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シベリウス:交響曲第5番

ケンペン指揮ACO(polydor)1943・SP

平凡。1,2楽章ともぱっとせず、終楽章は冒頭こそ盛り上がりの兆しをみせるもののそのまま平板な表現で中庸に終わる。音源の状態も悪いのだが、同曲の演奏はどんなものでもそれなりに盛り上がるもので、このオケを使ってこの軽い調子はいかんともしがたい。
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ラヴェル:序奏とアレグロ(管弦楽編)

○セル指揮クリーヴランド管弦楽団(DA:CD-R)1963/10/3live

このハーピストは誰だろう、力強く確かな発音で管弦楽とわたりあっている。素晴らしい。録音状態こそやや悪いもののステレオでしっかり音楽として聴ける。管弦楽編曲でやると不格好な音楽、とくに弦楽器が分厚く奇妙に響くことが多いのだが、セルはさすが抑制的にバランスを取って楽曲を成立させている。溌剌と流れ良く、透明感がある。だがやはりここはハーピストの素晴らしさに尽きる。○。

ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第6番

○バルビローリ指揮ボストン交響楽団(statework)1964/10/30live

web配信されている音源だがこの組み合わせで同曲の録音は結構多くどれかとは一致する可能性がある。部分的に撚れる個所はあるが録音状態はそれらの中では一番いいといっていい。RVWの戦争交響曲なわけだが、冒頭こそやや落ち着いたテンポで始まるものの、その後はスピードと力感にあふれ、他の録音と解釈的にはほとんど変わらない。終楽章においても沈黙に落ちるのではなくしっかり夜景を描き切っている。○。

ディーリアス:夏の歌

○バルビローリ指揮新交響楽団(DUTTON、BS/HMV)1950/2/4・CD

旧録。モノラルであるものの力強く、またバルビらしい陶酔的な世界が展開される。新録よりも生命力があり、詠嘆の表現はそこまでは目立たない。単純化されたワグナー的な世界からも遠ざかった「最盛期のディーリアス」的世界が描かれているのは特筆すべきか。素直な聴きやすさがある。心底揺り動かされる演奏ではないが、いい音楽になっている。

ヴォーン・ウィリアムズ:すずめばち序曲

○バルビローリ指揮ハレ管弦楽団(BS/HMV)1953/6/16・CD

バルビローリの丁寧な処理ではっとさせられるところの多い演奏。中間部がこれほど「フランス熱」にうかされた音楽だったとは。ドビュッシーに熱狂していたとはさもありなん、な模倣ぶり。いや美しい。リムスキーからの引用ともとれる描写的なパセージは世俗じみた音楽になりがちだがバルビローリのスピーディで迫力ある表現がそうは聴かせない。なかなか。

ヴォーン・ウィリアムズ:富める人とラザロの五つの異版

◎バルビローリ指揮ハレ管弦楽団(BS/HMV他)1953/12/31・CD

EMI盤CDと同じものだろう。ハレ管弦楽セクションにバルビローリが叩き込んだ奏法が存分に発揮された泣きの一曲。ひたすら旋律で押してくるRVW中期の楽曲にあってはバルビローリの歌謡的表現は他の追随を許さないものがある。迫力がありスピード感もあり、旋律と旋律の継ぎ目もじつに自然でかつ、ひとつひとつの激しい歌い込みには否応なく揺り動かされる。このコンビでしか聴けない艶やかな高音のヴィヴラートに震える。旋律だけでできている音楽はワンパターンになりがちでなかなか聴かせるのが難しいものだが、そこはそれ、バルビローリマジックだ。◎。

ヴォーン・ウィリアムズ:グリーンスリーヴス幻想曲(グリーヴス編)

○バルビローリ指揮ハレ管弦楽団(BS/HMV)1954/1/5・CD

依然独特の節廻しの演奏だが旧録よりはかなりまともだ。録音状態もましである。息継ぎまでも厳しくりっしながら力強く旋律を歌い上げるバルビローリの音楽がここにある。何故かこの録音にのみグリーヴス編曲と書いてある(同曲は元々グリーヴス編曲)。

ウォルトン:カプリッチョ・ブルレスコ

○コステラネッツ指揮NYP(NYP)1978/11/6・CD

ウォルトンがいつもの芸風で書いた特に言うことのない小品だが、ウォルトン特有の明るい色彩をきらびやかに引き出した佳演となっている。ニューヨーク・フィルは色彩感にあまり長けたオケではないが、こんなキラキラした音が出るんだ、と思った。

ヴォーン・ウィリアムズ:オーボエ協奏曲

◎ロスウェル(OB)バルビローリ指揮ハレ管弦楽団(BS/HMV他)1955/7/4~5・CD

夫婦共演の録音だがロスウェルの張りのある表現が素晴らしい。音色こそ平凡なものの力強く起伏のある演奏ぶりは特筆すべき。若々しさすら感じさせる。バックももちろんピタリとつけ、新古典的な構造を十二分にえぐり出している。元々弦楽合奏には定評のあるバルビらしいところで、しかしバルビ特有の変な解釈を入れて来ないのが聴きやすい。協会の復刻も残響に賛否あろうが非常によい。EMI盤と同録だろう。

ヴォーン・ウィリアムズ:チューバ協奏曲

○カタリネット(TB)バルビローリ指揮ロンドン交響楽団(BS/EMI/HMV)1954/6/14・CD

ヴォーン・ウィリアムズの職人的な後期作品でチューバ奏者にとっては貴重なレパートリーだが、小粒で尻窄まりな作品でもあり、常套的でも魅力的な旋律をどう活かすか、という点でバルビローリも楽団も素晴らしく光っているのに、ソリストが冴えない。音程が悪く音色も濁り上出来とは口が裂けても言えない。びっくりするほど吹けてないが曲に無理があるのだと納得しておくか。

ブラームス:交響曲第2番

○マックス・フィードラー指揮BPO(BIDULPH/BEULAH/PASC/POLYDOR、grammophon)1931・CD

マックスのブラームスは4番にかんしてはダウンロード含め多数復刻されており容易に聴ける。ナイとのピアノ協奏曲第二番、大学祝典序曲とあわせて正規スタジオ録音のすべてとなるがCDならびにPRISTINEダウンロード販売の復刻はいずれもSP起こしで状態はピンキリ。ほかピアノ協奏曲第一番がブラームスの生徒たちと題したCDで現役、ヴァイオリン協奏曲も現役。いずれパブドメとして無料配信されたことがある。さて、マックスはブラームスがその演奏を直接聴いた二人の録音残存指揮者の一人として有名だ。もう一人はワインガルトナーである。4番は良い原盤が少なくPRISTINEでさえキンキンしてノイジーだ。対してこの2番は何故かノイズも軽く聴きやすい。何故か復刻もネット配信も4番より格段に少ないが、一つには演奏が「まっとうすぎる」ことが挙げられるだろう。4番の止揚する音楽とは異なり、ワルターよりも揺れないくらいだ。4番はオケの格が落ちて音がばらけ下品に響く。そのぶん人の耳をひくだろうし、また、歌劇場オケのためマックスの解釈をよりビビッドに過激に反映できたのかもしれない。ベルリン・フィル相手の正規録音では無茶はできなかったろう。これは普通に楽しめるし過激ではないが歴史的記録として聴いておいて損はない。○。

ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」~第二部

○マルケヴィッチ指揮シュヴァイツアー音楽祭管弦楽団(RELIEF)1951/8/18ルツェルンlive・CD

まあ上手いです。オケも鳴る鳴る。バランスのとれた音響で、ブラスは弾けパーカスは派手に鳴らしてなお乱れは無い。マルケらしい締め付けぶりだが窮屈さは無い。バレエ音楽として「踊れる」リズムを刻み、けして片手で数を数えながらアンサンブルするたぐいの軋みは生じていない。厳密に見ればどうか、ブーレーズなどと較べてどうなのかはわからないが、正確かつ音楽的である、ということは確かだ。客席反応は意外と普通だった。

ヴォーン・ウィリアムズ:タリスの主題による幻想曲

○バルビローリ指揮ハレ管弦楽団(BS/HMV)1946/6/6・CD

この深く沈み込むような感傷的な曲についてはバルビローリ特有の歌謡的表現がとてもマッチしている。グリーンスリーブスでは技術的問題も感じさせたハレ管の、とくに弦楽器の
心震わせるヴィヴラートにはもうお手上げである。ニューヨーク時代に身につけたとおぼしき即物性を残しておりテンポは速く意外と揺れない。そのぶん自由に歌い込むところは自由に(むろんバルビ一人の自由としてだが)アーティキュレーションが付けられ、にもかかわらず合奏も乱れず、準備の周到だったことを伺わせる。コンマスの泣きの音がとにかく素晴らしい。それに比べると他のソリストの音はニュートラルだが、このコントラストがいいのだろう。バルビのタリスは正規ではずいぶん後のステレオ録音(しかもどうやら継ぎ接ぎ)になってしまうので、録音状態は悪いが聴いて損はない。○。

ヴォーン・ウィリアムズ:グリーンスリーヴスによる幻想曲

○バルビローリ指揮ハレ管弦楽団(BS/HMV)1948/2/26・CD

冒頭のフルートから歌う歌う。前時代的と言っていい、少なくとも10年は遡る表現。バルビローリの面目躍如といえば違いはないのだがここまで歌いこまれ、部分的には恐らくいじっているであろう、SP時代の演奏にありがちなふうなのはまだ芸風が板についていないからか?とにかく突飛な演奏。SP以来協会盤が初復刻の模様。録音茫洋としノイジー。

デュレ:海の底の春

○デュバル(sp)ツィピーヌ指揮パリ音楽院管楽アンサンブル(cherry)1953/11・CD

最初はミヨーやオネゲルの亜流のような木管を中心とする牧歌が続き歌唱もそれにのっとったそつのない調子で続くが、歌唱が尽きてオケ部のみになるとブラスに誘われ実に美しく輝かしい音楽が展開されてゆく。これが聴かせるのだ。演奏が色彩感豊かでまたよい。いい曲。

タイユフェール:管弦楽のための序曲

○ツィピーヌ指揮パリ音楽院管弦楽団(cherry)1953・CD

ガチャガチャした如何にも六人組時代の世俗的な小品だが、古臭さ漂う中にも和声の移ろいに新鮮なものが添加されていてそれなりに楽しめる。ツィピーヌはじつによくやっている。

ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲

○アンダ(P)ロスバウト指揮バーデンバーデン南西ドイツ放送交響楽団(hanssler)1952/3/15放送用セッション・CD

ミスタッチが目立ち響きには重みがなく、にも関わらず魅力的なのはケレン味溢れ尚乱れぬテンポ取り、細かいニュアンスの美しさ、清潔で透明な音に尽きるだろう。若きアンダのマスターピースではないが特徴的な演奏である。スピードが無いにもかかわらずダレないのは、これはバックオケの影響かもしれないがフォルムがしっかりしており、そのうえで正確なリズムにのっとった発音が極めて明瞭なためだろう。録音のせいかオケが引っ込み過ぎであり、ブラスなどもっと前に出て欲しい。ロスバウトの職人性が裏目か。アンサンブルは完璧。録音状態はよい。モノラル。○。

ミヨー:ヴァイオリン、クラリネットとピアノのための組曲

○リッター(Vn)ケル(Cl)ローゼン(P)(Cherry)1953/4NY・CD

ミヨーらしい牧歌的な室内楽。この組み合わせならではの、兵士の物語をオマージュしたと思われる3楽章にはニヤリとさせられる。ヴァイオリンの開放弦の重音が楽しい。演奏は生々しくも鋭利でもなくいい意味で中庸、技術的には何ら問題は無い。とりあえずモノラルという点を除けば私はこの盤だけで十分だ。○。

ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第8番

○バルビローリ指揮ハレ管弦楽団(BS)1956/5/2初演live・CD

被献呈者による初演記録である。かなりノイズ除去がなされていて却って音の輪郭がぼけて分離が悪くなっている感は否めない。演奏自体は初演ということもあり後年の記録に比べ違った操作が行われているところも聴かれ、派手派手しい響きも耳に残る。ハレ管という分の悪いオケによる演奏ということで打楽器のテンポが危うくなったり色々問題はあるのだが、この曲にしてはブラヴォの飛ぶ演奏というのもなかなかなく、それだけのことはある迫力をもっている。個人的にはバルビの同曲演奏の中では好き。○。

ベルク:抒情組曲

○ヴェーグ四重奏団(audite)1963/11/10・CD

ちょっとびっくりしたリリースだが、甘さのないヴェーグの表現は抽象度を高める半面ベルクの特長であるなまめかしさというか分厚い響きの変化に先導される音色効果の妙をきかせるには、禁欲的すぎるというか、筋肉質すぎる気もする。ツェムリンスキーのエコーもあまりそうは聞こえない。そもそも抒情的ではない。むろん曲のせいである。かといってバルトークをやるような激しいスタイルでもなく抑制的にも感じた。にしても掴みどころのない難曲だ。それをまるで難無くこなしているような三楽章など素晴らしい。
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