ブリテン:左手ピアノと管弦楽のための主題と変奏

○ラップ(p)コンヴィチュニー指揮ベルリン放送交響楽団(MEMORIES)1951/10/21studio・CD

驚くほど音のよいステレオで板起こしぽい撚れが一箇所目立つほかは問題ない。ちょっと茫洋としているのも板起こしのせいだろう。線的で非構造的なブリテンの静謐な世界をどう描くのかといえば、ほとんど室内アンサンブル曲のように音の少ない曲であるだけにコンヴィチュニー的なものは感じられない。技術的に厳しく律している程度である。曲はシニカルだが感傷的な旋律でひたすら綴られていく、いかにもブリテン的な単純さを持ち味としており、諸所に美質はかんじられるがとくにすぐれた作品というよりはブリテン後期の典型に近くショスタコを平易にしたようなかんじ、といったところか。ブリテンが苦手なワタシはとても聞きやすかったのですが。○。

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オルフ:劇的カンタータ「カルミナ・ブラーナ」

○コンヴィチュニー指揮プラハ放送交響楽団・合唱団他(MEMORIES)1957/4/31プラハの春live・CD

冒頭はいきなりの迫力ではあるものの、鈍重で、合唱とオケがすぐにずれ始めるのががくりとさせるが、ホール残響のせいでそう聞こえてしまっただけなのかもしれない。そのあとは徐々にまとまってきて最後には合唱・オケが素晴らしく規律のとれた迫力ある盛り上がりが出来上がる。録音がやや弱くバランスもインホール録音的な悪さがある。モノラルでも迫力のないほうのモノラルでコンヴィチュニーの実直さが表に立ってしまう、歩み淀むような遅いテンポが気になる箇所も。しかし独唱が素晴らしい。抜けがよく透明感があり綺麗にひびく。これも録音特性かもしれない。チェコとは浅からぬ仲のコンヴィチュニーだが正直コンヴィチュニーのよさはドイツでしか表れないような気もしていて、オケの光沢のある艶やかな特性とややあっていないようにも思った。○にはしておく。

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ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」全曲

○グーセンス指揮LPO(Ades)

ハデハデのステレオ録音でグーセンスも毒々しいくらいに色彩的な迫力をもって煽ってくるから、クラシック的というよりポップス的な感覚で楽しめる。ただ、基本的にグーセンスは派手な管弦楽処理を行うものの解釈自体は実直で、揺れず生硬なテンポを維持していく「縦の指揮者」の側面が強く、面白さは純粋に録音のよさに起因しているだけなのかもしれない、などとも思う。始終うるさい演奏ではあるので、周囲に気をつけましょう。○。

フレンニコフ:交響曲第2番

◎コンヴィチュニー指揮ベルリン放送交響楽団(MEMORIES)1955/4/21スタジオ・CD

音質きわめて良好なモノラル。けっして巧いオケではないし解釈自体は四角四面のコンヴィチュニー、彼なりの即物主義というか唯物的客観性が発揮されイマジネイティブでは全くなく実にリアルな音の交歓で、純粋に音を表現しているだけで、そこに情緒が醸されるのはやっと緩徐部に入ってからである。3楽章以降の凄絶なアンサンブルの力強さはとにかく聞き物だが、表現の振幅という部分では実直の一言だ。ベルリンのオケにしかできえない部分もあり、重心が低く縦に重く苛烈な発音でこのソヴィエトソヴィエトした曲をドイツのやり方で整え異常な緊張感をもって表現している。ちょっと独特の魅力がある演奏で、スヴェトラとかとは対極にあるようでいて、地力の強い演奏振りには共通する部分もある。力感が録音リマスタリングで増強され聞きやすい。透明で機械のような演奏、という近現代東側指揮者の一種「現代音楽指揮者的なイメージ」とは離れており、そこが魅力でもあろう。ロシア情緒はほとんどない、ドイツだ。この曲の演奏をまじめに聞こうと思ったらひょっとしたら第一にきくべきものかもしれない、変なフィルターがかかってないから。

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ヒンデミット:チェロ協奏曲

○マイナルディ(Vc)作曲家指揮NDRハンブルグ放送交響楽団(stradivarius)1960年代・CD

世界の調和短縮版のおまけとして収録されているもの。ステレオの極端に歪んだ録音だが音はクリア。マイナルディは少し弱いが録音のせいか。技術的にはなかなかすぐれてヒンデミットのマニアックな動きをとらえて抒情性を引き出している。全般やや長いが「調和」のころの叙情的なヒンデミットに還った曲でありききやすい。弦楽器に精通していたヒンデミットだけあってチェロの音域と他パートやブラスの切り分けや融合の具合が巧緻で無理が無くとりとめのない音楽の流れをただ楽しめる。いやとりとめがないといってもヒンデミットの古典的構造性が発揮されており、その中にも極めて静謐な金属的な音響による印象派的世界が織り交ぜられるさまはこの曲の独特の魅力になりえている。ヒンデミットの四角ばった指揮もこの現代物にもたけたオケを鮮やかにさばいて秀逸。演奏レベルは素晴らしくよく、録音マイナスが痛い。激しい音響とヴァイオリン協奏曲あたりのウォルトンに近似したかっこいい作風に最後まで酔える。○。

あなどれないMEMORIES

青のシリーズで版権切れの未CD化盤が混ざってきたもよう。今まで廃盤CD-Rの焼直しがほとんどというか私見では表記ミスがあるだけで全部そうだったものが、一部版権切れ板起こしを混ぜ始めたはいいが、まさかコンヴィチュニーのフレンニコフ2番(ベルリン放響の55年スタジオ録音)が復刻されるとは!見なおした。ブラーナにブリテンのコンチェルト、、、思わず既出盤にもデジタル初出がないか見返してしまいました。ミュンシュNBCの記載ミスを再発見しただけだった。。

ちなみにドビュッシーの映像全曲というのはイベリア単独の誤りね。日本語札には正しく書いてます。前に買って失敗したやつだ、忘れてた(TREASUREなんたらいう現存しないRレーベルからの流用、ミュンシュ唯一の客演てやつね)。

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ドビュッシー:バレエ音楽「遊戯」

○チェリビダッケ指揮ベルリン・フィル(BP)1948/3/20・CD

この時代からこの曲を取り上げていたことに意味がある。ほとんど再発見直後くらいのものではないか。チェリがドビュッシーを取り上げる、ならこの曲だろう、と思うそのとおりの内容でもあり、ロマンティックな感性を呼ぶ旋律や響きを持つ部分も多々あるにもかかわらずここにはただリズムの明瞭さと律動の面白さが表現されており、きわめてリアルで、かつ「楽曲の面白み」以外の何か恣意的なものを表現しようとしないところにチェリらしさがあり、「これはバレエ音楽であり舞台で躍らせる音楽である」という確信が部分に拘泥せず全体の構成を重視する姿勢にあらわれている。オケの乱れもあるが気にするほどでもない。録音は残響がうざい。だから○にするが、◎にしてもいいと思った。

ミヨー:フランス組曲

○チェリビダッケ指揮ベルリン・フィル(BP)1951/3/31・CD

この盤は全般残響付加とノイズリダクションが目立つが、演奏的にはチェリのフルヴェン的な覇気溢れる前進力と既に現れている構造への神経質な配慮が同時にあらわれたなかなかのものと言える。喜遊的にやらずともこの曲は面白く聞かせられる、チェリがだいぶ後年まで取り上げ続けたことからも楽曲的に脆弱でも何でもなく寧ろ計算された構造に妙がある楽曲の集合体であることがわかる。だがまあ、そこまで神経質でもなく、どちらかといえばベルリン・フィルがまるでベルリン・フィルじゃないくらいの「多少透けた」音を出しているところに聴きどころがあるか。○。

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ツェムリンスキー:抒情交響曲

○ギーレン指揮南西ドイツ放送交響楽団、ジョンソン(B)、オーサニック(SP)(ARTE NOVA/BMG他)1994・CD

マーラーよりはずっと客観的で単純な思考にもとづく曲で、大地の歌を参照したのは言うまでもなかろうが内容的には抽象度が高い。天国的な楽観性が支配的で、此岸のリアルな苦難と救済は全くあらわれない。だから熱狂的にのめりこむ要素というのは余りなく近代好きに今ひとつ人気がないのもわかる(現代好きには人気がある)。シェーンベルクの師匠というか少し年長の友人、シェーンベルクが時期的にブラームスからウェーベルンを包蔵した広大でやや生臭さも残る世界観を持ったとすれば、ツェムリンスキーは初期リヒャルトやマーラーの狭い世界の中で書法の純化をすすめていこうとしていた感もある。この作品に一貫する響きの透明性と音響的な怜悧さはギーレンの手によって更にその印象を強くさせるように仕上がっている。ブラスの盛大な響きでロマンティックに盛り上げることはせず(「春に酔えるもの」のような表現は無いと言うことだ)計算された管弦楽配置によって効果的に聞かせようとする方法論は現代指揮者向きである。生臭い音楽が嫌いな人にマーラー的なものを聞かせたいとき、唯一旋律にマーラーの影響の強いものが伺えるこの曲はうってつけだろう。このオケらしい清潔さがまた余りにすんなり曲に受け容れられているため、どこで終わったのかわからないくらい自然に終わってしまうようなところもあり、歌唱自体もこれはデジタル録音のためか余りに綺麗に捉えられすぎてライヴ的感興を多少残すことすらもしないため、大地の歌の延長戦を要望していた向きにはやや物足りなさを感じさせるかもしれないが、魅力的な旋律だけは評価してほしい。タゴール詩の世界との違和感は唐詩とベトゲ訳とマーラーの間の乖離に似て非なる、といったところか。マーラーはとにかく主観の存在が強い。目下薦められる演奏の上位にあることは確かだが、非常に純化され綺麗ではあるものの、交響曲としてのまとまりの演出と、押しの強さが無いのが難点か。○。

アイヴズ:管弦楽組曲第2番

○ストコフスキ指揮ロンドン交響楽団、合唱団(LONDON)CD

ライヴ記録もCD化されているが何種あるかは確認していない。ストコフスキのアイヴズは音響的な広がりはすばらしいがさほど恣意的な方向付けをしないので、アイヴズの拡散性が際立ち茫洋とする感がする。2、3曲目のほうは管楽器など横の長い音符が多いせいか鈍重で、合唱もそれに輪をかけて重くしてしまっている。反面「偉大な祖先たちの森」はアイヴズ得意の金属打楽器を多用した心象的な音楽で、これはストコの色彩的処理が素晴らしく反映された名演。何よりこのステレオ録音の状態が素晴らしい。アイヴズには南部特有の乾燥した部分と暑苦しい部分があって、前者においてはかなり「冷えた音響」が目立つ。冬には向かない。しかし、夏にはまるで風鈴の鳴る縁側にいるような感覚すらおぼえる印象的な表現があり、1曲目はまさにそういう曲、この演奏で涼んでください。2,3曲目は後者です。暑苦しい!

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ラヴェル:弦楽四重奏曲

○カペー四重奏団(EMI他)1927-28・CD

ラヴェルの演奏方法として当初一般的だったのは寧ろかなり非ロマン的な演奏だったのではないか、とインターナショナル四重奏団などラヴェル監修とされた録音をきくにつけ思うが、カペーは違う。カペーも確かに即物的な解釈で演奏者独自の特徴を出さない方向にまとめているのだが(これはドビュッシーも同じ、のちのブダペスト四重奏団なんかに似たところがある)音色にはロマンティックな時代の奏法が高度な技術に裏づけされた形で注意深く反映されそこが違う点となっている。あからさまに下卑た感情的な音だと客観的解釈には乗りにくいし(そういう演奏もこの曲には多いが)非人間的なまでに音色を金属質にしてしまうとそれはそれで寄る瀬のない演奏となり鑑賞するのが辛くなる(分析するのには都合がよい)。後者はガリミール初期を言っているのだが、しかし、バランスという意味でも演奏自体の完成度という意味でも、全般地味ではあるものの弦楽四重奏史に大きな足跡を残すオーソリティなりの若い楽団を寄せ付けないプロフェッショナルなものが聞けるということでこの演奏は一聴の価値はある。○。音盤のプロデューサーによってけっこう音が違ってくるのでそこも注意。

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ドビュッシー:弦楽四重奏曲

○カペー四重奏団(EMI他)1927-28・CD

超有名な古典中の古典の演奏記録だが、そのせいか板起こしにしても注意深くやられているようで時代のわりに痩せも耳障りもなく音がいい。演奏様式にかんしては昔聞いていたときと同様、余りにスタンダードすぎて面白みがないという印象だが、逆に言うとこの時代に現代においてスタンダードと受け取れるようなロマン性を抑えた抽象度の高い演奏を行うことができたというのは凄いことであり、この曲の本格的な演奏史というのはカペーをもって始まったということにも気づかされる。音色は板起こし者によっても差異はありEMIなどはちょっと匂いを消しすぎている感じもするが、それでも色艶が品よく乗った往年の演奏の魅力もそなえたものとなっている。ドビュッシーについてはとくにこれがやはり、古典的な時代における模範といえよう。

ラヴェル:ラ・ヴァルス

○ベルティーニ指揮ケルン放送交響楽団(CAPRICCIO)1988/9/3live・CD

この曲はじつにたくさんの実演・録音記録が存在し、しょうじき全く目新しいものに出くわさないのが実情である(奇演認定できるレベルを達成させることですら難しい)。ベルティーニはまったく正攻法で冷えたリリシズムが最後には熱するという感じだが、まあ、個性的って何なんだろう、この曲で個性なんて表現できるのだろうか、というジレンマに陥ってしまう。○にするしかないのだが。

ラヴェル:ピアノ協奏曲

○アルゲリッチ(P)ベルティーニ指揮ケルン放送交響楽団(CAPRICCIO)1985/12/7live・CD

まず新しいものでは滅多に入り込める演奏に出くわさない難曲だがアルゲリッチの表現力は素晴らしい。野暮ったいロシアスタイルでも鋼鉄機械の現代スタイルでもない、やはりフランス派の表現に近い非常に繊細でしかも変化に富んだ粋っぷりである。オケも若干響きが重いが録音がいい。滅多にこの人の演奏でハマる演奏がないのだが流石こだわりのあらわれた余人を寄せ付けないピアニズムでした。ライヴなりの荒さも録音かホールが吸収。○。

ラヴェル:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第二組曲

○ベルティーニ指揮ケルン放送交響楽団(capriccio)1989/11/11LIVE・CD

この楽団はけっして技術的精度のもともと高い楽団ではないのである。この演奏でも技術的限界を感じさせる部分はソロ部に若干ある。しかし、ごく細部まで神経質に整えられ音量バランスが注意深く保たれ、完璧に彫刻されたアンサンブルからは全く瑕疵のようなものは聞こえてこない。スコアを完璧にうつすという意味では(音響の整え方がドイツ的で重心が低いきらいがあるが)ベルティーニがマーラーより得意としたと言われているラヴェルとは相性がいい、というのは納得がいく。ボリュームや甘さを排した表現にははっきりドイツ様式があらわれているが楽団のほうの性格の反映かもしれない。とにかく、凄い指揮者だったことはわかる。個性的かというと往年の名指揮者と比べるべくもないところもあるが。

ライタ:弦楽四重奏曲第7番

○パガニーニ四重奏団(DECCA)LP

テミヤンカ、ロッセールス、フォイダート、ラポルテのメンバー。多産の作曲家はわりとそれぞれの作品は水準以上で平易にもかかわらず情緒的な意味でも強いインパクトのある曲がひとつもなかったりする。この作品も聴きやすい。ロシア国民楽派の影響を新世代の作曲家の立場から強く受けており、チャイコフスキーの室内楽を思わせる人好きする聞きやすさが印象的。喜遊的で無邪気ですらあり、むしろソヴィエト時代になってからの体制側作曲家の室内楽に近いかもしれない。ハンガリー特有のものと言うほどではないが特殊な新しい響きの感じられるところもなきにしもあらず。楽団が多少お仕事的で少し乱れたりするのはご愛嬌。ヒナステラ1番とのカップリング。○。ライタは1892年生まれだからショスタコなんかと同じような世代。

tag : 四重奏団

ヒナステラ:弦楽四重奏曲第1番

○パガニーニ四重奏団(DECCA)LP

テミヤンカ、ロッセールス、フォイダート、ラポルテのメンバー。同じく現代ものも得意としたハリウッド四重奏団に似ているもののもっと表現に潤いを持たせたような触感が面白い楽団だが、メンバーが安定しないせいか技術的に意外と乱れることもある。この曲はバーバリズムの範疇にあるわりと常套的な前衛で、聴きやすいが凡庸ととる向きもあるかもしれない。繊細な音響的表現において楽団の技量は素晴らしくピッタリはまって美しい。バンバン弾くような表現でも荒々しさが乱れにならずまとまっている。わりとハマるとハマってしまう、嫌になると最初から聴く気をなくすたぐいの野趣のある曲だが、諸所に美感を引き出した、旧いけどいい演奏。○。

スクリアビン:交響曲第5番「プロメテ」

○ミトロプーロス指揮VPO(M&A)1958/9/28live・CD

ミトプーにしては良好な録音状態で聞けるスクリアビン畢生の誇大妄想。現代作品に意欲的であった反面わかりやすさを追求しバンスタへの芸風の橋わたしをした側面もあるミトプーではあるが時代の旧い前衛なだけにそれほど聴きづらい演奏でもなく、とりとめのない楽想も印象派音楽的に聞き流せ、むしろあっさり聴きとおせてしまうところがミトプーの巧みなところといっていいだろう。VPOとは完全に相性がいい。アンサンブルと指揮がずれるという場合がこのオケにはしばしば聞かれるがここにはまったく合体して「奇怪な幻想を妖しく」演出していく。リアルにすぎる演奏の気もしなくもないが、スヴェトラと言われて信じてしまう人もいそうなほどに自然に聴ける演奏。職人です。

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マーラー:交響曲第10番~Ⅰ

○バーンスタイン指揮VPO(DA:CD-R)1974/10/8live

録音が弱いもののかなり情緒的に柔らかく、しかし重く音楽の進む感じで、独特の軽やかな前衛性が無くボリューム感がありすぎるようにもおもった。Aの咆哮もいきなりだから活きてくるのだが、かなりコントラストをつけているものの何故かいきなりに聞こえない。予測できたような破滅的な雰囲気があるのである。いや、世紀末的と言うべきか。しかしユニテルの映像とほとんど変わらないとも言える。精度はVPOライヴ、推して知るべし。横に伸びに伸びたねっとりした終焉はハッキリこの曲はこれで最後、というバンスタのポリシーが出ている。じつに30分以上かかる長演。いいプレイヤーで聴きましょう(プレイヤーの相性があるようです)。

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ラヴェル:スペイン狂詩曲

○バーンスタイン指揮ボストン交響楽団(DA:CD-R)1972live

意外とラヴェルがあうバンスタだが、オケを選んでいるようにも思える(逆かもしれないが)。美しく、かといって噎せ返るような、とか旋律的ということもなくきちんとしたこの硬質でしかしラテンなノリのある曲を描き出している。リズム処理が明瞭で聴き心地がいい。○。録音はまあエアチェック。
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