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デュティユー:バレエ音楽「狼」~抜粋より終幕

デゾルミエール指揮ORTF(ina)1951/6/7

デゾにもこういう官能的で魅力的な演奏ができたんだなあ、というか、それだけこの曲が元から良く出来ているということだと思う。この作曲家が戦後フランス音楽の牽引を望まれた理由のわかる内容、完成度である。ローラン・プティのために書かれたデュティユ初期の代表作と言っていいだろう。この抜粋では明らかにドビュッシーのお鉢を継いだ印象派音楽と、ルーセルやオネゲルほどの個性を臭わせないがその流れを確実に受け継いだリズムの音楽の交錯、そのすべてを包み込む音響的空間。長い音符、横の流れのたゆたうようなさまが特に印象にのこる。管弦楽の立体的で巧緻な構造は、これはアメリカの晦渋な凡作現代作品に近いながらも何故にこう聴きやすいのか、旋律のせいか楽器の扱い方が飽きさせないのか余計な発想を注ぎ込もうとしないからか。とつとつとしたハープの使い方、鉄琴の響きも耳に残る。往年のフランス新映画音楽を彷彿とさせるところがあり、そこに特に惹かれるものもあった。デゾ、解釈しない指揮者の印象があったが、バレエ振っていたんだよなあ。交響曲第一番初演録音と共に放送されたもの(そちらはORTF設立80周年記念ボックスにもおさめられている)。これも初演か。録音はきわめて良い。
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デュティユー:5つのメタボール

○セル指揮クリーヴランド管弦楽団(TCO)1967/10/19-21live・CD

デュティユって長生きだなあ、はいいとしてこれはクリーヴランド管弦楽団40周年記念依属作品としてセルにより2年前初演されている。どこかで聴いたような楽想はストラヴィンスキーに留まらず同時代もしくはその前後の作曲家の有名作を思わせる。散文的になりがちなところ、古風過ぎるのではないかという濁ったドイツ的な音響感覚でセルは重々しく、しかし機敏な演奏をオケに課している。オケには大変そうではあるが余裕が感じられるところもあるし、三日間のいいとこどりをしているせいかもしれないがそのあたりの聴き心地のきつさはない。鈍重かなあ、録音が古いせいかなあ。

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デュティユー:交響曲第2番「ル・ドゥーブル」

○ミュンシュ指揮フィラデルフィア管弦楽団(DA:CD-R)1964live?(1962/3)

この曲懐かしいなあ。LPを持っていたがたぶん正規録音のほうだと思う。曲的には決して新しいということもなく、新ウィーン楽派後のコンテンポラリー音楽の典型的な方向の垣間見える作品といったふうで、室内楽的アンサンブルと大規模管弦楽の入れ子構造というのもそれほど目新しいものではない。ひたすらレガートの長い音符が繋ぎつなぎされていく中、沈潜するように心象的で雰囲気音楽的な音響が打楽器主義的な側面も持ちつつ揺らぐ様はそれほど奇矯ではなく、常套的と言ったら語弊があるかもしれないがよくあるパターンというか、このての音楽に抵抗の薄い人であればけっこう聴きやすいと思う。フィナーレはあきらかにメシアン的な音響で気を盛りたてるがジョリヴェというかむしろスクリアビンあたりに遡るような艶めいたかんじもある(そういえばミュンシュはスクリアビンを演奏したことはないのだろうか)。この聴きやすさというか、一種アメリカ音楽的ですらあるわかりやすさは、ミュンシュの整理が行き届いているせいもあるだろうが。アイヴズの静かな無調の管弦楽曲なんて、技巧的整合性はともかく殆ど同じような雰囲気がある(もちろんあちらは具象(既存素材)により抽象を描いており、最初から抽象度の高いこちらの純管弦楽曲とは隔絶しているのだが、聴感的には似ており、チェロやペットソロの使い方など似た感覚がある。)。このようなチェンバロの使い方はソヴィエト現代にありそうだ。ライヴ録音だけあって音響は余りよくはなく、長い音符の揺らめきのうちに不安に満ちた耳を撫でる如くポリリズム的に織り交ざるチェンバロの走句が遠くて余りよく聞き取れなかったりするのだが、そのぶん生々しさがある。終楽章がやや鈍重か。鋭い音響を駆使する人なだけに、厚ぼったく演奏されるとちょっと野暮ったさも感じる。静かな終盤もどことなくアメリカ産交響曲的な和音の感じがして、古っぽく思えるが、好き好きだろう。○。

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tag : ミュンシュ

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