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ホヴァネス:オクトーバー・マウンテン

○ストコフスキ指揮マンハッタン音楽学校打楽器アンサンブル(scc:CD-R)1958/12/3live

比較的有名な曲だが地味。銅鑼を駆使した重い破裂音に、鉄琴と木琴の繰り出す美しくも地味な点景が交錯する。同日のストコフスキーライブは中東から日本から中国から中央アジア果てにアメリカと世界旅行をしたわけだが、思ったのは、何でも振るなあこの人。そして必ずしもどれも上手いわけではなく、あるいは振ってないものもあるかもしれない。音だけではわからない。
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ホヴァネス:管弦楽のための協奏曲「シヴァス」

○ストコフスキ指揮CBS放送室内管弦楽団(SCC:CD-R)1953/9/27

放送ライブ。20世紀音楽(アメリカの)紹介番組の中の一曲であるらしい。5曲からなる組曲ふう管弦楽曲で、一楽章こそ胸のすくようなヴァイオリン協奏曲だが他はRVWに倣ったかのような古典風ロマン派合奏協奏曲。意気あがり力強いオケはこれを感情いっぱいに表現している。僅か8分弱、美しいが、短すぎる。録音難あり。

ホヴァネス:交響曲第1番「追放者」

○ストコフスキ指揮NBC交響楽団(GUILD)1942/12/6米国初演live・CD

世代的にはシベリウスの子というより「孫」というべきだろうか。遠雷のように轟くティンパニに強いブラスという、空疎で「北欧ふうの」響き、緊密な弦楽合奏、それにソロ楽器の息の長い旋律を重層的ではなく乖離的連続的に用いていく。響きは清澄で無駄に楽器を重ねるドイツ的な重厚さを避けている。それはRVWの方法に非常に似ているが、RVWほどの個性、特定の音律への執着は無い。1楽章においてはオリエンタルな趣味を感じさせるが実のところは民謡を源にしているであろう音線が特徴的、非常に耳馴染みのよい音楽は連続的に2,3楽章と続き、前記の「初期から中期シベリウス的書法」を消化したこなれた(ある意味無難な)表現を織り交ぜながら、やっと明瞭な民謡旋律が出てきてRVWやホルストら英国国民楽派に近い直接的表現が発揮される。いっぽうストコフスキの非凡なバトンテクニックが炸裂、弦楽合奏の緊密さは比類なき高揚をもたらし、あっさりと終わる。曲が短くすっきりまとまっており、ストコの広くばらけがちな棒もここでは恐らく曲との相性の問題であろう、あるいは手兵となるNBCSOとの連携のよさかもしれないが、そんなイメージを全く払拭するような素晴らしい出来・・・なのに客席反応は悪い。同時代の新作交響曲でもネオロマンチシズムが強いとはいえ、職人的で良い出来だと思うんだけどなあ。批判も受けた。○。NBCSOはやはり巧い。

ホヴァネス:前奏曲とフーガ

○ストコフスキ指揮ボストン交響楽団(DA:CD-R)1964/3/6LIVE

五音音階による旋律の露骨な提示から、RVWともまた違う細かい動きや調性の揺らぎをともなうがちゃがちゃした展開がやや構造のゆるいままに強引に繰り広げられていく。ストコはこの作曲家この曲に多少共感していたようだが、曲をかっちり組み上げるよりは力で押し切る形で聴かせる。そのためわからない部分はわからないままにされてしまうきらいがあり、曲の限界はともかく、解釈の善し悪しは意見のわかれるところだろう。オケは異様に巧い。弦の楽団BSOならでは。

tag : ストコフスキ

ホヴァネス:神秘的な山

○ストコフスキ指揮アメリカ交響楽団(DA:CD-R)1966/11/20live

ヴォーン・ウィリアムズの派手な部分を聴き易くまとめて示したような曲を更に音響的に派手にした演奏ぶりである。ストコがこのような曲に示した適性が非常によく出ている。スペクタクルな側面だけではなくRVWの得意とした清潔な抒情をうけつぐ曲の性質をよく理解し繊細に表現している。このコンビが如何に相性がよく、機能的であったかを裏付ける音源の一つとして評価が高いと思う。録音マイナスだが、○。

ホヴァネス:神秘的な山(交響曲第2番)

ストコフスキ指揮ヒズ・シンフォニー・オーケストラ(CALA)1958/9/25カーネギーホールlive

1楽章アンダンテ、弦楽器の横長で和声的な動きがいかにもヴォーン・ウィリアムズの影響を受けており、教会音楽的で、特筆できるものとなっている。「タリス幻想曲」の影響うんぬんが言われるのもそのせいだろう。そこにホルスト風の神秘主義的なアクセントがハープやシロフォンなどによって付けられて、そこにブラスの分厚い響きがいささか無造作に載せられている。やや印象主義的な掴みどころのなさを感じる。2楽章モデラートの出だしなどいかにもヴォーン・ウィリアムズである。このコンサートではRVWの9番シンフォニーのアメリカ初演がなされているが、オマージュと言ってもいいくらいにその心を揺さぶる美しさがエコーしている。ヴォーン・ウィリアムズが民謡をさばくときのあの独特の土臭い調子に似た感じなのがプレスト部であるが、人によってはより洗練された、またより古典的な調子と感じる向きもあるかもしれない。それにしても弦楽アンサンブルをかっこよくさばくのが巧い指揮者だ。弦楽が細かい音符を刻み続ける上に分厚いブラスが横長の旋律を偉大に歌うところはヒンデミット張りの激しさがほしいところだが、旋律に今ひとつ魅力がないせいか効果はイマイチ。3楽章になると木管アンサンブルには独特のオリエンタリズムがあらわれて耳をひくが弦楽は依然タリス幻想曲の世界である。悪いとは言わないがちょっとだらだらしてしまう。ブラスの相変わらずの横長で半音階的な旋律のまま終わるのもなんだかしまらない。曲がこうなのだからもうちょっとしっとりやったほうがいいのかもしれない。ストコフスキはくっきり演奏しすぎたきらいもなきにしもあらず。ちょっと2楽章以降に雑音が目立つ。曲想にマイナス。無印。
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