チャベス:ロマンティカ交響曲(交響曲第4番)

○バーンスタイン指揮NYP(whra)1960/2/8live・CD

ミヨーふうの楽天的な音楽から中欧ふうの構造で聞かせるカッチリした音楽までよく練り上げられた構成の中に配置されている。三楽章制の連続して演奏される交響曲だが、緩徐楽章を挟んで急峻部があるごくオーソドックスな構成だ。緩徐楽章には晦渋な箇所もあるがそれほど長続きせず、楽天的なメロディや強いリズムによって娯楽性を顕にする。録音起因で音場が狭くせせこましく感じるところもあるが、アンサンブル自体の緊密さ~凄まじく緊密なわけでもないが~はよく聞こえる。リズムが膨張したりと手探り感のある箇所も無きにしもあらずだが、それは仕方ないか。
スポンサーサイト

チャベス:インディオ交響曲(交響曲第2番)

○バーンスタイン指揮NYP(sony)1963・CD

単純でわかりやすい、12分程度の曲で、構造的な部分もみられるが、むしろユニゾンで強奏される旋律と、異なる不規則なリズムを刻むマラカスのような楽器の対比がひたすら流れ続ける中間部に本質があるように思う。単純過ぎて飽きるというものだが、バンスタはよく歌わせ聞かせている。メキシコということでミヨーに接近すると思いきやあのような複雑さは持ち合わせず、よく選んだ音符のみで構成されている。楽天的で楽しい作品なので、気晴らしにいい。

チャベス:交響曲第2番「インディオ」

○クーベリック指揮イリノイ大学管弦楽団(不詳)1952/3/29ウルバナ現代音楽祭live

かつてインディアン交響曲といわれた有名作品で今年のNYPのニューイヤーでも取り上げられたときく。派手派手しい音響と不規則なリズムは比較的人好きするもので、旋律もわかりやすいのでとり上げられやすいのだろう。クーベリックはこの曲にあっている。コープランドとヴィラ・ロボスの目立つ部分をかけあわせたような(それでいて構造的にはヒンデミットだったりミヨーだったり)躁状態の曲に、躁状態のクーベリックが飛び掛り、腕におぼえのオケのソリストや打楽器奏者を煽りまくって盛り上げる。なかなか。○。

チャベス:交響曲第2番「インディアン交響曲」

コープランド指揮ミネアポリス(ミネソタ)交響楽団(MO)1967/5/1放送LIVE・CDミネソタ響100周年記念ボックスより。沢山の打楽器や金属質な音響が強調されており耳が痛い。全般にはヴィラ・ロボスの音楽そのものであり、ミヨーの影響下にある作品と言っていいだろう。12分という短い曲だが、いささか冗漫である。なぜかといえばやはりひたすら踊りの旋律が繰り返されてるだけで、その旋律というのもあまり魅力的でなかったりするのだ。いや、1、2楽章の旋律やリズムはそれなりにいいが、あと一歩というところで止まってしまっている。土俗的音楽にしてはもう少し工夫がほしい。コープランドはちょっと客観的だがリズムの何たるかをよくわかった、要領のいい演奏である。,

チャベス:インディアン・バレエ「四つの太陽」よりDANZA A CENTEOTL

○作曲家指揮メキシコ管弦楽団&合唱団(COLUMBIA)STEREO・LP「五つめの太陽の下で~メキシコの昔と今」というレコード付き装丁本に収録。私は趣味ではないが好きな人は好きな世界だと思う。ちゃんと英語対訳がついているのでご興味のある方はご安心を(してどうする)。楽しい民族音楽。混声合唱とペットと笛と太鼓くらいしかないが、聴感が一番近いのはオルフの教育音楽あたりだろうか。ストラヴィンスキーのバレエ音楽の影響があるのは言うに及ばず、複調的なパッセージはミヨーを思い出させるが遥かに削ぎ落とされた剥き出しの音楽そのものである。多彩なパーカッションはこの人の持ち味のようなものであるが、それがなければ結構20世紀初頭あたりのパリの空気感のある清々しい音楽になっていただろう。ちょっと聴き入り辛いかもしれないが意外と人好きのする音楽です。リズムが甘く発音もカツゼツが悪い感じもするが、十分ノれるので○つけときます。ペットの調子っ外れの感じはアイヴズの消防車のサイレンに似ているかなあ・・・。,

チャベス:XOCHIPILLI~アズテック音楽のイメージで

○作曲家指揮メキシコ管弦楽団&合唱団(COLUMBIA)STEREO・LP「四つの太陽」よりミヨーっぽい作品である。多彩なパーカスと少数の管楽器だけによる楽曲だが、笛のかなでるお祭りのお囃子のような音や高音打楽器(名称不明)は牧歌的な感興を煽り、それらを複雑ながらも基本的にはオスティナートな感じで支える太鼓群がプリミティブながらも現代の洗練をもってミニマルぽいユンユンした音楽を創り出している(意味不明?)。チャベスの指揮がそうなのかもしれないが民族的興奮は薄い。どこかフランスの香りが漂い、濃くて暑苦しい南米流クラシックのイメージはまったく覆される。下手にアメリカナイズされてもいない。旋律が面白いわけでもリズムが多彩なわけでもないのにこの聴き易さ、独特の境地だろう。かなり面白いです。○。 ,
プロフィール

岡林リョウ

Author:岡林リョウ
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム
リンク
カテゴリ
TAG

ストコフスキ 四重奏団 フィテルベルク ミュンシュ トスカニーニ コンドラシン バルビローリ 作曲家 モントゥ アンセルメ 作曲家演奏 ブール エネスコ ガウク ミトロプーロス ロスバウト サージェント オイストラフ フランセ ワイエンベルク ORTF アンゲルブレシュト サモスード デゾルミエール イワーノフ ゴロワノフ ムラヴィンスキー ピエロ・コッポラ モイセイヴィチ ベーム セル クーベリック カルミレッリ シュヒター バーンスタイン ビーチャム パシャーエフ ツィピーヌ アルベール・ヴォルフ パレー ウォレンスタイン アラール オーマンディ サモンズ 山田一雄 ロストロポーヴィチ シェルヘン モートン・グールド ギレー モイーズ 

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード