メレディス・ウィルソン:交響曲第2番「カリフォルニアの伝道」

コーツ指揮ロス・フィル(放送)初演live・web音源

チャップリンの映画音楽で有名なウィルソンの表題交響曲。後期ロマン派交響曲の範疇にあり、霊感の薄い印象がある。とくに前半楽章が聴くにたえない。動機が単なる動機のままメロディを形成せず進行する1楽章など掴み感がゼロ、こけおどしのような大きな響きは半世紀前のロシア国民楽派の凡作のようだ。表題性を含め帝政ロシア時代のグリエール、イリヤ・ムーロメッツを彷彿とさせるが、より単純で洗練された響きと動きはラフマニノフ後期を思わせる。後半楽章になると突然民族性があらわになり、チャールストンのリズムなど唐突に聴かれる。オリンピック音楽のような楽しさで多彩な書法にやっと耳を惹かれるようになる。そのままフィナーレは盛り上がりをみせる。コーツは力強くはあるが決して強引さがない。こういう新作は多少の強引さをもって意思的に表現することが肝要なようにも思う。オケは上手い。なかなかバランスのとれた技術を持っている。だが特に弦楽器、譜面で戸惑うような箇所が散見されるのは残念。客席反応もやや控えめに感じた。作曲家を含むスピーチが前後に入る放送録音。無印。
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