リーズ:弦楽四重奏曲第2番

○パガニーニ弦楽四重奏団(Liberty)LP

比較的新しい作品ではあるが現代音楽ではない範疇で非常に特徴的であり、中国出身というこの作曲家の特異性を意識せざるをえない。いきなり低音だけで始まる焦燥的な気分を煽るリズムに恐らく中国的な響きを取り入れた(ものの殆どそれを感じさせない)斬新な音や旋法が載り、いかにも戦中戦後の周辺国の殺伐とした気分をかもす(西海岸の実験主義ともフランスの香りをかいだアカデミズムとも違う)。しかし緊密で適度に抒情的でもありバルトークを更に灰汁抜きしたような鼻につく民族性は排されており、人好きはしないが同時代他作曲家のカルテット作品との共通点も多く聞き取れる。ゴリゴリのカルテットマニアは聴いておいてもいいと思う。パガニーニ四重奏団はストラディという楽器の特性上ちょっと音線が細くそれを力で補う(個人的にはそういう力づくで出た弦の金属音は嫌いである)感じもあるが、「意図的な不安定さ」がないとカルテットというのはまるでデジタル音楽的な「つまらなさ」に昇華されてしまうので、こういうスタイルは決してバカにはできない。○。
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