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ラヴェル:ピアノ三重奏曲

○アンリ・メルケル(Vn)マドレーヌ・マルチェリ=ヘルソン(Vc)エレーヌ・ツーフルー=エンロック(P)(gramophone)1931/3/12・SP

読みが違ってたらすいません。フォーレのカルテットで知られた組み合わせのトリオである。メルケルはラヴェルと同時代のヴァイオリニストとして知られ、パリ音楽院管弦楽団をはじめとするオケのトッププレイヤーとしても著名だが、意外と実直で折り目正しい演奏ぶりが、極めて美しいタッチを披露するピアニストと対照的である。この時代仕方ないかもしれないが盛り上がると各々が主張してアンサンブルに軋みが生じたり、反じて堅くなってしまったり、一楽章終盤から三楽章までは、ああこの時代ぽい「録音」だな、と思ったが、聞き物は四楽章にあった。それまでラヴェルらしい繊細で精密な演奏を提示してきたピアノが、リスト風の大見得をきり、メルケルらもまた大きくテンポを揺らしてロマンティックなダイナミズムを発揮、しかし、結果としてズレない!見事な名人芸だ。メルケルの音色は清朗ではあるものの今の耳からすればやはり懐かしいものがあり、それが活きているのもこの四楽章である。なかなかよかった。○。
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スメタナ:交響詩「わが祖国」~モルダウ

○シュヒター指揮NHK交響楽団(KING,NHK)1959/10/4放送live・CD

堂々たる演奏で下手にヨーロッパのやる気の無い有名楽団にやらせるより余程完成度が高くなっているのではないかと思う。うねうねとうねる伴奏音形の連綿と綴られ行く中に一切のほつれがなく、ズレもブレもなく、だから主旋律や、コントラストのついた中間部も活きてくる。シュヒターの面目躍如といったところだろう。アンコール音源かもしれないが、それであればなおさら驚愕である。○としておく。

レスピーギ:リュートのための古い歌と舞曲弟3集~アリア他

○バルビローリ指揮NYP(DOCUMENTS,artone)1938/2/7・CD

まったくバルビ向きの曲で、パーセルとかRVWの室内合奏とかやっている感じで軽く、僅か感傷的に聴くことができる。編成をしぼっているのかNYPにしては統制もとてもよく行き届き、壮年期の溌剌とした演奏振りは才気煥発といったふうだ。チェロパートソロのフレージングなど後年のどろどろしたうねりは無いものの、さすがチェリストという特有の巧みさを感じさせる。これは私はCD復刻を見たおぼえはないのだが、ひょっとすると協会盤(DUTTON)で復刻されていたかもしれない。

ストラヴィンスキー:弦楽のための協奏曲ニ調

○バルビローリ指揮ハレ管弦楽団(DOCUMENTS,artone他)1948/3/10・CD

artoneのバルビローリBOXはどうやらSP廉価復刻レーベルドキュメントの後継らしいのだが、収録曲を誤って記載している通販サイトもあるので注意(ローマの祭が松になっていたり)。最近品薄だったが2012年初旬廉価でタワーに入荷している模様(定価で倍で買った私・・・)。これはハレを使っていることもあり、壮年期バルビの力強い表現が行き届いて尚かなりロマンティックな性向もあらわれており、チェリストであったバルビの面目躍如たる弦楽合奏のキレキレ具合もあいまってかなり楽しめる。ドキュメント音源特有のノイズリダクションと残響が気になる向きは気になると思うが私は聴きやすいと思った。ストラヴィンスキー新古典時代の作品を潤い深く聴きたい向きにはどうぞ。○。

ストラヴィンスキー:ハ調の交響曲

○ストコフスキ指揮NBC交響楽団(DA:CD-R/Guild)1943/2/21live・CD

ちょっとびっくりするライヴ録音集なわけだが、ストコフスキのストラヴィンスキー「交響曲」というのも断片的にしか知らなかったので興味を持った(DA盤は欠落あり)。しかし、やはり曲の取りまとめ方に問題があるというか、部分部分のパートは素晴らしく颯爽とした表現で技術力の高さと集中力を示しているのに、オケ全般のアンサンブルが甘いように聞こえる。ストコフスキ特有の、音色統一の無さ、ロシア風ともいうべき「雑さ」のようなものが気になる。もちろん同曲はストラヴィンスキーでも人気のある曲ではなく、中途半端な新古典主義に立っており、このようなのっぺりした演奏になってしまうのも致し方ない退屈さを孕んでいる。だが、まあ、、、曲に指揮者があわないという気がする。NBCに対して○。

ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第1番

○スタイヴサント四重奏団(columbia)1942/7/30・SP

性急な演奏であっという間に終わってしまう。個々そうとうな技術力とアンサンブル能力を持っていることは一目瞭然なのだが、ややつんのめり気味というか、テンポが前に向きすぎな感もある。音色はいい。○。

バーバー:キルケゴールの祈り

○ミュンシュ指揮ボストン交響楽団&セシリア協会合唱団、レオンタイン・プライス(Sp)クラフト(Msp)ミュンロ(T)(WHRA)1954/12/3live・CD

ミュンシュはバーバーを得意とした指揮者ではないがロマン性を色濃く残したバーバーの分厚い管弦楽を捌くに適した特性を備えていたと思う。この大規模な曲でも合唱団やソリストと一体となり巨大で力強い音楽をつき通し、あっという間に聞き通させる名人芸を見せている。○。

バーバー:クリスマスに

○ミュンシュ指揮ボストン交響楽団(WHRA)1960/12/23live・CD

クリスマスへの前奏曲、という説明のとおり、クリスマスにまつわる童謡や賛美歌からの旋律が引用されメドレーのように管弦楽により綴られてゆく。いわば編曲作品だ。バーバーの職人的な仕事はかなりの技巧を要求する一筋縄ではいかないもので、そここそが聞き物である。バーバーはメロディストではあるが、このように聞き知ったメロディを使ったほうがその作曲手腕の見事さが明確になり、魅力的に感じる。ミュンシュは案外曲にあっている。勢いで突き進むだけでも曲になるわかりやすさゆえ、かもしれない。楽団の即物性が余計な色付けをしないのも聴きやすい。○。

バーバー:ヴァイオリン協奏曲

○スポールディング(Vn)オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団(WHRA)1941/2/7live・CD

残っていたのが奇跡、公開初演の記録になる(世界初演ではない)。つまり原典版であり、全体に長ったらしく別の曲かと思うようなところもあり、また厚ぼったいが、三楽章はほぼ現行版に近い無窮動となっている。音は悪いが名手スポールディングによる名技的表現を楽しむにはギリギリokといったところか(個人的にはスポールディングの圧力のある音は好きではないが。。)。驚嘆の声を伴う拍手は曲に向けてのものというよりソリストに向けてのものかもしれないが、二度聴きたいとは思わないものの、改訂版にはない重厚で壮大な作品世界は、ロマン派好きにはアピールするだろう。

バーバー:弦楽四重奏曲

○カーティス四重奏団(WHRA)1938/3/14live・CD

原典版、ということで現行版とは似ても似つかない曲になっている。もっとも二楽章はアダージョへの編曲元のまま、となっているが、両端楽章がまるで違う。一楽章冒頭の印象的な主題はそのままだが、大した変容もせず楽章内の両端を締めるのみで、三楽章では回想されず、いや、三楽章はまるで別の曲と差し替えなので当たり前だが、簡素で現代的な骨張った楽曲という印象はまるでなく、後期ロマン派のヤナーチェクあたりを想起させる楽曲としてまとめられているのである。

バーバーの面目躍如たる機知に満ちた書法は随所にあらわれ、時にしっかり新しい音楽への志向を示しはしているのだが、ああ、このアダージョはこういう形で組み込まれていたのか、あの唐突感は改訂時に発生したものなのだ、という、結局新ロマン派の曲だったということをはっきりわからしめてくれる。テクニカルな完成度も既に素晴らしいものがあり、要求される技術レベルも相当なもの。カーティス四重奏団がこの精度の演奏をライブでやったというのは、時代的にも驚嘆すべきことである。非常に悪い音なので細部はわからないが、拍手の様子からも成功は聴いて取れる。カーティス四重奏団はけして個性を強く出しては来ないので、音色が単調だとか、表現が即物的でアダージョがききばえしない等々あるかもしれないが、贅沢というものだ。○。

バーバー:交響曲第2番~リハーサル

○作曲家指揮ボストン交響楽団(WHRA)1951/4/6-7live(6/23放送)・CD

25分余りのリハーサルだが迫力のボストン響による本番を聴きたかったと思わせるだけのものはある。バーバーはメロディーが重要だが、綿密なリハの中でしばしば作曲家自身が歌って指示しているところ、バーバーの聴き方、というものが改めて提示される。一楽章。

バーバー:コマンド・マーチ

○クーセヴィツキー指揮ボストン交響楽団(WHRA)1943/10/30live・CD

快演・・・といわざるをえまい。戦争絡みの曲、演奏ではあるが、前向きで、歌詞でもついてそうな勇ましさ。クーセヴィツキーがまたよく軽快に響かせる。○。

ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」

○ブダペスト四重奏団(RCAvictor)1940/2/2・SP

現代的な技巧と往年の柔らかな表現が融合したような演奏。この時代にこの精度なら申し分ない。

バーバー:管弦楽のためのエッセイ第2番

○ワルター指揮NYP(WHRA)1942/4/16カーネギーホールlive・CD

どうも弦楽器のキレが悪いのだが珍しい曲を少しマーラーチックに深みを持たせてロマンティックに流れさせていくさまはまあまあ面白い。トスカニーニがやっていれば、と思わずにおれないが。。楽団特有の鈍重さがバーバーの響きにはあっているかもしれない。○。

バーバー:管弦楽のためのエッセイ第1番

○トスカニーニ指揮NBC交響楽団(WHRA)1938/11/5live・CD

きびきびした動きがはっきりとらえられ、アダージョと同時録音とは思えない。これは食い気味で拍手入るわな、というみずみずしいアンサンブル、鍛え上げられた楽団の性能が発揮されている。曲もバーバーの代表作のひとつ、おすすめ。○。

バーバー:弦楽のためのアダージョ

○トスカニーニ指揮NBC交響楽団(WHRA)1938/11/5live・CD

言わずもがなのトスカニーニのアダージョだが、さすがに古く、音がくぐもってしまっている。演奏は感動的なので○はつけておくが。

バーバー:交響曲第1番(一楽章の交響曲)

ワルター指揮NYP(WHRA他)1944/3/12カーネギーホールlive・CD

改訂版。ワルターはこの曲を評価していたという名指揮者の一人。有名な録音だが、ロジンスキと比べて聴けばわかるのだが、勘どころがつかめていないというか、近視眼的で、流れで聴いていてもどこが聴かせどころで、最終的にどこへ持って行きたいのかわからない。それほど乗った演奏というわけでもなく、ワルターがどうしたかったのか・・・録音も悪い。無印。

マーラー:交響曲「大地の歌」

○ヴンダーリヒ(T)ディースカウ(B)クリップス指揮VSO(DG)1964/6/14live・CD

最近のDGはこういう録音状態の悪いものも出すのだなあ。また、男二人大地というのも、とくに告別が男というのは興を削ぐなあ。その二つがネックではあるものの、演奏自体はアグレッシブで、リズミカルな表現ではこれがウィーン響かというような統制のとれたさまが愉快であり、クリップスとの相性良さを感じさせる。それが度を越して前のめり過ぎるのはご愛敬。○。

ヤナーチェク:タラス・ブーリバ

○ホーレンシュタイン指揮BPO(放送)1961/8/30エジンバラ音楽祭live

スケールの大きな、最初はディーリアスを想起するような響きの繊細な動きを的確にとらえたような表現に耳奪われる。ドガチャカの派手さを志向してはいないが、後半はベルリン・フィルのブラスやパーカスをたきつけてドライヴしていくさまがそれなりに楽しめる。佳演。

バーバー:交響曲第1番(一楽章の交響曲)

○ロジンスキ指揮NBC交響楽団(WHRA)1938/4/2live・CD

原典版。バーバーの出世作だが、いまひとつわかりにくさがあるのは、スコアを整頓して即興に流れず山場を計算した演奏を提示する人が少ないということもあるのではないか。ロジンスキの素晴らしさはその点非常に計算された音楽を志向しきちんと緩急がつけられているから、ただの煩いネオロマンになりそこねた交響曲ではないことをわからせてくれるところだ。これはやっとこの曲に耳を向かせてくれた盤。録音マイナスで○。
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