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グラズノフ:バレエの情景

○モントゥ指揮サンフランシスコ交響楽団(M&A)1943/12/12live・CD

こういうバレエを素材とした曲での水を得た魚のような、リズム感と流れるような音楽づくり、決して弛緩しないスピードはモントゥの持つ素晴らしい魅力といっていいだろう。弦の音にグラズノフの要求するボリュームと甘さがないのが曲によっては少し興をそぐが、力感とアンサンブル技巧だけでは物足りなくなるのがグラズノフの「限界」でもある。個々のパート技術はそうとうに高いので、明るく単調な音色はその犠牲となった部分といえようか。録音のせいかもしれない。終曲に力強さがないような・・・。
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ボロディン:歌劇「イーゴリ公」よりだったん人の踊り

○モントゥ指揮サンフランシスコ交響楽団(M&A)1951/12/23live・CD

すごいテンポにリズム!流麗かつ躍動感に満ち、録音のやや悪さを除けばこのトスカニーニ張りの推進力は素晴らしい。またオケの内側から爆発するような威勢のよいアンサンブルもいい。合唱なしが惜しい。

ウォルトン:ファサード組曲よりポルカ、タンゴ・パソドブル、タランテラ・セビリアーナ

○モントゥ指揮サンフランシスコ交響楽団(M&A)1950/2/26live・CD

ウォルトンの諧謔性は鋭い金属質の肌触りのする響きと機械的な混み入ったアンサンブルに裏付けられているものの、バルトークのオケコンの「中断された間奏曲」のような、あるいはストラヴィンスキー渡米後のオーダーメイド作品のような皮肉を確かに提示しながら、穏やかな空気の中から穏健に提示される。そこが限界でもあり魅力でもある。間違えるとほんとに穏健な音楽になってしまうので注意だ。モントゥの前進性はここでも目立ち、音楽が決して弛緩しないから穏健さは煽られない。組み立ても決して旋律の組み合わせの人工性を露わにせずじつに板についたもののように聞かせている。オケにどうも艶がなく機能性ばかりが目立つのが気になるが、ファサードはもっとソリストに多彩な表現を自由にとらせてもいいのではと思う。速いです。

ヴォーン・ウィリアムズ:弦楽四重奏曲第1番

◎ミュージック・グループ・オブ・ロンドン(MHS)LP

これはメディチ四重奏団を越える名演だ。とにかく美音、それもイマドキの磨かれた音ではなく感傷的なヴィブラートと完璧なアーティキュレーションの産物、更にバランスも完璧で、個々の演奏としてではなくアンサンブルとして表現の機微まで完璧に組み合い、不要な突出や雑然がなく(ラヴェルの弟子RVWには三和音の響きのバランスへの配慮は不可欠である)、必然的に多少の客観性は否めないものの、本気度が伝わってくる。音色から聞き取れる思い入れがまた並ではなく、普通流してやってしまうような決して有名ではないこの曲の中に微細にいたるまで解釈を施し驚くほど細かいボリューム変化や計算されたルバートが有機的に表現できている。終楽章はもっと速さが欲しいところだがしかし、世に溢れる客観音響主義演奏のたぐいに比べれば余程速い。すばらしい演奏。この絶対に一般にもアピールするたぐいの秘曲の紹介盤としても最適だろう。◎。

ラフマニノフ:交響曲第2番~Ⅲ、Ⅱ

○モントゥ指揮サンフランシスコ交響楽団(M&A)1941/2/27live・CD

モントゥのシャープでドライヴ感溢れる演奏振りが伺える楽章抜粋の演奏記録。2楽章で勢いよく締めてなかなか爽快感がある。リズム感のよさが発揮されスピードとあいまってこの曲のぶよぶよな部分をなくしている。3楽章は曲自体がぶよぶよで出来上がっているために、凡庸に聴こえた(私はモントゥのチャイコでも同じような余りよくない印象を持っているので、これは解釈への好みにすぎないとは思う)。2006年12月発売のMUSIC&ARTSサンフランシスコ放送録音集成に収録。このボックスは反則だよお(昔に比べればコストパフォーマンスはいいとはいえこの数だとありがたみがない

英文レビュー(Sunday Evenings with Pierre Monteux1941-52ボックス全体)

Sunday Evenings with Pierre Monteux

Music & Arts

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(注)Sunday Evenings with Pierre Monteux1941-52という題名のボックスは茶色い色調のM&A CD1192というのが正しいようです。青くてカニ持ってるのも多分同じですが確かめていません(茶色いほうが再発?)。

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リムスキー・コルサコフ:シェヘラザード

○ストコフスキ指揮フィラデルフィア管弦楽団(DA:CD-R)1962/5/21live

非常に臨場感のあるステレオ録音で、いちいち楽器配置を変えて演奏しているのか、音楽が意表を突いたところから聞こえてきたりといった面白さもよく聞き取れる。多分、会場で聴いているアメリカ人に最もわかりやすいように、どぎついまでに表現を色彩的にしようとしたのであろう。ソリストのメドレーのようにメロディラインが強調され、それがまた物凄いうねり方をするために(スタジオ盤もそうだったが相手が最強のパワー楽団(しかもオーマンディ時代のボリューム・アンサンブルを誇ったメンツ)なだけに尚更!)1楽章くらいは「青少年のための管弦楽入門」のように楽しめたが、3楽章では「もういい・・・」と苦笑。しつつ結局いつものアタッカ突入で楽章変化すら定かじゃない流れで物凄い終局にいたるまで聴いてしまった。弦楽器はいくらなんでも反則だよなあこの力感。。まあ、会場は喝采だろうなあ。録音の限界というものを「逆方向で=どぎつさが更に強調されるようなキンキンした音で」感じさせられた次第。いや、ストコ/フィラ管のステレオでこの曲を聴けるというだけで最大評価されても不思議は無いと思う。○。

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番

○シャーンドル(P)ロジンスキ指揮NYP(columbia)LP

世紀のバルトーク弾きシャーンドル若き日の猛烈な演奏スタイルがここにも伺える。序奏などさっさと飛ばしてひたすら機械的な音を連打しまくる超スピードのラフマニノフ。ロジンスキが絡むとたいてい録音は悪くなり、タッチの細部は殆ど聞こえないがしかし、多分ほとんど弾けている(余りのスピードアップに自身が3楽章耐え切れなくなったような箇所もあるが)。音色にはこれっぽちも魅力はないし(ニュアンスはかなりできているのだがアメリカのスタインウェイの音がそのまんまする感じがいささかドライにすぎる)ロマン派属性の強い人には耐え切れない演奏かもしれない。しかし2楽章を聴いてみるとこれが、初演したバルトークの3番の2楽章のように仄かな感傷性を明るくクリアに解き放っていて、新世代の演奏であることすら思わせる。もちろん若い。若い演奏ぶりで深みは無い。しかしソリストと乖離もいとわないギリギリでうねるロジンスキ(というかNYPの弦)とのかみ合わない中にも面白みを感じることはできる。とにかくこんなに猛烈な演奏はない。1楽章の序奏をどう重々しく持っていくか考えている人、こんな軽くさっさと弾き飛ばして主部に突入するというやり方もあります。非難はあるかもしれないが。たぶん無印にする人もいるとは思うが個人的に○。いや、スポーツなのです。

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リムスキー・コルサコフ:シェヘラザード

○スタインバーグ指揮ピッツバーグ交響楽団(capitol)LP

最初は余りに端整で制御された演奏振りにビーチャムのような凡演を想定していたが、楽章が進むにつれ異様な表現性とシャープなカッコよさが高度な調和をみせてくる。三楽章のハリウッド音楽張りのうねりには仰天した。しかも生臭さは皆無の程よい音色に、ピッツバーグがまた素晴らしい技術を見せ付けている。デモーニッシュなものが要となっているハルサイなどは私は余りにスマートすぎてピンとこなかったのだが、楽天的で開放的なこの楽曲には求心的でまとまりのよい演奏ぶり、ドライヴ感を実はかなり激しいテンポ変化と制御されたルバートの中であおり続ける。後半楽章の流れは大喝采ものだろう。録音のよさもある。前半余りピンとこなかったので○にしておくが、曲が人を選んだのだなあ、とも思った。ロシア人がロシア曲をやったところでロシア踊りになるだけだ。ロシア踊りに飽きたら、こういう大人の演奏もいいだろう。

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フランク:弦楽四重奏曲

○パスカル四重奏団(ConcertHallSociety)LP

パスカル団は二つあるのでややこしいのだがこれはヴィオリストがパスカルさんね。非常に整えられたきちんとした演奏で、ロマン性がそれほど急峻に煽られないのは長ったらしく大味な曲のせいだけではあるまい。とにかく曲が「ヴァイオリンソナタを水で三倍に薄めて交響曲で特徴的に使われる移調がごくたまに差し挟まれる」ようなものなので、しっかりとした書法ならではの演奏のしやすさ、演奏する楽しさはあるとは思うが(録音も多い)、私はとにかく眠くて無難な曲を小1時間聴きたいときくらいしか聴きたくはならない。しかし、この演奏では眠らなかったですよ。パスカル弦楽四重奏団のアンサンブル力の確かさを確認できます。○。

ドビュッシー:フルートとハープ、ヴィオラのためのソナタ

○ランパル(Fl)ノルドマン(Hrp)ブルーノ・パスキエ(Va)(SAPHIR)1999・CD

ランパルの音線がさすがに細く、速いパセージでは心もとない指遣いも気にはなるが、それを補って余りある他二人の演奏へのパッションが全般として心地よい聴後感をあたえることに成功している。とくにヴィオラが凄い。ランパルの最早個性も押しの強さもない達観したような音遣いはむしろドビュッシー的な幻想味を全般に雰囲気としてあたえ、ノルドマンも個性的ではないが確かな表現をけして雰囲気を邪魔しないように綺麗にのせてきている。3楽章のパスキエを中心とした火花散る音楽の交感が聴き物だろう。ここでのヴィオラは非常に激しく、込み入ったアンサンブルを面白くまたなめらかに聞かせてくれる。改めてドビュッシーがこの曲に「取り戻した」形式感の存在を感じ立体的な音の交錯に耳を奪われる一方で、モザイク状に組み合わされた変則リズムを如何に違和感なくすっと聴かせるかだけではなく、「その違和感こそがドビュッシーなのだ」という部分もちゃんと残している。ドビュッシーを一本の音線で聴くとけっこう無作為で気まぐれなリズム変化や転調が頭を混乱させる結果になりかねないが、そこがやはりドビュッシーの現代性でもあり、ラヴェルにはできない特異な才能の発揮されている部分なのである。二拍三連的な変拍子の多用もドビュッシーが切り開いたアンサンブル技巧の世界だが、その不思議な聴感に不思議な軽い不協和音をともなう旋法的旋律が載ることによって「初めて完成する」世界であることを忘れてはならない。これは表裏であり渾然一体となっており、拍子だけだったらロシア国民楽派が既にやっているマンネリズムだし、不協和音や旋法なら先発後発にいくらでも使い手がいる。それだからこそ、ドビュッシーには「印象派」という言葉によってしか表現しえない部分が存在する。晩年作品には形式を重視しすぎてどっちつかずになってしまうものもあるように思うが(ヴァイオリン・ソナタなどもそう思う。折角のピアノソロ曲にも通じる美しい素材を生かしきれずに形式でカヴァーしてしまったような)、この曲は牧神から一貫して創り上げてきたアルカイックな世界の一つの終着点として、また形式との折り合いをもっともよくつけたものとして(3楽章など驚異的である)特筆すべき、室内楽における最高峰である。編成のわりに「情熱」すら受け容れる曲なのだなあ、と改めてパスキエの表現を聴いて思った。○。

(お詫び)なんでかわかりませんがいつもとんでもない間違いをします。チェロじゃなくてヴィオラでしょうに・・・(シュヴァルツコプフをソプラノと書いて以来

マーラー:交響曲第1番

○ワルター指揮コロムビア交響楽団(CBS)CD

なるほど整えられた演奏で生気が薄く(リズムどりがいいので無いとは言わない)録音も当時最高峰のステレオとはいえ、今の耳からすると少し聴き劣りがするくぐもったところもある。安定した解釈はライヴ性がなく完全に地に足をつけたものではある。しかし音響を現代的に整えることなくごちゃっと押し通すところもあり(もちろんかつてのライヴ録音に比べればかなりきちんと整理された響きも多いのだが)、根底にはやはり古い管弦楽の演奏様式があるように思う。いわゆる録音用の混成楽団ならではの求心力の無さは2楽章の舞曲で弦が崩壊スレスレにまで至ってしまうところに象徴的に聴かれるが、晩年のワルターの非常に落ち着いたテンポ設定と割合と隈取の濃いリズム表現の間で若干奏者が戸惑った結果と聴くこともできる。悪い部分ばかり書いたが、これは「安心して聴けるマーラー」であり、ファーストチョイスにも向いているとさえ言える。ブーレーズに同時代性のなせる臭気を加えたような演奏、とでも書いたほうが適切なのかもしれない。○。

プーランク:歌劇「カルメル派修道女の会話」

○デルヴォ指揮パリ・オペラ座管弦楽団・合唱団、デュバル、クレスパン他(EMI)1958/1・CD

内容的に非常に重い曲で最後の断頭台のシーンまで聞きとおすのにはかなり体力の要るフランス派では特異な作品ともいえる。デルヴォの暗く感情的な起伏の織り交ぜられた表現できくと尚更そのスケールとどうしようもない結末に頭を抱えたくなる。古くより名盤で知られたもので殆どこの盤しか知らないという向きも多かったのではないか。録音はモノラルでややくぐもっている。とにかく、疲れた。。しかし名演だと思う。

ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番

モリーニ(Vn)フリッチャイ指揮ベルリン放送交響楽団(DG)CD

どうも四角四面だ。フリッチャイはドイツっぽさ全開で縦を重視した垂直に風の通りそうながっしりした構えを見せ、モリーニはその上で無難な演奏を繰り広げる。そうとうに自己主張する旋律をはなつ曲ゆえ、その自己主張をどう制御するかが鍵になるのだが、この演奏ではたんに面白くない方向にまとめてしまった、という感じが否めない。正直楽しくなかった。楽章間の曲想のコントラストもはっきりしない。無印。

グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲

○モリーニ(Vn)フリッチャイ指揮ベルリン放送交響楽団(DG)CD

曲が特殊な技巧の散りばめられた目の詰まったものであるだけにフリッチャイの見通しのいい縦に区切られたような構造的なバックとモリーニの確かな技巧がしっかり聞こえてきて面白く聞ける。演奏自体に強く惹き付けるものはないがマイナス要因もない。○。

ミヨー:弦楽四重奏曲第2番

○パリジー四重奏団(naive)CD

全集の一枚。これは少し客観的というかおとなしい感じもするが技術的には高い。よく構造を分析した演奏という感じで、まだ生硬な部分のあるミヨーの書法をきちんと読み解いて、三連符のモチーフが表や裏に出ては隠れしながら統一感を保っているとか、基本はロシア国民楽派の弦楽四重奏曲を意識しながらもそこに皮肉をさしはさむように無調的フレーズや複調的構造を織り込んでいる部分が明確に聞こえる。ミヨーにはやや構造が重過ぎて旋律線がわかりづらかったり速筆のせいか勢いで押し通さないと首尾一貫して聞こえないなどといった楽曲も散見されるが、この曲は全弦楽四重奏曲の中でも一番わかりやすいだけに、却ってマニアックな書法の出現が唐突で違和感を感じさせるところもある。だからこうやって整理されてくるといくぶん均されて聞きやすさが増す感もある。4楽章では牧歌的ないわゆる「ミヨーのプロヴァンス民謡」が少しあからさまに出てくるが、こういった部分ではもう少し感情的な温もりが欲しかった。小粒だがしっかりした技術に裏付けられた演奏。○。パリッシー四重奏団と表記していたが原音のパリジーに直した。

ドビュッシー:弦楽四重奏曲

○イタリア弦楽四重奏団(PHILIPS)1965/8/11-14・CD

いわゆる響き系の演奏というか、特徴の無いいまどきの演奏につながる要素の多い演奏で、計算ずくの構築性から感情的盛り上がりにやや欠ける。ただ、いい意味でも聞き流せる演奏である。流せる、というところでは3楽章から4楽章の緩徐部にかけてゆったりとしたテンポの中に極めて精緻で美しい表現が爽やかに表現されており特筆すべきだろう。スタンダード。○。

ちょい毒舌、音盤店情報

よく行く、もしくはよく行っていた店についてちょっと書いておきます。寸評つきで。

・ディスクユニオン
転売屋含むみなさんにはおなじみの老舗廉価中古店。廉価というところが要で、中古CDでは劣化して聞けないものもあったり、LPでは音飛びすぎて聴けないものもあったりする。いちいち検品してられないほど回転が速く在庫が豊富ということである。クレームにはちゃんと対処してくれるし、LPはその場で確認するのが大前提かも。列できちゃいますが。割引日は更に手ごろになる。ボックスもののCDが狙い目。あと新品もすぐ出ます。最近はレアCDは余り出なくなった。レアは高級店並みに高額(但し昔のようにCDにべらぼうな値段をつけてくることはない。LPはそうとうやってくるが)。

御茶ノ水クラシック館:衰退の一途をたどっている。安物CDの回転数が速いのが売りで、LPはほとんど出モノがない。セールとはいえ買うものがなければねえ。店員もやや・・・
新宿クラシック館:目下ユニオン系では一番の品揃えと安定した供給量を誇る。ここに行って収穫がないことは余りない。廉価セールも頻繁で使える。店員はまあ・・・

以下はLP(一部SP)専門。高級高額店の見極めは、最近の風潮としてどんな店でも初期盤には超高額がつくことから、余り明確ではない。どの店でも高いものは高い。状態によってかなりの差が出るのは今では常識である(たとえば外国の廉価通販・オークションや上記ユニオンで手に入るものは破格に安いことが多いが、どう洗っても音飛び歪みが残るのはよくあることである。余裕のあるかたはそういう店は使わないわけで、私は余裕が無いのですがしかし・・・)。高額店はその点品質管理がしっかりしているが、それでもダメな場合もあることを考慮してモノの店頭確認はするべきである。

殆ど個人商店であり個人輸入代理店であり個人ベースでアバウトに動く店が多い。客商売という点ではどうかという店もある。

・CLASSICUS 超高額店。MELODIYAや初期盤に大変強く他では絶対お目にかかれないものもある。ただ、初期盤店を謳いながら初期盤だけでは品不足になるせいか、重版や奇版など新しいものも置いている。その是非判断は人によるだろう。サイトあり頻繁更新。しかし前記のとおりよく「スペック(初期盤かどうか等)」を確かめること。値段が高いから古いと思ったら大間違い。店員さんは丁寧。どなたが店長なのか知らん(御茶ノ水)

・ETERNA TRADING モノによるが、高額店に入るだろう。初期盤を含む品数が豊富でリストもかなり細かく準備されている(多いだけにリスト表記を鵜呑みにできないこともあるのはかつての仙台レコライなんかに似ている)。セールだとぜんぜん値ごろ感が違うので注意。但しレアはセールなど待っているとすぐ消える。通販がさかん。サイトあり頻繁更新。アナログ機器も取り扱い。店員さんはバイトぽいが、店長さんはかなり詳しい。ETERNAといいつつ大手レーベルの初期盤からプライヴェート頒布盤レーベル、フランス国内盤やMELODIYAにも強かったがこのあたりの特徴も全方位的にならされてきている感じはする。(御茶ノ水)

・楽鳴舎 一部目玉品を除き、この界隈では比較的値ごろなほうだと思う。但し在庫整理が非常にまずく、サイトで示されるリストもかなり不十分。どちらかといえばアナログ機器(真空管)のお店で、音盤業は(在庫量はそうとうあるのに)付け足しのような感じもする。ネット通販を始めたらしい。個人的にかなりいいかげんな感じがして余り使わない店だが、ここにしか出ないものもあるから・・・MELODIYAに強いがとにかく山積みにするだけでいつまでたっても出してこない生殺しの店、といったかんじ。(御茶ノ水)

・ハーモニー 超高額店。超老夫婦によるかつてはこの界隈のレア盤店といえばココという感じだった店。旧きよき中古店の雰囲気を味わえるが、とにかく高くて・・・サイトあり、毎月更新。(御茶ノ水)

・富士レコード社(と御茶ノ水古書センターの裏の店) ここは複数店舗を構える中古LP/SP(一部店舗はCDもあり)の老舗で値付けも良心的。面白い盤が手に入ることがある。ただ、初期盤を求めるならお門違いかも。そういう空気のどちらかといえばユニオンを高級化したようなかんじか。古書センター店の裏の中古CD店(LPも少しある)も侮れないが、二束三文盤をユニオン以上に安く叩き売りしている一方、ほんとうにレアなものはきちんと足元を見た値ごろにしていたりなどなかなか。こういう個人商店ぽい店というのは、ときどき「見せびらかすためだけにわざと超高額をつけて並べている」場合があり、ここもその感じがしなくもない。最近は全般レア度が落ちているか?(御茶ノ水ほか)

新譜店・・・

・タワーレコード:失速気味。但し独自に発掘してきた音源を超廉価で出したりなど味なことをする。すぐ品切れする。
・HMV:安定しているが供給は穏やかでネット通販はけっこうアバウト。無い品もリストアップしていることがある。
上記大手はセール時期が鍵。
・山野楽器:かつては侮れない存在で、外資系店舗が品切れを起こしていてもここではだいぶ後まで手に入ったこともある。しかし今は同じようなものか。タワレコより先に独自企画をEMIとぶち上げてきた功績は大きい。
・石丸電気秋葉原クラシック館:なかなかがんばっているが、主力がCD-R(ほぼ海賊コピー盤)にシフトした時期にちょっと問題になった模様。しかし今でもCD-Rを扱ってはいる。品目はアリアCDとほとんどかぶっているが、今すぐ聴きたいという東京在住者には嬉しい店。LPはやめ、CDは一店舗に統一された。
・新世界レコード:昔はソヴィエト音源といったらココ経由でしか入らなかったものだが、今は単に高いだけで独自企画も打たない店になってしまった。大手に追い越されてしまった感大。クラシックから手を引き気味。(御茶ノ水古書センター内)

通販新譜・・・

・アリアCD まず通販といってここを知らないマニアはいないほどの有名店。個人経営ぽいが様々なつてをたどってそれこそ「ギリギリの品」まで扱ってくれる(主としてCD-Rやマイナーレーベル)。かなり頻繁に更新されるサイトから注文。

・グッディーズ、東武トレーディングなども同じような位置づけでびみょうに品が違ったりするが、大手小売店に卸したりしている点は違う。

・カデンツァはアリアCDにないものも入ることがある、双璧をなす通販店(CD-Rも)。その他にもライバル的な通販店はいくつかある。

通販中古・・・

・クラシックLPドットコム 面白いものが時々出る。安くて品質も安定。

海外通販(中古含む)についてはまた別途書くか、書かないかします。

辞書と商売

このブログは元々本体サイトの機能補完用に作った暫定的なもので、本体サイトは最初から個人的な知識や音源整理のための辞書的な役割を果たすために構築したものである。従ってアクセス数とかアフィリエイトとかトラバとか、収益性だの双方向性だのいったものとは無縁のまったく個人的なところから始まっている性格上、また取り上げる音源がほとんど正規の新品屋では手に入らないたぐいのものであることからも、そういったブログの「流行りの」部分は排した書き方になっている。せめてタグ機能さえあれば辞書として更に使いやすいものになるのだがgooを選んでしまった以上仕方がない。

思うのだがたかだかウェブログや日記に商売を持ち込んでくる感覚はどうも汚れた感じがする。アフィリエイト商売のようなものをgooのようなエンドユーザ向けサービスを無償提供(私は有償だが)しているプロバイダがやるならともかく個人がやるのには物凄く抵抗がある。

こういう性格ゆえかなり損もしてきている。

きほんアマチュア団体がプロの領域をおかすような高額チケットを発行したり、団体にアマチュア奏者が演奏代(トラ代)を要求するなどといった「アマオケ界の常識」が信じられなかったくらいで、毎月安くないお金を払って演奏会のときはチケット販売をさせられて、挙句ゲーペーあたりにぽっと来た大して弾けもしない学生オケあがりの人間からお金を取るどころか(5000円とかその程度であれ)謝礼を払うという、この慣習に非常に嫌のものを感じていた。だから私はトラで金をもらったことがない。左右わからずもらったり、団体自体がもらっていたりといった幼稚な時期があったにせよ。

プロ余りが激しいこの業界で、価格交渉などしなくても来てくれて、少なくとも自称セミプロよりは弾いてくれる人なんていくらでもいる。アマチュアは金をとらず自費でやるからこそ、本気で音楽に打ち込める。トラ代だけで生活するセミプロ級フリーター、なんて甘ちゃんも今はいないだろうが。アマチュアはプロになれなかった人間ではない。しがらみや慣習に縛られたプロができないことができるからアマチュアなのだ。しがらみや慣習に縛られたアマチュアなんて阿呆らしい存在としか言いようがない。

金をもらって何かをすることで自分を高められる、というのはプロを目指す人間の吐く台詞である。

ブログで稼ぐという言葉に、ほんらい草の根である場に対して本末転倒な感をおぼえるのは私だけだろうか。

書き方によっては欲しいものをすぐ手に入れられるリンクを貼ってくれて便利、なんて受け取られ方もあろうが。winwin関係で全てのブログ商売が成り立ってるとも見えないのだが。

ストラヴィンスキー:小管弦楽のための組曲第2番

○ロスバウト指揮フランス国立放送管弦楽団(VIBRATO:CD-R)1954/12/6live

曲が小さくまとまっていていいので、ロスバウトで聴くともっとまとまって浮き立つような気分のままさわやかに聴きとおせる、もっとも録音状態は推して知るべし。○。

プロコフィエフ:歌劇「炎の天使」

○ロード(s)ドプラ(b)ブリュック指揮パリ国立歌劇場管弦楽団他(ACCORD)1954/11/25シャンゼリゼ劇場初演live・CD

諸所問題はあるがおおむね録音は良好で聴取に支障はまったくない。断続的に再発され続けている演奏会型式の全曲初演盤(フランス語)である。とてもフランス的というか、プロコの問題作とは思えない繊細な表現が目立ち、やはりこういったマニアックな技巧を凝らす作曲家の作品はゴリ押しの方法論よりちゃんと読み解いて綺麗にまとめてやるのが一番あっていると思う。かなり聴き易く、またライヴとはいえライヴ感は維持しつつまるでアンゲルブレシュトのペレアスのように美麗で、かつ独唱者がよい。後期プロコのマンネリズムも前期プロコの破天荒な汚さも全く出てこない、いい曲だなあとドラマティックな場面を含めて思ってしまった。「道化師」に近いかな。○。
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