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ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲

R.カサドシュ(P)ミュンシュ指揮NYP(columbia/RCA)1948/12/20・CD

LPではそれほど感じなかったが、やはり録音が古くて茫洋としている。カサドシュは三楽章では生硬でたどたどしいというか、腕の鈍りを感じるし、ミュンシュの操るNYPも重く、ひたすら旋律、というより文字通り「フランスの山人の歌」を歌い続ける単線的な演奏に聴こえる。モノトーンに聴こえるのはモノラル録音のせいだけではないだろう。色彩的で透明感のあるフランスの楽団の演奏とは異質で、ゴツゴツし、二楽章の旋律など呪術的に聴こえるほど民族性が強く打ち出されている。曲がピアノ協奏曲的ではないのでカサドシュのピアノ自体の問題点よりオケの響きと録音状態ばかりが気になったが、ミュンシュ自身の持ち味としての、分厚い響きを伴う推進力が同曲に前時代的なロマン派交響曲の趣を与え、和声的魅力を陰に追いやった面もあると思う。

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ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲

ニコレ・アンリオ・シュヴァイツアー(P)モントゥ指揮ボストン交響楽団(WHRA)1959/7/19live・CD

驚いたことに明晰なステレオ録音で迫力を増している。環境ノイズか放送パチパチのようなものが僅かに気になる他は、50年代ライヴ録音としては満点。モントゥーの指揮は力感も派手さもあるがそれよりバランス良さが目立ち、楽曲のスコアを踏み外さずに省略もせずに裏の細部まではっきり、楽団の力を存分に発揮させている~フランス近代ものにはメリットのある楽団だ。確かに巧さ以外に突飛な特徴をあげづらいが、この聴きやすさは立派なメリットだろう。アンリオは同時代ミュンシュ以外の指揮者ともよく演っていたようだが、さすがに同曲くらいでは動じない。楽団と正面から組み合ってしっかり弾いている。楽章毎に拍手が入るのはご愛嬌。つくづくこの曲はフランクのもの以上にフランスの交響曲だと思う。オケが前に出ることが多く、ピアノ協奏曲的な感じはそれほどしない。

ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲

ガルテンロープ(P)アンゲルブレシュト指揮ORTF(ina配信他)1957/7/4live 7/11放送

STEFから三楽章だけ出ていた録音の全曲版か。STEFより音がこもっている気がするが、聴きやすいノイズレスのモノラル録音。同曲はしっとりした雰囲気の中から突如三楽章で民俗舞曲が始まるような感じがする。したがって2楽章までは聞き流してしまうが3楽章はピアノ協奏曲として特別な耳で聴ける。フランクの派閥でいながら形式的な部分より民謡の多用とピアノの型に囚われない表現が新しく、このソリストはとくに技術的にすぐれているかどうかはわからないが(ミスを聴き取った人はいったんロックでも聴いて耳を標準化せよ)粒だった音が心地よく音楽を揺らす。変な山っ気のない、民俗的な部分に下卑た誇張は一切入れないアンゲルブレシュトらしさも、この演奏の格調高さに一役買っている。よい演奏。2016年10月1日Amazonデジタルミュージックでも配信開始。

ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲~Ⅲ.

ガルテンロープ(P)アンゲルブレシュト指揮ORTF(STEF)CD

明晰な演奏で、華やか。録音も良好。ソリストが前面にたちピアノ協奏曲的に展開するが、アンゲルブレシュトらしい立体的で見通しの良いひびきが透明感のあるソリストの音とあいまって、民謡に変な臭みもなく、実にフランス近代音楽的な美しい表現に結実している。よい録音。

ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲(交響曲第1番)

○ロン(P)パレー指揮コンセール・コロンヌ管弦楽団(LYS/CASCAVELLE/COLUMBIA)1934/5/24,25・CD

フランクからの影響を更に清新な感覚で再構成した見事な曲だが、3楽章制でピアノ独奏が主役となることからピアノ協奏曲的な扱いをされることが寧ろ多い作品である。セヴァンヌ地方の民謡を全面的に用いているところに同時代の北・東欧で隆盛を極めた国民楽派に共通する感覚も感じられる。あっけらかんと愉快な民謡はすこぶる賑やかに曲を盛り上げている。何といっても牧歌的な旋律が沸き立つ3楽章が聞き物だが、このあたりはドビュッシーの「幻想曲」など後進の作曲家の作品と共通する軽い和声感覚が面白い。ぽかぽか暖かくなるような交響曲、異色だがフランスのシンフォニーを語る上では外せない名曲だ。この演奏はパレー・フランス時代の数少ない記録のひとつとして重要なだけではなく、フランス・ピアノ界の重鎮マルグリート・ロンの独奏が聞けるものとして特筆できる。この録音も他のロンのものの多分に漏れず音が悪い。オケ部分が薄くなるのはまだいいが、ピアノが細かい音符が聞こえず弾けていないように錯覚させられるのが惜しい。この時代のピアノ協奏曲録音全般に言える事だがとくにパリ録音は悪いように思う。細かいニュアンスを聴き取るのは土台無理な話し、まあこの曲は明快平易なのでそれほど気にはならない。1、2楽章がやや没個性的な感じもしたが、音が悪いせいかもしれない。パレーのバトンがうまく整理しきれていないように聞こえるところがあるが(テンポが一部ズレてくるみたい)これは演奏のミスなのか録音上の事故なのかよくわからない。だがパレーの即物的なまっすぐな棒はこの頃既に萌芽が出ていたようで、ミュンシュにちょっと似た感じもする(いや、音的にはマルティノンか?)。マーキュリー録音の時代とは違って音にラテン色が出ているのは嬉しい。ロンはテクニックにまかせて突進するほどの気概は感じないが(筆者には元来そういう奏者のような印象があったのだが)明るく煌くような音色が雑音の中から聞き取れ、想像力を掻き立てる。録音の問題はあるがとりあえず○ひとつつけさせていただきます。最近CASCAVELLEのロン集で改めてCD復刻された。(2003/11記) ,

ダンディ:交響曲第2番~リハーサル断片

○ミュンシュ指揮ボストン交響楽団(DA:CD-R)?live


血のなせるわざと思わざるを得ない激しいリズムと明瞭な色彩の、ダンディってこんなに凄い作曲家だったのかと思わせる演奏振りで本番より凄いのではないかと思わせるが、短い。他にチェレプニンラヴェル悲愴のリハが収録された恐らく50年代の放送録音。

(参考)ミュンシュのダンディ、というとアンリオ・シュヴァイツァーの弾いた「フランス山人の歌による交響曲」。
ショーソン:交響曲変ロ長調
ミュンシュ(シャルル),ボストン交響楽団 オイストラフ(ダヴィッド)
BMG JAPAN

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ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲(交響曲第1番)

○ダレ(P)ヴォルフ指揮ラムルー管弦楽団(TIMPANI)1932初出・CD

アルベール・ヴォルフは比較的新しい指揮者だが録音を余り出さなかったため現在知られていないのが残念。だがこの即物主義的な指揮ぶりはパレーに近い強靭さを伴い一部のマニアには受けると思うのだが。ところでこの古い音でもラヴェル同等の聴感の新鮮さをあたえるとはダンディ、やっぱりなかなかです。無理のない構成感とリズムに和声変化がじつに心地よく、ドビュッシー初期にも影響をあたえているのだなあ、と思ったりもする。この録音は但しヴォルフの常で基本的に直線的ではあり、オケとソリストの古風だが楽しげな響きに助けられている部分もあるか。スピーディな演奏は好きなので個人的には○。

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