ヴェルディ:弦楽四重奏曲~Ⅲ

○アマール四重奏団(特典盤)1928・CD

ディスクユニオンの2008年初春特典盤で復刻。同時期きっての技巧派で知られた鋼鉄の指40本のアマールQによる演奏で、懐かしき音色を跳ね返るようなスケルツォ主題にのせて完璧に演奏してみせるアマールには舌を巻く。伴奏だけのヒンデミットらも現代でいう「ノリ」をリズムに激しく表現している。この曲はわりと同時代(ヴェルディはギリギリ20世紀まで生きた)の演奏家によってやられていたようである。イタリアというより王道ロマン派弦楽四重奏曲。
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ヴェルディ:レクイエム

○メリク・パシャーエフ指揮ボリショイ歌劇場管弦楽団(ソヴィエト・アカデミー交響楽団?)、モスクワ国立放送合唱団、ヴィシネフスカヤ他(MELODIYA)1960/3/3live・LP

集中力の高い秀演でロシア式の破裂せんばかりの音を極めてしっかり整理して西欧的な演奏を指向している。合唱も力強い。ただライヴの古い録音ゆえ(録音状態自体はきわめて良好)全般にやや抑え目の表現に終始した渋い演奏という印象も受ける。メリク・パシャーエフはとてもプロフェッショナルな指揮者ゆえアマチュアリスティックな魅力を「爆演」という二文字であらわされるたぐいのロシア指揮者とは一線をかくしており、でも音楽をちゃんと聴くという態度のかたには「届く演奏」だと思う。むしろドイツ的な感じすらある。演奏陣は皆とても巧いが、オケ表記がちょっと不思議なため(同時期にこのような曲であればボリショイしかありえないはずなのに違う名前でかいてある)、演奏の中身のしっかりした表現から違うオケの可能性もある。○。

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ヴェルディ:弦楽四重奏曲

○パレナン四重奏団(VEGA)LP

ロマン派バリバリの曲をロマン派バリバリの押せ押せスタイルでやっている、パレナンなのに!オペラティックとはいえけっこうちゃんとした型式感のある楽曲であり、なかなかしっかりした演奏ぶりで聴きとおせる。音色の爽やかさがそうさせているのかもしれないが。ただ、後期ロマン派共通の問題として、長い!!

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ヴェルディ:弦楽四重奏曲


○レニングラード・フィル協会弦楽四重奏団(MELODIYA)LP

これが古風ではあるがなかなか面白い曲なのである。1873年の作品でアイーダの後くらいか。冒頭主題からして、ちょっと歌謡曲チックではあるもののリズムの刻み方や理知的な構造の面白さでおっと思わせ、すぐにフーガなどが巧みに織り込まれた見事な構造的アンサンブルが繰り広げられる。のちのタネーエフ弦楽四重奏団はこれまた見事に歌謡曲にせずに純音楽的な演奏を繰り広げており、高潔さすら漂う。技術的部分以外でローカリズムの発露が無いからイタリアオペラの大家の趣すら無いのが逆に面白い。時代的にいえばかなり挑戦的な作風でもあり、個人的にロマン派バリバリの曲は余り好きではないのだが、それでもその一種前衛的な部分に惹かれて全曲聴きとおしてしまった。曲全体としては確かに中期ロマン派のベートーヴェン影響下にあると言えるもので名作と断言することには躊躇があるし、演奏者も特異な表現をとっているわけではないので最大評価にはしないが、好きな人はすきだろうなあ。

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