこうなるべきだったのか。○。

レーガー:シンフォニエッタ

○ボンガルツ指揮ケルン放送交響楽団(GARNET)1970'・LP

シンフォニエッタのくせに1時間弱かかるという交響的大蛇。これはもうワグナー/リヒャルト・シュトラウスの申し子たる、ぬるまゆーい雰囲気の長大半音階的音楽(重厚ではない)。弦を中心とする分厚い音響に彩られたフランツ・シュミットの雰囲気に非常に似ているが、そこから魅力的な旋律を取り去って、より構造的に突き詰めたような(時代的には逆だろうが)、いわば交響曲2,3番あたりをながーく引き伸ばしたような作品と言え、レーガーだから緻密で構造的でそういう面白さもあるのだろうけども、一般的な聴衆は一つ一つの要素に拘泥せずにただ聞き流し浸り切ることでのみ価値を見出すことができるたぐいのものと言う事ができるだろう。聞き心地は悪くない(明るく暖かい)ので前記の作曲家群が好きな向きは是非試してみていただきたい佳作である。この演奏はちょっと軽めに仕上げた感じがする。そこが程よいというか、うまく中和的に作用して曲を聞きやすくしている。ハープの典雅な響きなど意外と印象派的な魅力も引き出している。オーケストレーションのせいもあるのかもしれないがオケが割合と薄く、ヴァイオリンが剥き出しになる部分など生音が聞こえてしまうところもあるが、ボンガルツが実に手際よくまとめるおかげで瑕疵と認識しないうちに次の変奏に移行してしまうから、これは棒の力でカバーできていると言っていいだろう。編成はともかく技術的にはかなりいいセンを行っているがケルンだからあたりまえか。ドイツではいい意味で個性の薄いオケだからこその爽やかな肌触りが曲をいい方向に持っていっている。総じて○にしておく。ステレオ。
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