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ランドスキ:交響曲第2番

ミュンシュ指揮ORTF(ina配信)1965/11/16(1966/1/1放送)live

プレートルも録音しなかった番号で、表題を持たず(楽章には付けられているが抽象的)全般に1番とくらべオネゲルに回帰したような地味な響きと律動、ミュンシュだからその求心力(細かな動きのオケの統制含む)で聴いていられるが、とりとめなくフィナーレが(冒頭こそランドウスキらしい新しい響きも入るものの)どこで終わったかわからない感じもあり戸惑い気味の拍手が入るのも、けして当時前衛ではなくかといって古い見地からも新しくなかったことは窺い知れる。しかしランドウスキは「わかりやすい」。きちんとした楽想を持ち、それなりの創意ある音楽は戦後の「娯楽的空気」も伝えており、一部で揶揄されたのもわかる。テレビドラマの劇伴のような今や古臭いあからさまさも含まれるのだ。逆に、今こそ再評価されるべき「忘れられ方」をしているとも思う。ここでのORTFは細部までよくやっている。ミュンシュはボストンでの新曲演奏のように少し引いてやってはいるが悪くない。ノイズの少し気になるステレオ。
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ランドスキ:交響曲第1番「恐怖のジャン」

プレートル指揮フランス国立管弦楽団(ERATO/EMI/warner)1988/10・CD

長らくこれしか音源が無かったしほとんど絶えず再発され続けている(手元には三枚ある)のには、これが曲にとって必要十分な演奏で優秀録音として認められている証でもあろう。オネゲルの構造性を引き継ぎデュティユらと歩調を合わせた「同時代人に寄り添う現代音楽」を目し、前衛には揶揄されるも今の耳からするとこの曲などデュティユー以上にランドウスキという作曲家の個性(先鋭さ)と聴きやすさを融合させた巧みさ、フランス臭さを昇華して汎世界的に通用する大交響曲に仕立てる手腕、それを攻撃的な姿勢で集中力高く仕立てたプレートルの功績含めて評価されて然るべきものである。一楽章の本編と別にポリリズム的に通奏される高音のとつとつとした響きや刻みだけでも掴まれる。サスペンスドラマのようだがサスペンスドラマ音楽のほうが真似たのであろう。プレートルの程良い面が出ているのでおすすめ。

ランドスキ:オンド・マルトノと弦楽合奏と打楽器のための協奏曲

○J.ロリオ(OM)ボンドン指揮現代音楽室内合奏団(erato,warner)CD

二楽章制で、一楽章が短い変則的な協奏曲。細かくは更に分けることが可能だが、おおまかに言えば1楽章はオンド・マルトゥノがほとんど木管楽器のような旋律的役割をはたし、陳腐なまでに抒情的な楽章となっており、2楽章は微細で前衛的な響きもいくぶん含む協奏的な楽章とはなっているが、両楽章とも太鼓が無理やり音楽を絞めにかかっているような調子で、折衷的作風で知られたこの作曲家の出自を明らかにする。ひと昔前の映画音楽と聴きまごうようなものでもあり、録音は明らかで演奏的には落ち着いているので、感興音楽的に聴いてもジョリヴェほどの唐突感は感じないだろう。ランドウスキのエラート集成ボックスより。

ランドスキ:オンド・マルトノ協奏曲

○J.ロリオ(OM)G.デボスト指揮ORTF室内管弦楽団(FRENCH BROADCASTING PROGRAM)LP

このレーベル、アメリカのプライヴェート盤(放送録音)で非常に珍しい音源が含まれるが、現代の目からすればかなりマニアックなラインナップ(奏者)でもあり、モノラルでなければとっくに復刻されて然るべきシリーズだろう。というかそのうちボックス廉価盤になりそうだ。個人的にデルヴォのフランセが聴きたい。わいいとして、ランドスキ(ランドウスキと発音するのが一般的だったが一応日本のマニアの支持する発音に揃えておく)の大好きだった楽器、OM協奏曲である。大好きといっても華麗なテクニックを発揮できる機能性ふんだんな楽器ではなく、あくまで「電子オルガン」なので、そこはランドスキもわかっていて、中間楽章での心象的な表現に繊細な音色を巧くのせてオケと融合的な世界を形作っている。しかし全般的に「チェロじゃ駄目なの?」と思わせるパセージが多く、オンド・マルトゥノを堪能するというより、ランドスキの同楽器に対する美学を提示された、という感覚のある小協奏曲になっている。演奏はスマートでスピード感ある、磐石なもの。ソリストはまずもって不安はなく、オケも巧緻だ。しかし、プロオケで差が出る曲ではないと思われる。評価は無難に○としておく。

ランドスキ:ピアノ協奏曲第2番

○ポインター(p)ブリュック指揮ORTF(FRENCH BROADCASTING PROGRAM)LP

ジョリヴェを薄く延ばしたような曲ではあるが、そのぶん聴きやすい。とくにロマンティックな匂いのする、アメリカのテレビドラマのような感傷的な響きを織り交ぜてくるあたりは、ちょっと映画音楽的なあざとさがあって、しかし逆に聴きやすさに拍車をかけている。現代っぽいけど完全に哲学的なのは苦手という向きに、ランドスキはぴったりなものを提供する。ソリストは打鍵が強く安定した表現で、それほど技巧的な部分のない曲とはいえ、素晴らしい効果をあげている。ブリュックもこの作曲家の曲をしばしば振っていただけあり、色彩的だがばらばらにならないオケの巧緻なドライブをみせている。プロコを得意としていただけあって、芯の強い演奏ぶりである。○。

ランドスキ:交響曲第1番「恐怖のジャン」

アルベール・ヴォルフ指揮パドルー管弦楽団(ducretet thomson/ORPHEE)LP

ランドウスキもしくはランドスキは忘れられた作曲家の感がある。多様な様式を取り入れたいささかあざとい折衷的作風が前衛に嫌われ権威的とも受け取られていたようだが今の耳からすればいかにも第二次大戦前後の世相を反映したような焦燥的な作風が懐かしい。個人的にこの人はデュティユのような作風だと感じたおぼえがあるのだが、これはポリリズム的に重ねられた高音の無調的パセージが僅かに前衛の宇宙的雰囲気をかもすものの、本編はいきなりミヨー的旋律から始まり、オネゲルやRVW、ホルスト、ショスタコといった世俗的な起伏をもって盛り上げていく。やや複雑ではあるがわりとブリテン的な単純さがある。その脇の甘さがブーレーズら前衛には野暮に見えたのか。指揮はウォルフなのかヴォルフなのかいつも迷うがヴォルフにしておく。同時代作品の紹介者として著名であったものの今は滅多に耳にすることのない名前である。即物主義的な指揮で脇を締めまくった演奏ぶりが清新だったが、この演奏も力強く終幕まで突き進む。最後が余りにあっさり断ち切れるのもこの人らしいといえばそうだ。オケも懐かしい音を強く主張する。けっこういい録音。○。プレートルのCDが現役か。

tag : アルベール・ヴォルフ

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