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ウェーベルン:6つの小品

◯ブーレーズ指揮モスクワ音楽院交響楽団(melodiya)1990/3/5・CD

オケのせいか感情的な感もある。力強い。マーラーを必要最小限に削り落としたような曲。放送用録音とのこと。ペトルーシュカと海とのカップリング。
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ウェーベルン:パッサカリア

○ストコフスキ指揮フィラデルフィア管弦楽団(SCC:CD-R)1962/3/16live

ウェーベルンの作品番号1、シェーンベルクから内実ともに独立した記念碑的作品でいくぶんロマン性をもちあわせているがゆえ普通のコンサートにかかりやすい演目として、事実上ウェーベルンで最も演奏される曲となっている。既に理知性に重きを置くあまり計算された緻密な構成によるも15分もの(ウェーベルンにしては異例の)長さの中でうまく変化が伝わらず、起伏が細密なレベルに留まったまま終わってしまう難しさもある(ゆえ一般的にもここでも10分余りで早足で演奏されている)。後年のウェーベルンを予告する響きをはらむ印象的なピチカートによる音列表現から、編成は大きいものの簡素なオーケストレーションが最小限の規模のオケによる表現を志向している。にもかかわらず印象的にはマーラー的な厚みをともなう変奏主題が長々しい流れを作っていく曲のように感じるため、とくにストコフスキのように大規模オケを使っている場合ばらけたような、やや生硬な書法と受け取れる。ストコフスキはあきらかにスクリアビン中期のような官能的な音楽としてこれを扱っているが、感情的なフレージングが前面に出てオーケストレーションの創意が沈んでいるのはある程度仕方ない楽曲の本質に係る部分である。フィラデルフィア管の明るく突き抜けた音がはからずも解釈の曇りを取り去り、透徹したウェーベルンらしい響きを出せているのは面白い。意外とクールな聴感なのだ。確かに前時代のふやけた演奏かもしれないが、案外いい案配に収まっていると言えよう。○。

ウェーベルン:交響曲(1929)

バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル(NYP)1965/12/4LIVEウェーベルンの「交響曲」はちっとも交響曲じゃない。古典的な型式感からすれば論外、近代的な「概念としてのシンフォニー(共に響きあうもの)」からしても何だか物足りない。2楽章制というのはまだいい。この録音で計8分47秒という長さはなんだろう。最近は「交響曲」の訳名をあてない場合も多いが、さもありなんである。まあそれもいいとしても、何でこうも演奏者によって印象が変わるのか。ウェーベルンはブーレーズのような鋭敏な演奏家にやらせると非常に格好がいい。精緻で極度に凝縮された書法は演奏家に凄い緊張感を要求するものだが、ブーレーズはそのあたりの手綱さばきが巧いのだ。ちょっと狂うと響かない繊細な音もブーレーズは逃さない。ここでのバーンスタインにはそういう繊細さに対する配慮は皆無と言っていい。録音の悪さも影響しているが、ちぐはぐで雑味が多く、聞きにくい。張り詰めた夜の空気の中で虫たちが織りなす純粋な音響の交感は、ほとんど聴き取ることができなかった。なんだか非論理的なアイヴズの習作でも聴いているようだ。無印。,

ウェーベルン:弦楽四重奏のための5つの小品(管弦楽編)

○シェルヒェン指揮スウェーデン放送交響楽団(BIS)1953/2/8LIVE・LPたいへんに鋭く、規模が大きいわりに原曲のように緊密にまとまった演奏となっている。ただ、やはりこのての曲は録音がよくないといかんともしがたい。シェルヒェンは最晩年の破天荒さばかりが取りざたされがちだが、新ウィーン楽派の紹介者としては非常に優秀だった、そんな側面だけは垣間見えるものと言える。,

ウェーベルン:管弦楽のための6つの小品

ブーレーズ指揮ウィーン・フィル(EN LARMES:CD-R)2003/8/24ザルツブルグLIVE,

ウェーベルン:管弦楽のための6つの小品

○バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル(NYP)1958/1/19LIVEなんとなく艶めかしいんですよね、バーンスタインが振ると。ベルクみたい。ウェーベルンが無調で書いた比較的若いころの作品であり(パッサカリアの翌年1909年)、ここでは例えばマーラーを煮詰めてとことん削ぎ落としたような音楽に聞こえる。ひびきの尖鋭さより、物語性が浮き彫りになる演奏だ。ウェーベルン嫌いにも受けるかもしれない。鐘の音がアイヴズの「尖塔から山々まで」に聞こえてしょうがないが、寧ろアイヴズを理知的に突き詰めるとこういう音楽になるのかもしれない。要するに音響の美学なのだ。音楽とはまた違う。でも面白い曲だし演奏だから○ひとつ。,

ウェーベルン:管弦楽のための5つの小品

◎ブーレーズ指揮ウィーン・フィル(EN LARMES:CD-R)2003/8/24ザルツブルグLIVEうーん、名曲。響きの美しさが極限まで突き詰められたブーレーズ盤、絶品。究極の「夜の音楽」だ。あきらかにフランス印象派的な感性に裏打ちされているのだが、剥き出しにされた各ソロ楽器のぽつぽつと語る物語は心の奥底に突き刺さる。個人的にこのあたりのウェーベルンがいちばん好きだ。高音打楽器が幻灯機のように幻想的な雰囲気をかもすのだが、ここまで純度の高い響きはそうそう求めるべくもない。エンドレスで聴いていたい。そう思わせる純粋なひびきの音楽。ふとカトリックのミサの鐘の音を思い出した。4楽章絶品。◎。,

ウェーベルン:パッサカリア

ブーレーズ指揮ウィーン・フィル(EN LARMES:CD-R)2003/8/24ザルツブルグLIVEフレージングの綾はあきらかにウィーン伝統のものだが、音のひびきは怜悧で透明、現代ウィーン・フィルの高機能性が発揮された演奏だ。が、私ははっきり言ってあまり感興をおぼえなかった。これはあきらかに現代の立場から見た新ウィーン楽派の演奏である。響きの尖鋭性が殊更に強調され、音楽としてのまとまりとか、曲自体のはらむロマン性はとことん排斥されている。つまりは十二音のウェーベルンをさばく方法でこの初期作品をさばいているわけで、楽曲を分解し論理的に再構成したような音楽は、とことん退屈だった。同日の5つのスケッチなどフランス的な香りをかもす特筆すべき名演のため残念だけれども、指揮者は同じ作曲家であっても曲によってやり方を変えることも時には必要なのではないか、と思った。無印。,

ウェーベルン:パッサカリア

シェルヒェン指揮ORCHESTRA E CORO DI RADIO COLONIA(stradivarius)1958/6/26作品番号1。無調に接近しているが未だ辛じてロマン派の香りを残している作品。少しシェーンベルクの初期作品に通じるところがあるが、すっきりとした透明感があり、曲想が凝縮されている感じがする。このCDは録音状態が悪く、肝心のピチカートがよく聞こえない場所がある。強奏部分の表現は確固たるものがありシェルヒェンの力量を知らしめる激烈な音楽を奏でている。あと、存外オケが巧い。音が悪いだけにとても推薦できないが、機会があれば聞いてみるのも一興かと。,

ウェーベルン:パッサカリア

◎ベーム指揮バイエルン放送交響楽団(RED他:CD-R)1969/10/2,3LIVE 数日違いのライヴ録音もあるがどちらも甲乙つけがたい名演。この演奏は録音のせいかもしれないが非常にマーラー臭がする。10番あたりと似た響きも聞かれ、けっして楽想的には近くないにもかかわらずそうきこえるのだ。ダイナミックでロマン派的な歌謡性もあり、とにかく聴き易い。ベームがマーラーを振っていたら、と思うと残念でならない(まあ振らなかっただろうが)。◎。,

ウェーベルン:パッサカリア

○ベーム指揮バイエルン放送交響楽団(BRSO)1969/10/4LIVE ベームにこのオケ、この曲というのがイカしている。実はこの曲のいい音の演奏を余り聞いた事が無かったのでちょっと新鮮だった。こういう明瞭な音で聞くと、ベームのすっきりとした棒のせいもあるだろうが、とてもモダンに聞こえる。初期シェーンベルクの影響色濃い作品という印象は見事に覆された。ベームがマーラーを振っていたらきっとこういう見通しのいい、それでいて重厚壮大な演奏を繰り出していただろうな、と思った。10分余りの小曲だが振る人が振ればこんなに広がりの有る音楽になるものなのだな。途中ウェーベルンの印象派風の音響感覚がはっきり表現されている箇所があり、同時代音楽との繋がりを示唆するものとして改めて意識させてくれた。ホントウは◎にしたいところだが、ちょっと独自性に欠けるきらいもなきにしもあらずなので○ひとつとしておく。,

ウェーベルン:パッサカリア

○テンシュテット指揮ボストン交響楽団(000CLASSICS:CD-R)1977/1/8LIVE新ウィーン楽派の音楽というと精緻に組み立てた透明な解釈を施される事が多いように思う。しかし少なくともその師匠格のところにマーラーがいたわけであり、ロマンティックな濃厚な演奏というやり方も間違ってはいまい。ベルクの楽曲はとくにそのような要素が入った方が成功する。シェーンベルクも2曲の室内交響曲などは精緻にやってしまったら詰まらない。一方ウェーベルンの場合はどうであろうか。後期の作品はロマンティックな要素は少ない。しかし、初期作品・・・「夏風の中で」や「管弦楽のための六つの小品」「ラングザマー・ザッツ」など、そしてここにあげた「パッサカリア」(作品番号1)・・・には、いくぶん清冽ではあるが、あきらかにマーラーやシェーンベルクのロマン性を引き継いだ濃厚な部分が少なからずある。だがウェーベルンをロマンティックにやった演奏というものは余り見かけない。だからその魅力が十全に探求されているとはいえない状況があるわけである。そこでひょっこり出てきたのが、テンシュテットのライヴであった。たとえばシェルヒェンですらわかりにくいと感じた私も、この演奏はかなりのめりこんで聴くことができた。何故だろう、といえばやはり重心の低い音響がドイツロマン的な雰囲気をかもしているし、中声部を抑えペット等の高音をぽーっと響かせることで、諦念すら感じさせる空虚な情感を盛り上げる所などまさにマーラー的解釈である。ヴァイオリン・ソロの艶めかしいスクリアビンのような旋律線はシェーンベルク初期の粘着質な音楽を引き継いでいるが、ハープや弦のピチカートがテンポ感を保ち、前進性をもった音楽を盛り上げていく。テンシュテットはドラマティックな演出が巧く、オケが決して一流どころの演奏を行っているわけでもないのに、全体として凄く迫ってくるものが有る。思ったよりスクリアビン的な感じがして面白かった(テンシュテットがスクリアビン後期を振ったらどうなっていたろう)。重い太鼓やブラスの運命論的斉唱が響くところではまた再びマーラー的な世界に引き戻される。ブラスの暗い響きで終わる音楽はあきらかにマーラー。いや、テンシュテットだからそう聞こえるだけか。面白い。○ひとつ。,

ウェーベルン:チェロとピアノのための3つの小品

○ピアティゴルスキー(Vc)ローゼン(P)(CBS)ピアティゴルスキーはいつもの荒々しいタッチを変えて、きちんとした正確な音がひびくように注意深く演奏している。ピアノとチェロが絡み合っているようで絡み合っていない、その独特の「間」が重要な極めてマニアックな作品だけれども、その点非常に精密に計算されていてきちっとハマっている。ピアティゴルスキーの無機的な音色がここでは長所になっている。この演奏、ブーレーズのウェーベルン全集に収録されてます。今はウェーベルンの振ったドイツ舞曲も復刻収録されたCDボックスが出回ってますのでご興味があれば。私はLPしか持ってない・・・。 ,
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