ラヴェル:組曲「マ・メール・ロワ」抜粋

○サバータ指揮聖チェチリア音楽院管弦楽団(SCO)1945/6/15live・CD

NYPとのライブが唯一のものだったのでこれはサバータの新発掘音源と言える。ただ、NYP盤同様音が悪すぎる。40年代なので仕方ないのだがノイジーで雑然としている。演奏はラヴェルが好んだ演奏家だけあって素晴らしく揺り動かされるものがあり、オケもNYPより曲にあっている。○。
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ガーシュイン:ラプソディ・イン・ブルー

○トロヴァヨーリ(P)フェレッロ指揮聖チェチリア音楽院管弦楽団(SCO)1953/8/30・CD

最初固いかな、と思ったがたちまちトロヴァヨーリの変幻自在なピアニズムに引き込まれて行く。スピード感にあふれ粒だった音で明快に弾きこなしていくさまはレヴァントをも凌駕する勢いだ。とにかくかっこよく霊感にもあふれ後に映画音楽家として大成したのもさもありなんといった闊達さ。オケはクラシカルではあるがローマオケのアバウトさは出ず、なかなかの好演。録音がやや悪いか。○。

ファリャ:「三角帽子」第二組曲

○マルケヴィッチ指揮ORTF(eternities:CD-R/ina配信他)1958/9/25モントルー音楽祭live

オケのせいもあってやや壮麗すぎた感もあるがマルケ的な三角帽子。音色に艶がすくなくラテンの雰囲気は余り無いが、ORTFがその技術力を発揮して(じつはいらないのかもしれないけれど)精度のある演奏を繰り広げる。私は余り惹かれなかったが、○はつけていいだろう。

(後補)Amazonデジタルミュージックより2016年10月1日この日の演目(悲愴など)全曲mp3配信開始。ina配信ではトラック分け無し。

ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ

トゥーシュ指揮コンセール・トゥーシュ管弦楽団(pathe/hindenburg:CD-R)1919

古い録音というものはまず酷いノイズ、これは避けて通れないし、分離の悪さ、音の埋没、これも仕方ない。そこを想像力で埋めるしかないとなるとかなり主観的な印象しか書けなくなる。トゥーシュは比較的無個性な感じがする指揮者で、コッポラがのちにやったような直線的で速い演奏に似ている。盤の収録時間の制約の問題もあるのかもしれない。この演奏は悪くは無いが、印象には残りづらい。

ドビュッシー:「放蕩息子」より行列と舞曲

トゥーシュ指揮コンセール・トゥーシュ管弦楽団(pathe/hindenburg:CD-R)1919

ドビュッシーが亡くなって間もない録音で、最古期の盤といってもいいものであるからノイズや音色のおかしさは我慢するしかない。曲に動きがあるのでなんとなく流れは聞き取れるが、しょうじき、それ以上のものは聴こえない。

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲

シュヴィヤール指揮ラムルー管弦楽団(pathe/hindenburg:CD-R他)1922・CD

ほんと聴きづらいレベルのノイジーな音で楽器の分離も悪く、この曲を楽しむのにはかなり辛い録音。だがドビュッシーの海などを初演したことで知られるラムルー管二代目指揮者シュヴィヤールの貴重な記録ということで参考に聴くのもよし。雰囲気的なものを味わうことは無理です。ちなみにドビュッシーは彼を嫌っていた模様。

ボロディン:歌劇「イーゴリ公」よりだったん人の踊り

シュヴィヤール指揮ラムルー管弦楽団(pathe/hindenburg:CD-R)1922

ドビュッシーの初演などで知られる伝説的指揮者シュヴィヤールによる人気曲。しょうじき鑑賞に値しない録音再生状態ゆえ○は控えるが、SP期の録音によくみられる縦線のズレや前のめりすぎるテンポでなし崩し的な進行になってしまうところもあるけれども、勢いと力強さは素晴らしい。ほとんど音色というものは聞き取れず楽器の分離すらはっきりしない録音だが、骨董好きは聞いておいてもいいかもしれない。楽想の切り替えが鮮やかでかっこよかった。

ヴォーン・ウィリアムズ:二台のピアノのための協奏曲

○タル、グロートホイゼン(P)ノリントン指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(dirigent:CD-R)2007/10/26live

若干大人しめの演奏。発音はしっかりしているが横の揺れがなくテンポも比較的遅い。RVWはピアノが得意ではなかったといわれ、親密だったといわれるバーバー同様ピアノで作曲するということをしなかったそうだが、困難なパセージが多発するというより滑らかな表現の難しい「音の少なすぎる」書法に問題があるようにも思う。穏やかな田園風景に焦燥感のある表現を織り交ぜて、だいたいヨブから4番交響曲のあたりの雰囲気をもった曲であるからして、いわゆるRVW好きにとって満足できる曲ではないかもしれない。本来は一台のピアノのために書かれたがその版はほとんど使われない。

ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

○シルヴェストリ指揮NHK交響楽団(KING)1964/4/5live・CD

エキセントリックな指揮者の解釈を見事に再現した名演。緩急の差が凄いテンポ(概して早い)、リズム感はそれなりだがとにかく激しい発音、このあたりを押さえてよくぞまあ当時のN響が、という精度でやっている。2楽章みたいに楽器の音色勝負のところが出てくると弱いが、4楽章では迫力の「世俗的解釈」をぶつけてくる。1楽章序奏部のねっとりした遅さにも驚いた。まあ、モノラルでなければこれは◎にしてもおかしくはない、面白い演奏。○。
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