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アルヴェーン:スウェーデン狂詩曲より第一曲「夏の徹夜祭」(1904)

作曲家指揮ストックホルム王立歌劇場管弦楽団(SWEDISH SOCIETY)1954/10/7 (ステレオ初期)至極古風な音楽、こういう曲もたまには聞きたくなる。「運動会用組曲」より、1年生競技と 2年生競技の間奏曲、といった冗談も口を突く冒頭旋律は、耳にされたことのある方は多いだろう。木管ソロの連環のあとにヴァイオリンで強奏されるところなど、どこかで聴いたことのある展開だ。しかし聴きすすめるにつれ、ワグナー風の豊穣な”くぐもり”が顔を出しはじめる。不明瞭な転調の連続や唐突な劇的展開、民謡の連環にリヒャルト味を加えた雰囲気は、一時期のグラズノフなどを思わせる。このひとの音楽は常に、民族音楽のベースにワグナー以後シュトラウス迄のオーケストレーションを施したふうであり、初めて聴く向きには無個性ととられかねないが、高音(ソロ)の扱い方に独特の妖しさが漂い、旋律と旋律の継ぎ目や弱音部で高音打楽器のかなでる微妙な音響には、独特の幻想がかいまみえる。”生臭さ”が皆無なところはシマノフスキにも通じるところだ。崩壊寸前の美というところまでは行かず、曲想はすぐにきれいに収束していく。そのあとの緩徐部、途中の舞曲にはチャイコフスキーのバレエを思わせるところがある。ハープの旋律的アルペジオにのって低音管楽器が次々ソロ旋律を吹き継ぐところなど似た雰囲気だが、そのあとの明るく壮麗な展開は独特の透明感に彩られ、「白いエネスコ」のような印象。ちょっと前期マーラー風。往年のハリウッド風展開から終結へ向けて明るさを増し、豊穣な音響はふたたび楽しく単純な民謡の世界に立ち戻る。これら旋律の素直さはこの人の特徴で、なんといってもすんなり耳に入るのが良い。結局モダンな響きはグリーグ程度に抑えられ、シベリウスよりもずっと過去スタイルで、個性を探そうと思えば探せるけれども、この曲ではやや薄いか。終盤近くの力強いダンスは、ちょっとスペインふうの熱気も伴い、いくつかの要素のごった煮的な味わいが独特ではある。肩肘張らずたまに聴くと面白い「NH○名曲アルバム」向けの音楽(けなしことばではないです!)。アルヴェーンはスウェーデン国民主義を代表する作曲家で指揮もよくし、90近くまで活躍と長生きであったから自作自演録音も多い。PHONOSUECIAで網羅的にCD集成されている。この演奏ではやや硬くぎこちない棒になっているが、音は良い(録音もまずまず)。,
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