レビュツキー:交響曲第2番

○ラフリン指揮モスクワ放送交響楽団(melodiya)LP

素直で個性の欠片もないが、裏を返して清澄で耳馴染みのよい、民族的なのにちっとも灰汁が浮いてこない薄い書法でえんえんと音楽が流れていくのに身を任せているだけで結構もつ。楽想が極端に少なくしつこいにも程があるほど繰り返し繰り返し主題が表われてくるが、ソヴィエト「社会主義レアリズム」音楽の「寧ろ形式主義」に辟易するより、ミニマル音楽を聴くような浮遊感に捉われてくる。ラフリンのモノラル期の特徴である雑味のあるぶん味もある表現が支えている面もあると思うが、このチャイコフスキーともボロディンともつかない、でも全体的にははっきり半音階的な響きのうねりを伴う前期ミャスコフスキーの影響の強い大交響曲の不思議な魅力は、聴いてみないとわからないかもしれない。寧ろ交響詩的だろうか。モダンさが全く無いかと言えばそんなこともなく、それはミャスコフスキーからの影響を更にジョン・ウィリアムズ張りのメタミュージック的に昇華させたようで、作家性が美観を損なわない節度がある。私はコレに比べたらプロコフィエフやストラヴィンスキーのほうがよほど民族臭が強いと思う・・・スコアからは全くそうは見えないだろうけど。○。録音が古い。
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