アレンスキー:不明作品

作曲家(P)(marston)1899/4/12ロシア録音・CD

言葉をまじえた一連の独奏曲録音の一つ。「泉にて」と一緒に録音されたものらしい。作風は極めて古風であり余り惹かれない。民謡ともつかないもの。

The Dawn of Recording - The Julius Block Cylinders / Various Artists
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アレンスキー:泉にてop.46-1(原曲:カンタータ「バフチサライの泉」)

○作曲家(P)(marston)1899/4/12ロシア録音・CD

言葉をまじえた一連の独奏曲録音の一つ。原曲はアレンスキーの代表作の一つといってもいいのか。ただ私は良く知らない。前奏曲あたりからの編曲だろうか。opus番号も作曲年順ではない場合も特にロシアには多いが、なかなかに面白い、といってももっと現代的な曲も書けた人だと思うのだけれども。演奏はアレンスキーなりのもの。

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アレンスキー:忘れられたリズムによる試みop.28~Ⅲ、Ⅴ

○作曲家(P)(marston)1894/12/20モスクワ他録音・CD

言葉をまじえた一連の独奏曲録音の一つ。オリエンタリズムの延長上で古代ギリシャ風幻想を描いたものとしてはショパンを通り越して近代フランス派に接近しており、アレンスキーの過去の呪縛にとらわれない折衷性のより強い発露ならびに繊細な感性の現れたものとして注目できる。気まぐれで指の軽い演奏ぶりもこちらのほうが向いている。西欧ロマン派風の作品と一線を画した作品ということはフランス語の標題にもあらわれ、スクリアビンと同時代の作曲家であったことも認識させる。3曲目がイオニキ、5曲目がストロフ・アルセエンヌという題名である。これら一連の自作自演は一部欠損があるが恐らくシリンダに収まりきれなかったのだろう。作曲後間もない演奏としても貴重。

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アレンスキー:24の小品 op.36~Ⅲ、Ⅴ、ⅩⅡ、ⅩⅤ

○作曲家(P)(marston)1894/11/25、12/20モスクワ他録音・CD

言葉をまじえた一連の独奏曲録音の一つ。このあたりの曲になると一部面白みが見えてくる。正確には「24の性格的な小品」、やはりショパンやリストなど伝統のピアノ詩曲の影響は強い。演奏的には不安的なところもある。これは演奏様式の問題でメロディにかかる過剰に細かいテンポ・ルバートは19世紀の時代がら仕方ないだろう。腕は正直専門ピアニストのレベルではない。タネーエフと比べると顕著である。録音は3(夜想曲),12(間奏曲ヘ短調)が11月モスクワ、5(慰め)が録音年月場所不明、15(森の中のロシアの踊り)が結構面白い曲で12月モスクワ録音である。
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アレンスキー:即興曲イ長調

作曲家(P)(marston)1893/11/24ロシア録音・CD

言葉をまじえた一連の独奏曲録音の一つ。保守的な曲。演奏的にも突飛なものはない。
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アレンスキー:即興曲変ホ長調

作曲家(P)(marston)1892/11/24ロシア録音・CD

言葉をまじえた一連の独奏曲録音の一つ。かなり保守的で即興曲にしてはゆったり安定感のある曲。演奏的にも突飛なものはない。1893年録音の可能性あり。
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アレンスキー:二台のピアノのための組曲~Ⅰ、Ⅲ、Ⅳ

○タネーエフ、パプスト(P)(marston)1892/12/14モスクワ録音・CD

作曲家の同僚タネーエフはタッチが重く響きに安定感があり、演奏家としてはドイツ的だったことが伺える。この時代のピアニストなりのテンポの不安定感はあり、アンサンブルの「あるある」として重奏部で歩みを取り戻すようなところはご愛嬌。曲はアレンスキーの保守面の出た前時代的なショパンやリストのようなもの。
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アレンスキー:ピアノ三重奏曲第1番~Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ断片

作曲家(P)フルジマリ(Vn)ブランデュコフ(Vc)(marston)1894/12/10ロシア録音・CD

比較的有名なシリンダ録音で、チャイコフスキーの肉声らしきもので知られるプーシュキン・ハウス・コレクションのユリウス・ブロック録音の一つである。ソヴィエトによる接収後、その崩壊あと特に秘匿されていたわけではないがこのようなCD集に復刻されることは無かった。チャイコフスキーの肉声に関してはあくまで推定でありこのための日本のドキュメンタリー番組も10年ほど前に民放で放送されているが、時代なりの劣化はあるもののかなり状態のよい現物がみられ、ソヴィエト時代という暗黒史がこの貴重なコレクションについては(恐らく多くをスターリン趣味と合致するロシア民族主義の作曲家や名演奏家のものが占めていたために)プラスに働いていたのかもしれない、西欧にあったなら戦後の混乱や商業利用の結果散逸していた可能性もある。
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アレンスキーのピアノ演奏はこれ以外にも多く収録されている。ほかタネーエフの演奏もあるが自作自演はなく、手堅いアレンスキーの作風が彼ら世代の保守派ピアニストに受けていたことも伺える(単にブロックの人脈的な理由かもしれないが)。アレンスキーにせよタネーエフにせよ比較的短命でこの時期は既に病を得てやっと回復したくらいだ。シリンダー録音の難点は膨らみが無く高音が消えていたり中音域が抜けたり、低音は強調操作可能な程度のようであるが、輪郭だけの音楽に聴こえてしまうところ。病のせいもあるだろうが腕にやや問題があるように思われるアレンスキーの、それでも細かい音符と薄い響きによる繊細なフレーズ(折衷的作曲家として標題含め同時代フランスの影響が感じられる曲も書いている)においては耳を澄ませば極めて密やかで美麗な表現をとっている様子が聞き取れる。ピアノトリオとしてはヴァイオリンの音が殆ど消えている箇所が多くどうにも聴きづらい。ヴィオラ音域ではしっかりアンサンブルしている様子がうかがえ、西欧折衷派としてのチャイコフスキーの影響の強い古風な音楽が欠損はあるが説得力をもって響いてくる。もっとも「偉大な芸術家」の影響は無く無難なプロフェッショナリズムのうちにある曲である。2楽章の丁々発止が聴きものか。この時代のロシアの弦楽奏者のレベルが既に極めて高かったことも知ることのできる貴重な録音。仕方が無いのだが音の悪さで無印。
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