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アッテルベリ:交響曲第4番

○ヘーガー指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団(PADA他)1930年代・SP

ヘーガーがいい。さすがこの時代のドイツオケであり、はっきりロシア国民楽派の影響下に自国の主題等を加えたチャイコフスキー風折衷性の強い楽曲を、野太い響きと正確なリズムによって引き締め、新しい音楽としての民族主義音楽を聴き取れるレベルにまで昇華させている。現在web配信されている。
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アッテルベリ:交響曲第6番

○ビーチャム指揮ロイヤル・フィル(INA,DUTTON)1928/8/12・CDアッテルベリは20年くらい前まで長生きしたので若く感じるかたもいるかもしれないが、そんなに若くはない(1880年代生まれ)。その音楽の通俗性や手慣れたプロフェッショナルな作曲手法はアメリカのハンソンのような作曲家に近いものを感じさせる。あきらかにシベリウス的なところがあり、名前を伏せて何処の作曲家かと問えば10人中9人共が北欧と答えるだろう。だがシベリウスほど哲学的で思索的な音楽には走らず、むしろ後の方の作品に近づくにつれ過去のロマン派世界に回帰していったような感じさえ受ける。ビーチャムだからかもしれないが非常に清潔でしなやかであり、俊敏な音楽は終楽章において非常にスリリングな聴体験を感じさせる。溌剌としており、録音状態も(おそらく試行錯誤の末)とても昭和初期の演奏とは思えない音質を実現させていてよい。ただ、残響が多いのは気になるといえば気になる(それによって音楽のフォルムがぼけるのだ)。フランツ・シュミットの3番よりこの曲の方が高く評価されたというのは個人的にはいささか納得行かないところもあるが、曲想の自然さ、メロディやリズムの魅力においては凌駕したものもあるのかな、とも思う。とにかくビーチャムの清潔で颯爽とした解釈とアッテルベリの新ロマン派的な美しい感性のとてもマッチした佳演といえよう。もし選ぶならトスカニーニよりこちらの演奏のほうを推します。作曲家を理解し共感した指揮者のベストな解釈が聴けます。○。 ,

アッテルベリ:交響曲第6番

○トスカニーニ指揮NBC交響楽団(DELL ARTE)1943/11/21LIVE・CDスウェーデンの現代ロマン派作曲家アッテルベリによる、20世紀における国民楽派シンフォニーの典型。最初に言っておくと、この曲は面白い。ソヴィエトの作曲家がそうであったように、旋律には国民楽派的な主題を使いながらも(なかなかに魅力的な旋律だ)、ハーモニーや移調に独特のやり方を施し、巧みに20世紀的要素(とくに西欧の近代音楽)も汲み入れている。ハリウッド映画音楽のようにいくぶん陳腐ではあるが(映画音楽的、とくに3楽章(終楽章)はディズニーアニメの音楽みたいだ)、他では聞けない「独特の」工夫が随所に施されているのが面白い。終楽章の冒頭のまるでボロディンのスケルツォのような独特の音形や、木管ソロのかけあいから始まる独特のフーガには参った。ただ、まるで若書きの作品のように生硬なところも多分に見受けられる(作曲家40台の作品)。上記のような試みもとってつけたように人工的だったりするところもあり、たとえばウォルトンのような作品と比べると見劣りせざるを得ない。だが、新鮮な音楽であり、名曲と言うにはいささか躊躇があるが、佳作とはいえるだろう。1楽章は国民楽派的だ。ボロディン、シベリウス、ディーリアス(国民楽派ではないが)はもとより、金管の使い方などにマーラーの影を感じるところもあるし、それらを総括して、ミャスコフスキーとの強い近似性を感じる。中期までのミャスコフスキーが苦悩の中で編み出した旋律の半音階的な処理の仕方、けっこうクセのあるやり方と共通するものを強く感じる。2楽章はやや地味。でもやっぱりどことなく独特だ。3楽章ヴィヴァーチェは一番人好きすると思う。ボロディンの影も感じるが、それよりアメリカ音楽のスカっとした感じに近いものも覚える。トスカニーニの演奏は即物的で曲の色香をあまり引き出していないが、このくらいドライにやったほうが独特の体臭が抜けてかえっていいのかもしれない。アッテルベリはこの作品でシューベルト没後100年記念コロムビア・レコード懸賞に入選、アーベントロートが初演し、のちに自分でベルリン・フィルを指揮して録音を遺している(私は未聴)。ちなみに一般には1~3番のシンフォニーのみが評価されており、本作のあたりは交響曲としては余り価値的に見られていないとのこと。でも私は面白かった。,
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