ジーグマイスター:ブルックリンの日曜日

アドラー指揮ウィーン・フィル(SPA)アメリカ印象派というのは確かに存在して、その一番有名なのがグリフィスだろう。このジーグマイスターという作曲家、ブーランジェ門下だそうだが、旋律には独自性を感じるものの、あきらかにドビュッシズムの影響下にある。直接的には「イベリア」第一曲「街の道や抜け道を通って」だろう。ハーモニーや展開にこの有名曲を露骨に彷彿とさせるところがあり、庶民的というか通俗的というか、適度にアメリカナイズされてはいるものの、原曲を知るものには二番煎じ的な印象は否めない。原曲の隙の無さと比べるとちょっと腋が甘すぎる。まあ、いきなりリズミカルに始まる旋律はぐっと引き込むものがあるし、このテの「B級クラシック」好きにはちょっと面白いものと感じられようが、私は3回目に飽きました。機会があれば、どうぞ。ウィーン・フィルというのがどうにも贅沢だ。初演1946年。,
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ジーグマイスター:オザーク・セット

○ユルゲン・ワルター指揮ハンブルグ・フィル(MGM)ジーグマイスターの音楽はほっとする。コープランドのわかりやすいバレエ音楽を聴くようで安心できる。というかそのまんまアメリカ音楽、良くも悪くも旋律的で耳馴染みがいい。ハンブルグのオケがやっているのにここには強くアメリカ西部の匂いが漂い、輝かしくも懐かしい響きに満ちている。この指揮者はあまり馴染みが無いが巧いものだ。アメリカ民族楽派ともいうべき音楽であり、民謡を基調とした作品はちょっとメタ・クラシック風だが、「丘の朝」「キャンプ・ミーティング」「けだるい午後」「土曜の夜」(もういかにもアメリカな題材ばかりだが)という4つの標題付楽章は的確に題材を描き分けている。なんといっても「キャンプ・ミーティング」「土曜の夜」が楽しい。これはロデオか?と思うような雰囲気もあるが、何も考えないで聞けば楽しめる(前者はアイヴズを思わせる題名だがずっと新しく聞き易い)。シニカルな表情で所詮二流音楽と言うのは易しいが、そもそも再生装置の普及していなかった時代のこういった曲は、再現芸術のひとつの有り様を示していたと思う。まあ、単純に楽しいです。○ひとつ。 ,
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