オッフェンバック:バレエ音楽「パリの喜び」(ロザンタール編)

◎ロザンタール指揮RIAS交響楽団(REMINGTON)

ロザンタールはモンテカルロバレエ団のために上演用としてこの編曲をなし、この演奏も初演に忠実になされたと表記がある。もっともロザンタールにはモンテ・カルロのオケによる新しい録音(NAXOSに入っている)があるので、レミントンマニアでないかぎりこれを聴く意味は無い・・・と思ってびっくり。

いやーオッフェンバックってケルンの近くで生まれたんですよね、ドイツだ。この演奏、余りにオケが中欧色濃すぎて面白いのだ。重い響きや動きがロザンタールの拡散的で明るい音楽と程よく調合され、実に充実した聴感の深みある演奏に仕上がっているのである。RIASがこういうノリ方をするのも面白いし、木管を始めブラスに弦楽合奏、全てがまるでワグナーを聴くよう。フレンチカンカンの後にはいきなりマーラーになってしまう。

だがロザンタールの本領たる・・・録音では今一つ客観的に整え過ぎに聴こえるきらいもあるが・・・「舞踏性」「前進性」が活きている。とにかく積極的に引っ張って、この結局ドイツ的なオケに突進する勢いを持たせ派手な表現を可能とさせている。

曲自体非常に人気があるもので、ロザンタールの編曲も聴き映えする。だいたいオッフェンバック自体軽音楽的な見られ方をしがちだが、オケ本来の特色並びにロザンタールの手腕により、全く下品になっていない。寧ろ同時代の中欧ロマン派音楽からしっかり学んだよく出来た曲なのだなと思わせる。ちょっと吹くくらい真面目な演奏表現もあるが、抽象音楽として愉しむにはうってつけの演奏。

Offenbach, Rosenthal: Gaite Parisienne/ Offenbachiana/ Rosenthal, Monte-Carlo PO


Offenbach arr Rosenthal: Offenbachiana

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