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ダイアモンド:交響曲第4番

○バーンスタイン指揮NYP(sony)1958・CD

美麗な旋律と明確なリズムで聞かせる一楽章が聞き物。緩徐楽章はダイアモンド特有の暗さがあるが旋律は依然美しい。ハープやピアノが時折はっと耳を打つが、これもダイアモンド特有のものだ。NYPの弦の美しい響きが生きたアダージョ~アンダンテ楽章。終楽章は突然カスタネット様の打楽器で強いリズムから始まり対照的な風を吹き込ませる。ややせせこましい感のある響きだが楽しい管弦楽のアンサンブルを聴ける。ヴァイオリンの高音で奏でられる美しい旋律も耳を引く。扇情的な金管楽器の合いの手、構造はやや単純ではあるが管弦楽の扱いは巧みだ。この時期のバンスタNYPに聴かれる僅かなアバウトさも、最後の謎めいた鋭いリズムの応酬に掻き消される。なかなか聴ける曲に演奏です。
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ダイアモンド:交響曲第8番

○バーンスタイン指揮NYP(whra)1961/10/9live・CD

バーンスタインをもってしてもこの頭でっかちな晦渋作品を娯楽仕立てにはできなかったか、、と思うが、別に娯楽作品として書かれたわけでもないからいいのだろう。ダイアモンドは古風な感覚の中に前衛的な響きなどを入れてくることがあるが、この作品でもたまにあらわれる。モデラート~アダージョ~アレグロ・ヴィーヴォの一楽章は一貫して中欧的な晦渋な空気に包まれ、時折構造的な面白みがあらわれるものの、結局わりと単調である。管弦楽の扱いは巧みだ。ラヴェルに師事していたと思うが作風はラヴェルではなくしいて言えばヒンデミットあたりか。主題(アダージョ)、変奏と二重フーガと名付られた長大な二楽章(この交響曲は二楽章制だ)も雰囲気は変わらない。晦渋だ。バンスタならではの起伏付けによってロマンチシズムが引き出されてはいるが(低弦が美しい)原曲の霊感の少なさに限界を感じさせる。終わりなき不協和音はいかんともしがたい。祈りの音楽としては真剣に聴ける箇所もあるし、ピアノが新鮮に使われて耳を引く箇所もあるが。うーん。

ダイアモンド:交響曲第2番

○クーセヴィツキー指揮BSO(SLS:CD-R/pristine)1944/10/14初演live

忘れられた作曲家ダイアモンドであるが、充実した書法に親しみやすい旋律・リズムでわりと聞かせる。ただ、しつこいというか、飽きる。この曲では唯一アメリカ的とも言えそうな四楽章が、掴みはいいのに、同じような調子がえんえん続いて飽きてしまう。豪速球クーセヴィツキーだから聞き通せるというものだ。緩徐楽章などもショスタコを思わせ魅力的なのだが、個性が薄いのはいかんともしがたい。アメリカ産ネオロマンチシズムを好む向きにはアピールする作曲家ではある。復刻はかなりきついが何とか聞ける音質。○。ダイアモンドの交響曲は四番、八番がバーンスタインの録音で聴ける。 pristineより配信されたものは初出ではなくSLSと同一。

ダイアモンド:弦楽のための"Rounds"

◎ゴルシュマン指揮コンサート・アーツ管弦楽団(Capitol)LP

この厚いオケを俊敏に操りスリリングなアメリカ民族舞踊を聴かせる。これは楽しいが、楽しいだけではなくよいものを聴いたという印象も残すのはゴルシュマンの軽さや透明感に走らない前時代的な音の組み立て方に起因していると思う。何も考えなくてもいい、コープランドの楽しい躍動的な曲だけが好き(コープランドには重く晦渋なものも多い)、という向きにはお勧めできる曲で、演奏然り。◎。

ダイアモンド:弦楽四重奏曲第3番

ギレー四重奏団(concert hall)LP

悲歌ふうの両端楽章がミヨー的な中間ニ楽章を挟むある意味無難な作品ともいえるが、ウォルトンのようにわかりやすい透明な美感を常に響きに秘めながら、とくに悲歌の楽章においては親友を悼んで作曲したというその意図が如実にききとれる。最初フォーレと聴き間違ったのは雰囲気としてはありえない話じゃなかったんだなあと思った。ギレーはやや録音のせいかヒステリックに聞こえる箇所もあるような気がうするがつねに緊張感と張り詰めんばかりの力感を抱いて演奏しており、やはりここでも巧みなところを見せる。ナディア・ブーランジェの薫陶を受けたアメリカの作曲家は悉くミヨーになってしまった、というのはかなり言いすぎだが、この人については当たっている部分はあると言わせてもらおう。中間楽章の表現はミヨーの特徴的なプロヴァンスふう牧歌のエコーを感じさせる。牧歌といってもスケルツォやアレグロの少しけたたましいものではあるが、ミヨーほど複雑ではないので聞きやすい。1946年の秋から冬にかけて作曲された、新しいわりに古風な一曲ではある。

tag : 四重奏団 ギレー

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