ベネット:ヴァイオリン協奏曲イ調(一般的な様式による)

○カウフマン(Vn)バーナード・ハーマン指揮ロンドン交響楽団(PRSC)1956/5/20BBCスタジオ放送(英国初演)

素晴らしい掴みを持つ曲で、ルロイ・アンダーソンのような魅力があって、通俗的な部分含めたまらない。しかしソロに要求されるテクニックはクラシカルな王道の難しさ。この職人的な書法の融合ぶりがとても面白い。カウフマンはこの作曲家の初演をよく受け持っているようだが、安心して聴ける技巧家である。とにかくハーマンが振ってるからという意味もあって、古きよき楽しさがある。○。
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ベネット:ソング・ソナタ

○カウフマン(Vn)ザイデンベルク(P)(forgotten records:CD-R/concert hall siciety)LP

通俗音楽系の作家のようだが寡聞にして聞かない。曲自体はいかにもアメリカ近代のもので、適度にモダンに書き込まれているが、「歌謡ソナタ」とあるとおり基本は平易な旋律音楽。印象派的な感傷性を孕んだハーモニーがふんだんに盛り込まれているが、寧ろフランクやサン・サンのものに近いか。俗謡主題をラプソディックに展開するところなど初期ディーリアスのようなみずみずしい表現がみられ、構造的には生硬さもあるものの比較的手馴れた作曲手腕・・・部分的に新味はあるけれどブルーノートを混ぜる程度の通俗的な「幅」の中に納まってしまう程度で複雑ではない・・・を素直に楽しむのには向いている。珍しく四楽章制のヴァイオリン・ソナタだが、それゆえ交響曲的発想を思わせるところがあり、終楽章終盤でピアノから主旋律が対位的に再現されるところなど「ヴァイオリンソナタでそれをやるか!」といった具合で、それが面白いといえば面白い。カウフマンは太くブレの無い音を駆使し、この単純な曲に多用される長い音符をだれさせない。下手な奏者だと陳腐に過ぎる結果を招きかねないから、ここはクラシカルな演奏家としての腕の見せ所だろう。演奏的には過不足ない。○。
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