スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ベン・ハイム:永遠の主題

クレツキ指揮イスラエル・フィル(helicorn,IPO)1966/2・CD

打楽器を駆使した派手な組曲で、疑似ステレオ臭い録音だがこの箱(イスラエル・フィル創設80周年)収録の古い録音にしてはしっかり高音まで伸びている。現代的な部分は少なく同時代アメリカ音楽に近く、しかし弦楽合奏による協奏的な部分(この演奏は少しバラける)を含む管弦楽にはヒンデミットを消化して娯楽的要素や民族的要素を取り込み融和させた、独自の音楽表現が光る。クレツキはこのオケとは創設期から録音を残しているが、他のオケにはない主情的な音色を出して聴かせる(ともすると往年のミステリーテレビドラマ音楽に聴こえる曲でもあるがそこは高潔に処理している)。鋭い音響~冒頭からの高音打楽器など~にはクレツキらしい硬質なところも出るが、バーンスタインとは言わないまでも、あのような自在な表現が曲の格を一つ上げている。
スポンサーサイト

ベン・ハイム:ヴァイオリン協奏曲

パールマン(Vn)バーンスタイン指揮イスラエル・フィル(IPO,helicorn)1968/5・CD

パールマンの美音、大小ヴィヴラートをかけまくる類のものではなく純粋に深く美しい(少し高音が硬質)、技術的には似た音のフランチェスカッティを凌駕する、世代交代を感じさせる。。素晴らしい演奏ぶりが聴ける。楽曲のこの作曲家にしては前時代的な分厚い響きに対しバンスタの伴奏をつける腕、オケの威力が発揮され、もっとも三楽章あたりは何をやりたいのかわからない逡巡ぶりが楽曲の知名度の低さに繋がっているのがわかるものの、前期ブロッホのお鉢を継いだようなベン・ハイムの、他宗者にとってみればまさに「呪術的な」音線にゾクッとさせられるところが独特に気持ちがいい。一楽章こそ渡米後のブロッホ的というか、ヒンデミットの新古典主義(しかも分かりやすい作風のほう)の影響が非常に強いがニ楽章以降はその感じは薄くなる。ヒンデミットよりウォルトンぽい垢抜けた、アメリカふうの雰囲気も軽く混ざり、本来高音の技巧をひけらかすヴァイオリンを使ったわりに音域が低めで、これはウォルトンのヴィオラ協奏曲のもつ内省的な内容に近い。ベン・ハイムは私もあまり知らないしここにはストコフスキの断片録音の記事のみ載せた記憶があるが、探せば割りと出て来るし、前期ブロッホほど古くはなく、シマノフスキ並にはわかりやすいので、機会があればどうぞ。

ベン・ハイム:ピアノ協奏曲(リハーサル断片)

○リガイ(P)ストコフスキ指揮アメリカ交響楽団(DA:CD-R)1969/11/9live

現代的な繊細な音響とロマンティックな旋律の横溢する折衷的作風が耳馴染みやすい曲で久しぶりに聞いた。リハではあるがピアニストの鮮やかな腕が諸所剥き出しに聞こえて興味深い。非常に巧い。ストコのリハは記録が多いが、やはり指示が感情的にならず実に的確でわかりやすくトレーナーとしての能力の高さをうかがわせる。もっとロマンティックな性向の曲のように覚えていたのだが案外硬質で立体的で細かい音符が多いことに気づかされたのはステレオだからか(持っている他盤はモノラルだった)。けっこう長いリハ集になっている。○。ベン・ハイムはイスラエルの作曲家を名乗ったが(この名もヘブライ語)いちおう流派的にというか生地でドイツ・オーストリアとしておきました。

tag : ストコフスキ

プロフィール

岡林リョウ

Author:岡林リョウ
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム
リンク
カテゴリ
TAG

ストコフスキ 四重奏団 フィテルベルク ミュンシュ トスカニーニ コンドラシン バルビローリ 作曲家 モントゥ アンセルメ 作曲家演奏 ブール エネスコ ガウク ミトロプーロス ロスバウト サージェント オイストラフ フランセ ワイエンベルク ORTF アンゲルブレシュト サモスード デゾルミエール イワーノフ ゴロワノフ ムラヴィンスキー ピエロ・コッポラ モイセイヴィチ ベーム セル クーベリック カルミレッリ シュヒター バーンスタイン ビーチャム パシャーエフ ツィピーヌ アルベール・ヴォルフ パレー ウォレンスタイン アラール オーマンディ サモンズ 山田一雄 ロストロポーヴィチ シェルヘン モートン・グールド ギレー モイーズ 

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。