ハンソン:交響曲第2番「ロマンティック」

こちら
では1939年5月11日ERSO、victor(RCA)SPとなっている。しかしかつてBIDULPHでCD復刻された際のデータは1942年5月7日となっている。リンク先によると1940年4月に初発売とされており、42年ではない。再発日の可能性はあるが。。

知る限りのデータ(所蔵盤)を。記載がなければオケはイーストマン・ロチェスター交響楽団。特記ないものはモノラル。なるべく新しい媒体、レーベルを記載する。

1939年5月11日victorRCA SP
(1942年5月7日)BIDULPH復刻CD
1946年1月20日LIVE NYP(NYPレーベル)CD
1952年COLUMBIA LP
1958年mercury(ステレオ)CD
1972年3月11日LIVE モルモン・ユース・シンフォニー CITADEL(ステレオ)CD
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ハンソン:交響曲第4番「レクイエム」

○作曲家指揮イーストマン・ロチェスター管弦楽団(mercury)

父親の追悼の意図があって書かれた荘重でありながらきちっと交響曲として楽しませる要素も持った佳作。私の手元にはモノラル盤しかないのだがステレオはあるのだろうか。シベリウスの影響はなくはないが、もはやアメリカ産交響曲の典型的な調子もあり、ハンソンにしては暗いとはいえ、わかりにくくはない。○。

ハンソン:交響曲第4番「レクイエム」

○ストコフスキ指揮NBC交響楽団(GUILD)1944/1/2live・CD

ハンソンが父親の追悼のために書いた作品で、いわばシベリウス2番の前半楽章を再構成したような曲(だが4楽章制)。もっともハンソン的なブラスや木管の使い方、リズムの創意はみられるが、それ以上にブラスでも低音域のもの、木管ならオーボエやクラリネット、そして弦楽器にみられるシベリウス的な表現が気になる。むろん意図してのものもあろう。だからといって面白くないこともなく、「ロマンティック」に聞かれたキャッチーな趣の旋律や管弦楽の響かせ方もあり、そこに初演指揮者として優秀であったストコの引き出す情緒、拡散的にならず緊密に演じていくNBC響があいまって、古い録音なのに結構聴けるものとなっている。意外とよかった(自作自演よりも)というのが正直な感想だ。しかし、終わり方がぱっとしないな。。○。

ハンソン:交響曲第2番「ロマンティック」

○作曲家指揮イーストマン・ロチェスター音楽院管弦楽団(COLUMBIA)1950年代?・LP

アメリカ交響曲史上に大きな足跡を残すハンソンのネオ・ロマンチシズムを高らかにうたう名作・・・1回目はシベリウスみたいと思う、2回目はドはまりする、3回目は飽きる・・・だが、モダニズムからポストモダンという時代にあって強烈に単純な保守性を押し出したイデオロギー的色彩の強い作品でもあり、結局のところハンソン自身の指揮による録音が最も多い状況がある。この盤は旧録として知られ、mercuryの有名なステレオ録音とは別とされる。実際音や表現は更に古いとされる自作自演盤に近いものを感じるが、そちら(CD化されている)は40年代以前とされ、50年代という非公式情報が正しければ別となる。いずれスタジオ録音であること、自身が教授であった学校の手兵によるという「厳密な」状況下のものということで、ブレがないと思われ、完全なる判別は難しい。mercury録音はクリアだが音場が狭く、良く言えば凝縮された、悪く言えばかなりせっかちでせせこましい直線的解釈が今一の印象を与えるが、旧録はいずれもモノラルでクリアさも無い半面もっと大きく一歩引いた、ただ少したどたどしいテンポどりの演奏になっている。この盤は技巧的に振るわない感もある。アクセントが弱く楽想のコントラストがすっきりしない。これはのちの自作自演ライヴ(アマチュアオケ)でも聴かれる傾向でハンソンの解釈指揮の問題もあるのかもしれない。○にはしておく。プライヴェートCD-R化されている。

ハンソン:交響曲第2番<ロマンティック>(1930)

作曲家指揮モルモン・ユース・シンフォニー(CITADEL)1972/3/11LIVEcitadelレーベルより1995年CD発売のライヴ録音。1972年3月11日ソルトレイクシティで行われたコンサートをまるごと収録しています。自作自演盤としてはマーキュリーの録音がありますが,同レーベルの特徴でしょうか生々しく各楽器の音の分離がくっきりしている分、音楽的にややせせこましさを感じてしまいます。言いかえるなら全てのパートの音が等しく明瞭に聞こえてしまうため、大規模な曲では音響の拡がりに欠けて聞えるように思います。その点この盤は壮大で情感に優れた指揮ぶりがちゃんと聞けますから存在価値は大いにあると思います。ただ、仕方ないのですが、オケがあまりにアマチュア的でカスカスなので、特に終楽章での各楽器の息切れがかなり耳障り。終楽章で最後に1楽章のテーマ(というか全楽章を通じての主題)が再現されるところのルバートは、イーストマン・ロチェスターのスタジオ盤よりずっと大きくかけられていますが、弦の消耗が激しくちょっと残念な形になっています。この部分はリドリー・スコットの「エイリアン」の最後で使われていましたが、旋律の素晴らしさもあって実に爽快な気分にさせてくれる全曲の白眉です。興味ある方はスラットキン盤などで堪能してください。ジョン・ウィリアムス(作曲家)の”ET”のサウンドトラックなんかもこの曲の影響バリバリです。ただそういうことで「ハリウッドSFX映画音楽」と断ずる人がいましたが、それはどうかと・・だってこの曲が書かれたのはそんな映画が作られるよりずっと昔なのですから。本末転倒。ハンソンの爆笑トーク付き。,

ハンソン:交響曲第2番<ロマンティック>(1930)

作曲家指揮イーストマン・ロチェスター交響楽団(BIDULPH)1942/5/7旧録。ビダルフ・レーベルにて復刻されている。後年のオヤジぶりとは全く異質の好青年顔ジャケットを見ながら聴いてみよう。。。重々しく意味深げ!マーキュリー録音の即物的な音と比べると、ちょっと意外かもしれない。流れを引きずるような雰囲気の中で、盛り上がりを演出していくさまは、同時代他の作曲家が編み出した暗く苦悩する交響曲に通じるものを感じる。時代性が録音にあらわれているようだ。とにかく何か暗く重い(録音も)。終楽章など弦楽を始めとするオケに少し技術的弱みが見えるが、概して感動的な旋律も何故か煮えきらぬものを感じた。録音の不明瞭性に起因しているのか?同曲の垢抜けた演奏に浅薄さを感じる向きは、古い演奏でよければこの盤を聴いてみるのも悪くはないだろう。ロマンティックという題名は、クラシック音楽が一般大衆から離れてプロ・コミュニティ内でのみ煮詰まってゆく様相に(それはそのあともずううっと続く現象だけれども)反旗を翻し、大衆性を芸術の上に置く”アメリカン”(笑?)として、「俺はロマン派だー!!」と突き出した挑戦といわれる。1930年のことだ。スウェーデン系の血筋、同じ北欧シベリウスの与えた重大な影響のうちに、人間としてのほんとうの言葉を伝えることに自分の本質を見出していたのかもしれない。ハンソンはアメリカ社会(or音楽界)にありがちな非常に早熟の才能の持ち主で、20歳でカレッジの作曲科等の講師(事実上助教授)となり、教壇に立つ。やがてイーストマン・ロチェスター校の教授として、オーケストラを長年にわたり鍛え続けてゆくことになる。但しこの曲はボストン交響楽団の初演だ。無論親密であったクーセヴィツキーの依属であったからである。創設50周年記念コンサートのための作曲であった。それはハンソンの最も著名な曲となったが、全作品の中でも図抜けて印象的な傑作といえるだろう。第1番「ノルディック」と比べると歴然(同盤にも収録)。ロマンティックといえばブルックナーだが、例の2拍3連のエコーが1楽章冒頭に下降音形として顕れているのは御愛敬。ビダルフ盤のライナーには書かれているが、映画「エイリアン」に使われたことで、再び脚光を浴びるようになった。ちなみに名曲解説全集の交響曲編にも載っている曲なので興味があれば参照されたい。クーセヴィツキーは恐らくこの曲は録音していない。3番等は残っている。,

ハンソン:交響曲第2番<ロマンティック>(1930)

作曲家指揮イーストマン・ロチェスター管弦楽団(MERCURY)マーキュリーの録音は音場が狭くスケールが小さくなりがちである。即物的な感じもして、あまりお勧めではないが、作曲家のいちばん有名な自作自演盤として価値は(若干)ある。,

ハンソン:交響曲第2番<ロマンティック>(1930)

○作曲家指揮ニューヨーク・フィル(NYP)1946/1/20放送LIVE 名曲解説全集にも載ってる20世紀ロマンチシズムの名作。放送エアチェック盤のようで雑音がかなり気になる。音も平板でパワーが無い。この録音はいかんともしがたいものだが、演奏内容がいいだけにじつにもったいない。自作自演盤はイーストマン・ロチェスター校オケなど比較的マイナーな楽団のものしか出てこなかったのだが、そこに天下のニューヨーク・フィルを振った録音が新たに加わったわけである。ドライで即物的な印象のある指揮者だけれども、ここではしっとりした情感の篭った表現を行っており独特だ。モノトーンではあるが、それだけに音楽的な深みが感じられる。ヴァイオリンあたりに頻発する短いポルタメントがもっとばっちり入っていれば(そして最強奏部の音量がしっかりとらえられていれば!)さらにその印象は強くなったことだろう。この曲はブラスがよく咆哮するが、ホルンの重みのある表現が美しい。とにかくこの盤ホルンの歌いまわしが巧くて曲の印象自体ちょっと変わってしまった。クライマックスのボリュームが足りないし、音楽的な起伏が不明瞭で全体の流れが読みづらい、といった問題点も挙げることができるが、これは90パーセント録音のせいだろう。○としておく。何度も聴く気は起きないが・・・。ニューヨーク・フィル自主制作の「アメリカン・セレブレイション」というボックスに収録。直接NYPから入手可能ですのでご興味があれば。,

ハンソン:交響曲第2番<ロマンティック>(1930)

○チャールズ・ゲルハルト指揮ナショナル・フィル(RCA)LPもうちょっとオケが艶めかしい音でも出してくれれば面白かっただろうに!なにぶん特徴的なところのない、それなりに機能性だけはあるオケといった感じなところはいかんともし難い。ゲルハルトはこの曲の演奏にしては珍しくかなり恣意的な解釈を加えており、テンポの伸び縮みやルバート、フレージングの克明さは興味深いものがある。終楽章も最後のクライマックスで通奏主題が再現されるところなど、前に大仰なリタルダンドをかけて、大見栄を切るように盛り上がりを作っていてにやりとさせられた。ここまで面白くやっている演奏は他に知らない。曲に特別な思い入れのあるであろう演奏ぶりで楽しめた。アンダンテ楽章のしっとりした情緒もいいし、1楽章も安定していて楽しめる。途中ハープのグリッサンドがとても克明に捉えられていて美しい。録音はまあまあ(新しい演奏ですし)。ただ、編集痕のようなものが曲中に結構聞かれるのはちょっと・・・。編集といっても切り貼りしているのではなくて旋律の音量を強調するような類のものだが。,

ハンソン:交響曲第2番<ロマンティック>(1930)

○スラットキン指揮セント・ルイス交響楽団(EMI)1986/4佳演。この曲にあたるならまずこの演奏で楽しんで頂きたい。自作自演盤のせせこましい録音と違い、雄大なスケールをもって描かれる北国のロマン、時代柄コンパクトにまとまりすぎているきらいもある曲だが、スラットキンは透明感にスケール感を併せ持った指揮者であり、曲のそういった欠点をうまくカバーしている。私もこの演奏で曲を知りいたく感動したのだが、だいぶん経って再びこの盤をかけたとき、その印象が全く変わらないことを確認した。アメリカ20世紀前半におこったネオ・ロマンチシズムの旗手ハンソンの最高傑作を、無名曲の名シェフスラットキンによる演奏で、ぜひご賞味ください。聴きおわったあとのすがすがしさはなかなか得られないものだ。,

ハンソン:交響曲第2番<ロマンティック>(1930)

×ウィリアム・ジョーンズ指揮全米フィルハーモニック管弦楽団(MARK CUSTOM RECORDING SERVICE)1990/2/10土曜日4:00PM・LIVE・CDへなちょこだ。凄い脱力する。こんな演奏があっていいのだろうか。ロマンティックの演奏にはけっこうイタタ演奏が多いのだが(アメリカの楽団が多いせいもある)ここまでイタタなのは無いだろう。中古だが400円損した。そのぶん昼の焼肉カルビにしとけばよかった。もう最初から最後まで壮絶なスカ演奏。唯一ゆっくりな2楽章だけは感傷的な雰囲気に若干感動。ここまで吹けないブラス、すぐ落ちる弦、そして全ての楽器がばらんばらんな音色というのは聴いたことがない。アマチュアだとしても失格。×。 ,

ハンソン:エレジー

パレー指揮デトロイト交響楽団(DA:CDーR)1960/10/13LIVE

清々しいアメリカンロマンチシズムを振りまくハンソンの楽曲はロマン派回帰をうたう余りワンパターンに陥ってしまうきらいがある。確かに感動を催させる要素を盛りに盛った追悼曲ではあるが、オケが全力で表現しようとすればするほど、録音の悪さとあいまって眠くなってしまう、いや録音のせいだ、無印。
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岡林リョウ

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