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ヴァレーズ:アルカナ

マルティノン指揮シカゴ交響楽団(RCA他)1966/3/21・CD

新奇な音要素を騒音主義的に加え、前衛に必要な理知性より、結局勢いを重視した楽曲に聴こえてしまう。明晰な表現を持ち味とするマルティノンでさえこうなってしまうのだから(トランペットの駆使や複雑なリズムなどアイヴズのようにうるさく、打楽器に頼るような表現は強引で、全体の構成感も希薄)これはあとは好みだろう。この楽団がやっているのだから、これ以上の技術も求められない。ピアニッシモの響きの美しさはヴァレーズ独自のもので、マルティノンらしい精緻さが有利に働いている。ジョリヴェが好きなら聴ける音楽です。
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ヴァレーズ:イオニザシオン

スロニムスキー指揮汎アメリカ室内管弦楽団(columbia/SYMPOSIUM/NMQR他)1933/3/6・CD

超長生きした初演者による初録音盤で初演直後のものとされている(録音日記載が初演日)。SYMPOSIUM盤は話題となった幕の内弁当で長いことワゴンで叩き売りされていたが、個人的に入手していた気もするのだが出てこない。バーチャルレーベルとしてNMQが復刻したものが手元にあり、そこにはアイヴズの初録音もの(スロニムスキーはアイヴズ初演を手がけている)と同時に初演者と作曲家のざっくばらんな対談抜粋も10分程度収録されている。演奏は素朴の一言。作曲家が叩きつける様に口ずさんだリズムの交錯もわりとぼやっとして、それは録音だけのせいではあるまい。いわゆる未来派的な、肉の無い骨だけの音楽を楽しめるかどうかはともかく、歴史的価値はあるのだろう。6分弱の演奏時間だが、よくわからないのだが、20分以上の演奏をしている盤もあるらしい。スロニムスキー対談は初演40周年の1973年のもの。全編はこちらでストリーム配信されている模様(M&A)。無印。

録音月を誤記しているものもある。

ヴァレーズ:砂漠

シェルヒェン指揮フランス国立放送管弦楽団(TAHRA,harmonia mundi/INA)1954/12/2初演live(放送録音)・CD

音盤史上に残る大喧嘩の記録として聴くことができる。演奏自体は素晴らしい。この上ない奏者が揃って、フランスを去ったアメリカの騒音主義者の楽曲をシェルヘンで、しかもこの時代のパリで・・・もめないわけがない。アメリカでケージに対して投げかけられた嘲笑や怒号の元祖をここに聴くことができる。ヴァレーズにしては音数が少なく厳選され繊細で、楽曲の哲学的な側面をバス音域を中心に心象的に描いた佳作だと思うし、クラシックというよりドラムが前面に出たジャズのようにもきこえ、ORTFのメンバーも非常に敏感で敏捷で忠実であるのに、とくに静かな場面、電子楽器などを使った純粋な響きの面白さを聞かせるところで、文字通り「面白く聞けてしまったヤカラ」が大騒ぎを繰り返す、それがえんえんと続くのである。ブーイングやらアジテーションやら嘲笑やら意図的と思われる途中拍手やらが場内を満たし、終演後の長々しい批判のブーイングはこの大騒ぎの何やら意図的な悪意を象徴しているようで正直聴くのが辛かった。シェルヒェンは漢である。慣れてるってことでしょうけど、こんな中でよくもまあ全曲をこのクオリティでやり遂げたもんだ。録音は悪い。残念ながら無印。

tag : シェルヘン

ヴァレーズ:インテグラル

バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル(NYP)1966/10/8LIVE・CD

どこがインテグラルなんだか。騒々しい打楽器主義・バーバリズムで知られるヴァレーズの代表作のひとつである。ストラヴィンスキーがアメリカの作曲家のもので唯一認めて好きだったと言われるヴァレーズの音楽(ヴァレーズはアメリカ出身じゃないが)、リズムの複雑さ、音響の派手だが硬質なところ、あるていど計算ずくのプロ受けする書法、余計な楽器を入れない理知的で斬新な感性、そしてジャズ風味がストラヴィンスキーの興味を惹かないわけがない。凄い作家というのではなく、ストラヴィンスキーと相性があったというだけだ。そして、インテグラルでもハルサイを彷彿とさせる呪術的主題がちらりと顔を出したりして、この作家の逆に受けた影響も指摘できる。この曲のごちゃまぜスタイルはエシュパイなどに引き継がれるわけだが、エシュパイが娯楽性と洗練性をもって大衆受けする形に磨き上げたのに対して、こちらヴァレーズは剥き出しの暴力性を決して減衰させることなくこれでもかと打ち付けてくる。疲れる。正直バンスタの演奏でも厳しかった。耳痛い。面白くない。むしろ昔聴いたクラフトの演奏のほうが透明感があり見通しがよかった気がする。無印。
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Author:岡林リョウ
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