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モーツァルト:交響曲第40番

アンゲルブレシュト指揮ORTF(ina)1954/12/30live 1955/1/6放送

ina.frからもamazonデジタルからも配信されている同日プログラムの最初に収録(メインはフォレレク)。いかにも50年代によく聴かれるスタイルの演奏で、力づくで押さえ込み攻撃的なアンサンブルを繰り広げていくさまはモーツァルトというよりベートーヴェン。凝縮力の強いフルヴェン的な演奏で、オケの雑味もまたこの時代のライヴ録音らしく楽しめる。ドビュッシーの使徒アンゲルブレシュトの演奏と思ってはいけない。フィデリオ全曲なんかも振っていたORTF創始・常任指揮者の演奏。このオケに後年聴かれるお高くとまったような?雰囲気は無く、モノラルの音の塊の生々しさから、この人がこのオケをローカル色から脱した万能オケにしたい意図が伝わってくる。ザッツが雑とかアマオケのダジャレみたいなことは言わないが、そういう雑さはこの演奏様式なら気にならない。セッション録音にはないライヴ感に気を煽られる演奏。
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モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」

○ゴルシュマン指揮セント・ルイス交響楽団(RCA)1945・LP

ロシアの演奏と聴き惑うくらい威勢がいい演奏で表出意欲の強い、大編成オケの迫力がモーツァルトの書法の精妙さを損なう反面、とにかく正しいリズムや響きよりも旋律のうねり、という向きには向いている。今の耳からするとしょうじきモーツァルトとすら認識できないくらい重くロマンティックなのだが、オケの底力も感じられるし、私は楽しめた。録音は悪い。

モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲

○エネスコ指揮NYP(DA/Lanne:CD-R)1937/1/31live

テープ録音で冒頭の撚れと異常にやかましい雑音が入るものの、30年代にこのクリアな音は驚異的である。雑音とバーターなのだ結局。エッジの立った音はNYというよりシカゴを思わせる。エネスコが時折煽る音の艶もこの曲では殆ど出てこない。ひたすら鋭いアンサンブルである。立派。○。

(参考)エネスコの指揮ものはさすがに通販では見つからなかった(ソヴィエト録音のチャイ4が店頭には廉価で出ている)。エネスコといえば、ということで有無を言わさずこれ。
バッハ:無伴奏ソナタとパルティータ
エネスコ(ジョルジュ)
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モーツァルト:交響曲第40番

○エネスコ指揮NYP(DA/Lanne:CD-R)1937/1/31LIVE

弦おしなべて硬質な音でアタックがきつくいちいちアクセントでアンサンブルを合わせるような感じで、ひと時代前の弦楽合奏を聞くような感がある。かなり速いが乱れない。録音はじつに雑音まみれ。○にしておくが勧められない。

モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク(弦楽のためのセレナーデ第13番)

イワーノフ指揮モスクワ・フィル・ソロイスツ(selectmedia)1962・CD

意外としっかりした盤でじつにそつがない。録音もクリア。ソヴィエトってモーツァルト好きな国だったけど、余りに明るくて毒気のないスタンダードさにいささか拍子抜けはした。ギチギチに締め上げるでもなく、中庸。

tag : イワーノフ

モーツァルト:フリーメイソンのための葬送音楽

○クレンペラー指揮ハンガリー放送管弦楽団(archiphon:CD-R)1948/11/2ブダペストlive

重くロマンティックなくぐもりの感じられる演奏ぶりでこの曲を幾度となく演奏してきたクレンペラーの他録と余り違いは感じられない。オケもしめやかに比較的押しは弱いがはっきりした表現で、指揮者に任せているのがわかる。○。

モーツァルト:セレナーデ第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」~Ⅳ

○フリード指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団(arbiter)1927・CD

ロンドだけの録音で、フリートとは関係の深いベルリン歌劇場オケとのものである。フリートの古典指揮は速くて揺れない。古典は古典としてそういう客観的なやり方をしたのか、SPの録音時間を意識したのかわからないが、厳しい律しぶりが聴いて取れる。音は悪くても演奏は新しい様式なのでなかなか聴ける。○。

モーツァルト:交響曲第40番

○フリード指揮ソヴィエト国立放送管弦楽団(arbiter)1937・CD

これはマーラーの大地の歌と共に新発見のものでやはりライブラリーから発掘された晩年の指揮記録である。音質はいいとは言い難いが時代を考えるとよくここまでしっかりした音の全楽章の記録が残されたものだと言うべきだろう。演奏はとにかく速い。揺れない。あっさりした(でも音は強靭な)新即物主義的な、いわゆるトスカニーニ的な表現をとっており、それがロシアオケにしては極めて厳しく統制され、真剣な精緻な演奏となっている。潤いというか、個人的に感傷的なものも含めて欲しい楽章はあるが、モーツァルトとしては立派にモーツァルトになっており、フリートの手だれぶりが発揮された佳演。○。

モーツァルト:交響曲第39番

テンシュテット指揮ボストン交響楽団(WME:CD-R)1977/7/30live

さすがに終楽章こそ盛り上がるものの、そこまでの間が余りに緩くスカスカにきこえる。これはテンシュテットの特徴でもある「ドイツ的な構築性」を重んじたフォルムへのこだわりが、オケの内在する前進力と巧く噛みあわないところからきていると思われる。莫大で人工的、かつ録音も悪い。無印。

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モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」

○サモスード指揮ソヴィエト国立放送管弦楽団(KNIGA)LP

多分知らない人に聞かせたらこれがまさか古いロシアの演奏とは思わないだろう。私も驚いた。サモスードのモーツァルトはこれだけではないが、これほど緊密なアンサンブルを組み立てて正統派の演奏をやってのけられる人とは思わなかった。メリク・パシャーエフを彷彿とする。音楽は実にリズミカルでハツラツとしていて力強さには威厳さえ感じられ、管楽器にしても厳しく律せられいささかもロシアのアバウトな香りがしない。立派に、正統的に吹いている(ロシア奏法はまったく影をひそめているのだ!)。いささかのブレもハメの外しもない。ロシアにありがちな(そしてサモスードにありがちな)弦楽器の音の不自然な強靭さも録音バランスがいいせいか全く耳につかず丁度良く、勢いがありアンサンブルは完璧に噛みあい、聞きやすいし何より胸がすく。モノラルで古いため◎にはできないし、考証派の人にはロマンティックすぎる(これでも!)と思われるかもしれないが「普通の人」は間違いなく名演と感じるだろう。私は後期ロマン派以降の楽曲を専門とし、このての古典派寄りの楽曲ではまずもって感動することはない。しかしこれは何度も何度も聞いた。アレグロ楽章のリズムの良さに何より感動する。素晴らしい。

モーツァルト:交響曲第34番

バルビローリ指揮トリノ放送交響楽団(CETRA)LIVE・LP

適度に溌剌とし締まった表現で模範的な感じすらする。バルビ独特の伸び縮みが無いのは勿論、ロマン派的な解釈は何一つ認められない。品がいいとすら言える。だがそれゆえか、そもそも曲ゆえか、私は全く惹かれなかった。まったく何も面白いと思わなかった。たぶん凡演。無印。

モーツァルト:交響曲第40番

○サモスード指揮モスクワ国立放送交響楽団(MELODIYA)LP

これ、CDになってた気もするが、この時代の録音を復刻するところはへっぽこレーベルが多いので、ロシア楽団の力感をかなりスポイルしたものが見られ(イエダンとか)、今回は値段が安かったこともあり手に入れた。中古屋で見かけないことはない盤なので御興味があれば探してもいいかもしれない。サモスードはけっこう古い曲もいれていたようで、歌曲を除いたとしても、たとえば私の手元には同じモーツァルトのヴァイコンの伴奏指揮をした盤なんかもある。サモスードはほとんど伴奏指揮ものしかCD市場に出回っていない。あっても何かの刺身のツマとしてしかない。でも、これなんかを聞くと非常に生き生きとした瑞々しく力強いアンサンブルが構築されており、勿論楽団、とくに弦楽のアンサンブル力の素晴らしさというのもあるのだが、モーツァルト晩年の様々な「仕掛け」をくっきりと描き出して楽しませてくれる。隙の無い緻密で重層的な書法がじつにボリューム感たっぷりな音をもって紡ぎ出される。感じ惜しむらくは録音の古さだが(私の盤面はかなり辛い)厚盤は音の深さが有るので安定感はあり、慣れていれば聴ける。なんと言っても有名な1楽章、とくに展開部あたりのくるくるめまぐるしく転調するあたりとか、旋律が解体され拍子が一瞬崩れるあたりとかの表現が実に鮮やか。気持ちがいい。胸がすくというか、モーツァルト晩年の尖鋭性がサモスードの現代音楽指揮者としての才覚とシンクロして、結果として目ウロコな感覚すらあたえてくれる。別に前提知識をもって聴かなくてもその作品の凄さが即わかる、これは巨匠の演奏ならでは。2楽章では途中ヴァイオリンが細く残るところで、シルキー・タッチとでも言うのか、背筋がぞっとするような絶妙な音が流れたりして、凄いオケだな、と改めて思わせる。無論サモスードの腕のせいもあろう。コンドラシンにこれができただろうか。3楽章は古典的な楽想をベートーヴェンふうに力強く表現する。私はこういうのは好きだ。第二主題の牧歌的な雰囲気もどこか男らしい。ヤワで繊細なモーツァルトを求める向きにはやや向かないか(それを言ったら全楽章そうか)。4楽章は1楽章同様完璧かつ攻撃的なアンサンブルを構ずるオケが、その「仕掛け」を鮮やかに解いていくのが面白い。とても構築的な楽章だが、このオケはまさに面目躍如といった感じで嬉々として演奏しまくっている。フーガなど「どうだ!」と言わんばかりの畳み掛ける感じがかっこいい。普通余り目立たないような低弦のゴリゴリ弾きまくる音がまた凄まじい迫力を与える。ちょっと凄いです。ここに至るまでロシア臭さが余り感じられないのは多分サモスードの解釈かこのオケ自体の特性によるものだと思うが、それだけに素直に聴き易くていい。変なロシアマニアはがっかりするかもしれないけど(失礼)。ただロシア盤のつねとして最後残響無くぶちっと切れて終了するのはいただけない。もったいない録音処理の仕方だ。全般、録音含め○。いいCD復刻をしたらきっと佳盤の仲間入りをするレベルの演奏。ところで私はモーツァルト嫌いである。この曲のバージョン違いについてはよくわかんないというか検証する気がないのですいません。だいたい初めてモーツァルト書くし。ここ20世紀音楽のページだし。
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