デュティユー:ピアノ・ソナタ

ブルショルリ(P)(meloclassic)1950年代パリ私的スタジオ録音・CD

私的録音だけありボロボロでかなり聴きづらい。私的演奏なのにまったく瑕疵の無い、目覚ましい技巧を示す一楽章などそちらに耳が行くので気にならないが、繊細で張り詰めた二楽章や深く重い響きから始まる(この響きがブルショルリを特徴付ける)三楽章では、メリットが損なわれる面もある。フランスのピアニストに多い、細かい音符を胡麻を撒くようにパラパラ示す演奏家ではなく、音のすべてにきちんと重さがあり、この速さと確かさはナンカロウがロール紙に打ち込んだ音なんじゃないかというくらい、物凄いところが聴かれる。指が20本あっておのおの30センチの長さがあるんじゃないかと思わせる。曲ははっきり言ってドビュッシーとメシアンの間にあるような没個性的なもので技巧的表現以外余り新しい工夫の重ねられた音楽には聴こえないし、三楽章20分は長いが、アイヴズのソナタが聴けるならじゅうぶん楽しめるだろう。この作曲家の時折折り挟む単純な美しさは、やはりボロボロの録音が目立って残念。ブルショルリ生誕100年記念盤収録。
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デュティユー:交響曲第1番

デゾルミエール指揮ORTF(ina)1953/10/18live

1951/6/7初演記録はORTF記念盤CDでもina配信でも出ている。こなれた感がするのはそのせいか。デゾルミエールにはどうも無味乾燥あるいは客観的&中庸のイメージが強く、一連の戦後ina音源が出るまでは手を出さない主義だった。inaが収集した音源は状態にバラツキがあり、これは撚れたりノイズがぱちんと入ったりと、良い録音とは言えない。また、オネゲル臭い構造的な書法の部分は明確に聴かせ、現代的なしんとした空気の場面では冷たく制御し、案外と起伏を作り出そうとして成功している。美しくも長々しい曲なのは仕方なく、同世代のシンフォニー作家の中では世界的にも抜きん出た才能はあると思うが、少し解釈者が手を入れる必要もある作品なのかもしれない。Amazonデジタルで入手可能(バレエ曲抜粋とのカップリング)。
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