オテスコ:歌劇「デ・ラ・マタイ・シタイア」序曲

エネスコ指揮NYP(DA/Lanne:CD-R)1937/1/31live

エネスコの指揮は非常に俊敏で一時的にフォルムか崩れる(ここでは縦線がずれる)のも厭わず強引に推し進めることで全体の流れを巧く作る特徴がある。弦楽器の音色への拘りは自身の演奏で聞けるようななんとも前時代の芳香漂うものとしてここでも提示されている。それはやわで繊細なものではなくむしろ積極的にグラマラスなことをアピールしてくるようなものだ。曲は詳細不明である。二曲が抜粋されているが、同時代の比較的わかりやすい音楽からの影響を受けたリズミカルなもので、端緒や背景に前衛的な響きやポリリズム的な進行を配置してはいるものの、旋律性が強く否応なく愉しませる。ヘブライ風の音律は作曲家の背景を示しているのだろうか。そのせいか2曲目がプロコのヘブライの主題による序曲をもろに髣髴とさせるものとなっており特徴的である。管弦楽にピアノを入れるのはプロコもストラヴィンスキーもショスタコもやっているがちょっとあざとくずるい感じもする。一曲めに戻るとそこにはドビュッシーの影響の強い、印象派風の音響ともっとロマンティックな時代の旋律音楽の残響が聞かれる。色彩的な音はなかなかに面白い。録音はきわめて悪質。○。
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