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メシアン:「鳥のカタログ」~9.ヨーロッパウグイス

○ロリオ(P)(FRENCH BROADCASTING SYSTEM)LP

古いモノラルでエラートのものと同一かどうか不明。感傷的な音を響かせる「フランス的な」ピアノ曲、といったふうの印象をあたえ、書法の確からしさと演奏の確実さを上回る何かを感じさせるが、なにぶんこの曲だけでは如何とも評しがたいところもある。「異国の鳥たち」との併録。○。
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ルーセル:3つのアレグロ

○ジョステ(p)(FRENCH BROADCASTING SYSTEM)LP

この曲名、実は知らない。調べても出てこない。明らかにルーセル中期以降の作品で、フルートをまじえた室内楽を書いていた頃の書法に近似したものが聴かれる。なのでルーセル好きにはアピールする最盛期作品といえるだろう。演奏はそつがないが、録音が古びており、楽しめるとまではいかないものの、○にはしておく。

ルーセル:2つの中国の詩より

アルセギュー(sp)ジョステ(p)(FRENCH BROADCASTING SYSTEM)LP

一曲だけ収録されているのだが、すいません、そもそも二組あるこの曲の、どちらのどの曲かわかりません。評不可。

ルーセル:ロンサールによる2つの詩

○アルセギュー(sp)ジョステ(p)(FRENCH BROADCASTING SYSTEM)LP

ルーセルの歌曲というのはそれなりに需要があるらしく演奏も録音も意外とあるものだ。この曲は中でも有名なほうだと思うが、異国の匂いを嗅いだルーセルが世俗との接点を上手く紡ぎだしており、そのまま楽しめる。演奏は普通。

ルーセル:フルートを吹く人たち

○ラリュー(fl)ジョステ(p)(FRENCH BROADCASTING SYSTEM)LP

今も元気に活動中のラリュー若き日の記録になる。正規盤化されているかどうかは不明。線の細い、そのぶん繊細な音で、ドビュッシーのシランクスをなだらかに組曲化したような「フルーティストたち」をかなでていく。やや平板な感もなきにしもあらずだが曲のせいということもあり、それがまた情趣を醸してよいという人もいるかもしれない。録音はやや悪いモノラル。○。

グラズノフ:交響詩「ステンカ・ラージン」

C.ランバート指揮リバプール・フィル(COLUMBIA)1942/12/22,43/1/12・SP

演奏は颯爽としてオケは美しく整っている。しかし録音が悪い。篭り気味で、せっかく精度の高い演奏が捉えられているにもかかわらず耳障りが悪い。起伏が感じられないのも録音のせいだろう。楽曲の立体構造を作曲家らしい手腕で浮き彫りにしており、同曲の古い録音にありがちな、音のばらつきによる「アマチュアっぽさ」のない緊張感、熱も感じられノイズがなければ結構聴けたと思う。CD化不明。無印。

メシアン:異国の鳥たち

○ロリオ(P)フロマン指揮ORTFのメンバー(FRENCH BROADCASTING SYSTEM)LP

FBRO楽団と表記されているが経緯的にORTFであろう。ロリオ専売特許のようなメシアンのピアノ協奏曲である(この曲に限らないが)。ロリオにはいくつかの録音があり、音質的にもこの古い録音を取り上げる意味はそれほどないが、楽団の演奏精度は高く、その精度に囚われすぎない活き活きとしたアンサンブルを聴くことができるため特記しておく。ロリオも闊達なところをみせており、純フランス的演奏というか、音の色合いの美しさは南国のどぎつさを醸すことなく聴き易い。起承転結のややわかりにくい起伏の無い録音ではあるが楽しめはする。○。

バーバー:ヴァイオリン協奏曲

○ポッセルト(Vn)クーセヴィツキー指揮ボストン交響楽団(PASC/WHRA)1949/1/7改訂版初演live・CD

pristine配信音源。すさまじいソリストの迫力とそれにひけをとらないオケの集中力に圧倒される。正直後年の同ソリストの録音よりもバックオケのぶん秀でている。とにかくこの曲は新古典で平易だからこそ表情付けがわざとらしくなってしまいがちで難しい。その点まったく心配なし。この時代の流行ともいえる押せ押せわっしょいの演奏様式のうちにありながらも、恐らく改訂版初演という理由もあるとは思うが厳しく緊張感が漲り、クーセヴィツキーって腕よかったんだ、と今さらながら気づかせるオケやピアノの操りぶり、ソリストとがっちり組み合って決して離れない、まさに協奏曲の醍醐味である。録音もよくレストアされている。心底からのブラヴォが飛ぶ、○。

ドビュッシー:イベリア

○ミュンシュ指揮ボストン交響楽団(WHRA)1953/10/30live・CD

ミュンシュとしては手堅くやった演奏で客席反応も普通だが、それでもちょっと聴きミュンシュとわかるような「気分」がわくわくさせる。体臭を感じない演奏で、晩年のボレロの正規録音など想起する人工的なところもあるが、感情にまかせっきりにならないところが普段聞きには聴きやすい。これはすれっからしのミュンシュ好きにはすすめないが、なかなかの演奏。○。

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ドビュッシー:三つの交響的エスキース「海」

○F.アンドレ指揮ブリュッセル放送交響楽団(TELEFUNKEN)SP他

LPにもなっていたと思う。録音はそれほど古くは無いはずだが音が悪いというか、曇っている。演奏は颯爽としたもので引っかかりの無い解釈。ケレン味を与えず伸び縮みしないところ、細かい音符をきっちり描きこむところは新しい。だが半面個性に欠け、またオケが中欧臭く軽味に欠けている。○。

オネゲル:ピアノのための小協奏曲

○クリーン(P)ホルライザー指揮ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団(VOX)CD

廉価盤でCDになっていた。ホルライザーらしい実直なテンポが曲構造の緩みがちなところをひたすら引き締めて、最初はぎごちなく感じるが(曲のせい)、3部くらいになると安定した聴きごこちをかもし程よく感じられてくる。実直なためにいびつな構造の曲をそのまま描いてしまい、いささか尻切れトンボの感もあるが、まずまず。リズム感とアンサンブル能力以外に特にピアニストの腕が問われる曲でもないので、ソリスト評はできない。○。

オネゲル:ピアノのための小協奏曲

○レヴァント(Pn)ライナー指揮コロンビア交響楽団(WHRA)1949/7/6・CD

3部構成だが伝統的な協奏曲の風合いはなく、1部はミヨーの協奏曲を髣髴とさせる田園風景から(はぜるような和音から、カモメの水兵さん、みたいな経過句とか)突然プロコのようなリズムと音の力感が漲ったと思うと、ブラスと弦楽器がまさにオネゲルといった掛け合いを始め、プーランクのような数珠繋ぎが暗くモダンな景色の中あくまで計算の上で続けられていく。この録音はスタジオ録音である。一聴ミヨー風だがなかなか機知に富んだ(難しい)この作品を、しかし軽快に弾き飛ばしていく。多分ミヨー以上にまとまらない曲で、とくに終盤尻すぼみになりがちなところ、盛り込まれた書法の変化を鮮やかに聞き取ることができ、その面で飽きない。○。

アンタイル:交響曲第5番「歓喜」

○ヘフナー指揮VPO(Other Minds)CD

50年代のモノラル録音。原盤はSPAか。代理指揮者や同時代音楽指揮者としても録音活動をしていた中欧のヘフナーとVPO(実体はVSOか)による演奏というちょっと珍しさも感じさせるもの。自作自演集CDに併録、今はamazonのmp3ダウンロードでも手に入る。曲は平易で、普通の意味でメカニカルな楽しさが追求されている。ショスタコ風だがショスタコが決して書かないような甘い旋律を誇る中間楽章をはさんで、あからさまにプロコ後期からのヒョウセツをちりばめたオネゲル的な素朴でけたたましいオーケストラの饗宴を聞かせている。私はこの演奏は悪くないと思う。充実した響きと適度な精度で、弛緩も感じさせない。暴力的な魅力は少ないが、むしろそういう音楽なのだからあたりまえだろう。切り落としたような終幕などうまくないが、これも曲がそうなのだ。アンタイルは晩年映画の世界で活躍した。それもうなづけるメタ的作品ではあるものの、部分的に現代的な不協和音が取り入れられ、才気かん発なところは感じられる。○。アンタイルの5番は二曲あるが一般にはこちらを言う。

ヴォーン・ウィリアムズ:イギリス民謡組曲(ヤコブ管弦楽編)

○バーロウ指揮コロムビア放送交響楽団(Columbia)1939/12/19・SP

ネットで配信されている。録音年代からはあり得ないクリアでしっかりした音となっており十分鑑賞にたえる。曲が曲だけにヴォーン・ウィリアムズというよりは一般的な民謡編曲音楽(原曲はブラスバンド用)として認識すべきところがあり、もちろん書法にあからさまな対位法があらわれ二曲の民謡が独立して絡み合うような場面では(異見があるのを承知でいうが)RVWの管弦楽法の素晴らしさが味わえるが、同時にその内容の浅さも露呈する。こういう曲が好きな向きには薦められる録音だし、同時代でも人気のあった録音というのはわかるが、(私のスタンスとして曲と演奏と録音は不可分として評価する)RVWそのものを楽しめるモノではない。

バルトーク:劇音楽「中国の不思議な役人」

○ストコフスキ指揮ASO(SCC:CD-R)1969/5/19live(2回分)

同日同プログラム二回公演というのが普通にあったのだが、これはその両方を収録したもの。但し録音状態に違いがあり、二つ目に収録されているほうがマイクが近く音が粗い。一つ目のほうがクリアで非常に聴き応えがあり、ともすると拡散的な響きでリズム性を損なうこともあるストコがトスカニーニ的な集中力をもってやり切っているさまが清清しい(共にブラヴォの嵐だが)。バルトークの描いた細かい音符の細部まで瑞々しい感性で引き立てており、小虫の這いずるような痙攣的トリルの応酬から打楽器群を駆使した大音響のオリエンタリズムまで、スペクタクル的なところにとどまらない感興をあたえる。東欧からロシアの作曲家の描くオーケストラの色彩は私にはしばしば七宝焼きの強い原色に感じられ敬遠しがちなのだが、この曲がそうということもあるしバルトークがそうということもあるけれどもフランス的な軽さがスクリアビン的な気持ち悪さを払拭した演奏として、好感をもった。もちろん正規録音でないという意味で◎にはしない。

ドビュッシー:管弦楽のための夜想曲

○ベイヌム指揮ACO・合唱団(PHILIPS)CD

ドビュッシーやラヴェルを得意にしただけあって色彩的で美しい音楽を描く。ほの暗い響きを明瞭に整理しすべらかに聴かせる。オケのせいであろうやや重さが感じられるものの手堅いというほど退行的でもなく、聴き易い。各楽章の性格分けも明瞭で(「雲」はもう少し繊細なほうが好きだが)初心者向けとも言える。ステレオ。○。

エルガー:威風堂々第1番

ガンツ指揮セント・ルイス交響楽団(victor)1924/11/1・SP

web上で配信されている音源。まあ鄙びた演奏で、精度の低さもさることながら殆ど吹奏楽編曲(かつ短縮版)である。もちろんラッパ吹き込みの限界はあろうけど、弦楽器が第一主題しか聞こえない。あの第二主題がまったく吹奏楽なのである。なんだか損な役回りをした室内楽のときを思い出した。メイン主題を金管に奪われたときを。ハープってこの曲あったっけ??無印。

ディーリアス:ピアノ協奏曲

モイセイヴィチ(P)C.ランバート指揮フィルハーモニア管弦楽団(EMI,HMV/testament)1946/8/24studio・CD

華麗なピアニストに腕利きのオケ、きびきびした指揮者による演奏・・・なのだが曲が余りに不恰好だ。単一楽章だが一応三部にわかれ、有機的に繋がっているというより古風なロマン派協奏曲が接合されていると言ったほうがいいような形式。何より余りに気まぐれな転調の連続と楽想展開に聴いている側が気持ちが悪くなる。これがピアノだけ、もしくはオケだけ(できれば弦楽だけ)であればそれぞれの楽器の持ち味を活かした「ディーリアスの夕凪」を描き出せたものだろう。ピアノには明瞭過ぎる音線が任される一方、オケには芳醇な響きと微細な動きを与え、それはグリーグの協奏曲がいびつに進化したようなもので、むず痒くも入り込めない。また録音が悪いのも悪評価のゆえんの一つ。ライヴ音源も辛い評価を与えたけれども、それよりは精度は高いものの、曲含め無印。

ホルスト:惑星~抜粋

○バルビローリ指揮NYP(whra他)1959/1/18live・CD

恐らくCD-Rで何度か出た音源と同じと思われる(むこうのデータが不確かなため断言はしない)。音は同じく悪いもののややリマスタリングしているようで立体感がある。曲を選びいかにも大衆受けする順番に再構成した、バルビしかやってないような抜粋だが、ダイナミックな起伏をつけて見得を切るような表現、威風高々旋律の雄渾朗々と流れるさまは中期バルビの真骨頂を思わせる。そういうやり方は表層的ではあるが、それにとどまらないところがあって、いわばブラームスのシンフォニーを描くような、ちょっとおかしくもしっかりしたところのある惑星に仕上がっていると思う。リズム表現の強く出る場面でテンポが少し停滞するのはいつものバルビだが個人的にはすっきりいってほしい感あり。○。

ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第8番

○バルビローリ指揮NYP(whra)1959/1/3live・CD

同曲バルビ唯一の国外オケによる演奏記録となろうか。やっぱり迫力が違うと思わせる場面が随所にあり、NYPらしいアバウトさやライブ的な瑕疵はあるものの(吹奏楽による二楽章のあと拍手が入ってしまうのもご愛嬌)、録音状態さえよければカタルシスが得られたであろう出来である。バルビの解釈はほぼハレのものと同じで、ただ弛緩するような緩徐部はすくなく、一貫して前進的なテンポ設定といえるか。音符のキレのよい表現が特徴的で、1楽章の主主題出現から通常はレガート気味に演奏されるところテヌートで切って演奏するところなど、非常にはっきり伝わる。力強く盛り上がる終幕後、ブラヴォが飛ぶのはこのコンビでは珍しいか。とにかく録音は最悪なので○。WHRAのセットものの収録で、恐らくこれだけが未出と思われる(マーラー巨人はNYPのセット他で出ていたもの、惑星は裏青で何度か出たもの)。
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