マーラー:交響曲第1番「巨人」

○ケンペン指揮トリノRAI管弦楽団(tahra)1955/5/20・CD

秘蔵音源に名演なし、とは私の言葉だが、この「新発見」はオケがひどい。でも、ケンペンの威厳ある表現、確かなテンポ感、外さないドライヴはなかなか聴かせる。とくに終楽章にきて炸裂。巨人ってこうだよなあ、という憧れに満ちた中間部の旋律表現はケンペンとは思えないほど。このオケのカンタービレ炸裂。いずれにせよ録音状態はよくはなく、この二枚組を買うのに迷うくらいならワルターでも買ったほうがましだが、正統なタイタンとしてはなかなか面白いので、マニアならどうぞ。間違って二枚(組)買った。

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マーラー:交響曲第4番

○ハイディ・グラント・マーフィー(MSP)マゼール指揮NYP(NYP)2006/9/20~26live

NYP公式ほかで配信されているマーラーティクルス音源の一つ。ゆったりと透明感ある表現ぶりは独特で、大オーケストラを駆使しながらも、出てくる音は密やかとすら言える。NYPらしくない美しさだ。2楽章の止揚する音楽には浸りきってしまう。最初の調弦を下げたコンマスソロが荒すぎると思えるほどにスケルツォを支配するのは夢の中のウィーン情緒である。3楽章のほうがむしろ霞んでしまうほどだ。歌唱は若い!喉が横に開いたような感じでちょっとそれまでの楽章との噛み合わせが悪い感じもした。○。

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マーラー:交響曲第6番「悲劇的」

○ゲルギエフ指揮LSO(KING,LSO)2007/11/22live・CD

攻撃的な音、時に前のめりにつんのめるようにさっさと進む基本速めインテンポの演奏ぶり(アルマの主題でも殆ど落ちない・・・そのため異様に比重の軽くなった提示部は繰り返されている)は同曲の戦闘的側面を好む人には向いている。但しオケが抑制的なイギリスオケでありゲルギーの生来の持ち味であるブラスの力感に欠けていると思うところもある。雑味は信じられないほど無いがオケの力だろう、皆無と言えば嘘になるが。マーラーの意図してかしないか描いた空疎なバランス悪い響きがもろにそのまま出ているところも僅かに聴かれるのはこの指揮者が譜面を(細かく文字で示された部分はともかく)守って演奏するタイプであることを感じさせる。いまどき無い勢いのある指揮者でありイギリスオケも伝統を守った万能型のところをみせ、1楽章コーダや3楽章スケルツォの中間部のノリのよさ、どんな演奏でもそうなるのだが終楽章のドラマのカッコよさ、ブラスや打楽器の重用ぶりはロシアっぽいものの、スヴェトラのような未来志向とも違う、現代と歩調を合わせた演奏ぶりはライヴを聴きに行きたくなる要素十分である。

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ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第6番

○C.デイヴィス指揮バイエルン放送交響楽団(BR)1987/4/30、5/1live・CD

自主製作盤のバラ売を買った。ダウンロード販売もされている。古い演奏だがサー・コリン・デイビスは今もRVWに取り組みアメリカでロンドン交響曲をやったばかりかこれからやるか、という情報を見た(2012/11後半現在)。NYPとやった6番のライブを配信したこともあるらしいが聴けなかった。裏青でも何か出回っていた。しかし、まあ、アンドルーのほうがRVW指揮者として名をあげたのは確かで、このライブもやや粗い。ただ戦争交響曲としての指向に忠実なささくれ立った表現が目立つ。二楽章の轟音と荒涼、その流れでのまがまがしい三楽章、死の四楽章、楽団の理解の程度はともかくはっきり解釈を示して印象的だ。名演ではないがこの曲はこう理解すべきだという説得力はあり。三楽章のブラスはふるわなかったな。。○。

ニーノ・ロータ:愛のカンツォーネに由来するシンフォニア(交響曲第4番)

○児玉宏指揮大阪交響楽団(KING)2011/3/17日本初演live・CD

言葉が見つからない。名映画音楽作家は純音楽に向かないという見本のような凡曲である。一楽章からしてイタリアどころかロシア国民楽派だ。オーケストレーションも和声も平凡で、100年遡っている。高音打楽器やリズム、甘ったるい旋律(自作映画音楽の引用だ)の一部にはイタリア的なものは認められるが、ロシア国民楽派が中欧古典から周辺国それ以外のオリエンタルな素材まで取り込んだ貪欲さの範疇に余裕でおさまる程度の冒険である。タネーエフとカップリングされたのは道理に適ったことだ。二楽章以降のほうがまだましで、名作映画「山猫」から素材が取られているからと言えば身も蓋も無いが、じじつその通り魅力が増し、三楽章など浮き立つように楽しい(オケが非常にうまい)。いや、それでもとてもストラヴィンスキーと親交があったとは思えない半端な作風、交響曲としてできのいい代物ではないが、指揮者とオケに○ひとつつけておく。よくやる気になったものだ。

ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第6番

◎マリナー指揮セントマーチン・イン・ザ・フィールズ(collins)CD

平穏な5番とのカップリングだが結構起伏を持たせて聴かせる。全体的に調和のとれたオケの響きが印象的で、RVWの立体的な書法を単純化せず良い部分のみ注意深く組み合わせて純音楽的にまとめ上げているのは素晴らしい。1楽章はまっとうで派手すぎもせず模範的だが、描写的な2楽章を「描写的ではなく」表現しているのはRVWの意思を尊重しているようで良い。進軍ラッパやキャタピラの音もそうとわからせることはなく、モデラート楽章をただ不安で包み込むのではなく、音楽的にきちんとまとめ上げている。3楽章が凄い。ブラスが中心となってヒンデミット的構造を誇示するスケルツォは派手にぶっ放すバルビ的なやり方をされることが多いと思うがそれだと癖のあるRVWの響きが耳について嫌気がさすことがある。ここでは明晰な録音のせいもあろうが下支えをする弦楽器のスケール的な刻みであるとか木管の走句であるとかいちいちはっきりと認識でき、決して上手いとは言われないRVWの管弦楽法の意外なプロフェッショナリズムを堪能できる。ブラスはブラスでこのオケは余り派手なほうではないけれどアルトサックスから提示される第二主題からしてノリノリ。終楽章は逆に弦楽器が主体となりRVWらしい横の流れの折り重なる中でしめやかに、しかし全楽章とのバランスを崩さず、コントラストをいたずらにあおることもなく終結していく。この楽章、現代のミステリ系映画音楽に通じるところがあるなあと思った。そんなことを考えさせるくらい客観性も保たれている。

ミヨー:バレエ音楽「屋根の上の牛」

○バーンスタイン指揮フランス国立管弦楽団(EMI)1977・CD

やや重いが旋律に重点を置いているためだろう。ペットソロや弦楽器が終始民謡旋律を情感たっぷりに歌い継ぎ、木管やブラス、打楽器が普通じゃない絡み方をして曲を盛り立てる。調子っぱずれとみなされかねないポリトナルな重なりはアイヴズを思わせる尖鋭性をしめし、リズム楽器にしても一筋縄じゃいかないところがある。だがバンスタ盤で聞かせどころはやっぱり分厚い弦楽器の響きだろう。

マーラー:交響曲第4番

○ベイステル(MS)ケンペン指揮ヒルヴァーサム・オランダ放送フィル(TELEFUNKEN/DOREMI)1949/12/28・CD

一応CDと書いたがマーラーディスコグラフィなる余計な一冊が付いて2万円とはさすがの米国マニアもビックリの様子だった。SPはこんなにはしない。私の聴いた原盤は音量が大きくなると聞こえなくなるダメ原盤だったが、演奏内容を鑑みてレストアされていても二万円は高すぎる。ハント版目録だとしたらペーパーバックだから旧版はプレミア載せても五千円くらいだったと思う。だいたいディスコグラフィなんて復刻新発見目まぐるしい昨今水物で五年もすれば役に立たない。古い情報なら古い安本かネットで十分。かつて私もハードカバーの研究用ディスコグラフィなど二万円以上で買っていたこともあるが、今やアルファベットで彩られたゴミクズだ。見識を疑う。演奏はテレフンケンの正規録音でめずらしくもない。ヒルヴェルサムは上手いといえば上手いが、録音が古くいまひとつわからない。歌唱は最初とても心もとないくぐもった声で入るが次第に乗ってはくる。ただ前に書いたように声を張り上げると音が小さくなる録音のまずさ。解釈は実直で滑らかさは無いが音楽的に楽しめる。クレンペラータイプだ。ケンペンは1番が新発見ライブ音源としてtahraより出ている。私は誤って二枚買ってしまった。一枚は枚というより組、MP3ダウンロードである。古い音源だから圧縮音源で十分ということもなく技師によってはmpeg特有の軋みを生じさせてしまい耳障りに聞こえることもある。だからCDも持っててよかった。よかったのだ!ダウンロード購買だとライナーは付かないが1000円ほど安い。

マーラー:交響曲第2番「復活」

○C.アドラー指揮VSO、フェルバーマイヤー(SP)ドレクスラー(A)オーストリア放送合唱団(M&A)1956/3/29、30オーストリア放送スタジオ録音・CD

ブル3ライヴ(LPと一日違いの録音)とのカップリング。期待していなかったが情感たっぷりの壮大な演奏でウィーン交響楽団の音が何とも言えない情趣をかもし出色の出来。スタジオ録音だけあって演奏精度に問題はなくこのオケのいい部分だけが出ている。一楽章から引き込まれるが二楽章のウィーン情緒などもなかなかのもの。ブルックナー指揮者としても名をなしていただけあって力感と起伏と自在なテンポで強引にもっていくワルターやストコのようなことはせず、ごく一部を除き師匠の譜面を尊重した正当な解釈ぶりで、それで最後まで飽きさせずに聴き通させるのは凄い。歌唱陣もふるっている。モノラル。ホーレンシュタインのVOX録音にきかれるウィーン響にも近いがもっと質はよい。○。

ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第5番

○マリナー指揮セントマーチン・イン・ザ・フィールズ(collins)CD

マリナーは素晴らしい小品集を同レーベルに録音している(londonやポリドール名義でも出ている)。これはその延長上の静かな情趣の感じられる演奏だが、このくらいの大曲ともなると若干物足りなさも感じてくる。眠くなるのだ。引っ掛かりが無いというか、5番は一応起伏のようなものがある曲なので、終楽章のやや古典的な響きで盛大に盛り上がる場面ではしっかり聞かせてほしい。いい演奏だが、そのくらいの不満は残った。6番とのカップリング。知る限りその二曲が交響曲録音の全て。

ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第8番

○ミュンシュ指揮ボストン交響楽団(PASC)1958/8/2タングルウッド・バークシャー音楽祭放送live

PRISTINE配信の新発見音源。DA盤とは異なる。本編ステレオで格段に状態はよい(ナレーション、拍手はモノラル)。もちろん録音ヨレがなくはないが時代的に許容すべきだろう。演奏は力感があり雑味が感じられるほどに楽器を鳴らし(とくに高音打楽器だ)色彩感はあるが毒々しいほどで英国的な情趣には欠ける。ただ三楽章は聴かせる。ミュンシュがフランス系指揮者とは思えないほど曲のロマン性を引き出し、現代性は響きにのみ現れているような調子で、RVWの書法の「半端さ」を気づかせてしまうところもある。ぼやかしておけばいいような弦のトレモロを粒立てさせ陳腐さを醸す、といったところである。曲慣れしていないようなミスも多い。重要なブラスのソロが落ちたり遅れたり信じられないところがあり、DAの演奏のほうが出来がよかったんじゃないかというところもある。とまれ、十分鑑賞に足る音質のミュンシュのRVWという点での価値はあり、ミュンシュ好きにはアピールするだろう。英国指揮者・楽団が絡まない演奏という点でも希少だ。

ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第2番(ロンドン交響曲)~Ⅰ、Ⅲ断片

○ゴッドフリー指揮LSO(SYMPOSIUM)1923/7/24・CD

同曲の初録音盤で、完全ではないが数年後再度全楽章の録音も行っている。1920年版の記載があるがずっと後年にわたって改訂が繰り返された曲でこれも初稿ではない筈。ゴッドフリーはサーの称号を持つ英国往年の名指揮者だが同曲の初演はトーイェが行った。この録音はさすがに古びて音も浅いが、ラッパ吹き込みなら編成を絞っているのは仕方なくエルガーの自作自演と同等程度の迫力は保っている。ノーブルで明確な指揮ぶりは心象的な情趣には走らずあくまでしっかり起伏ある交響音楽に仕立てている。だがこれだけではやっぱり何とも言えないか。ビッグ・ベンの模倣に戦前のロンドンの響きを聴く。今はネットでダウンロード販売されている。

ヴォーン・ウィリアムズ:あげひばり

◎ハーン(Vn)C.デイヴィス指揮LSO(DG)CD

ハーンにとってちょっとした転機になったかもしれない英国協奏曲集(といってもエルガーと同曲だけだけど)の埋め合わせ曲。商売上は埋め合わせとはいえ、ハーン自身の思い入れが故アイオナ・ブラウンを彷彿とさせるような柔らかな音色を通して伝わってくる佳演。バックオケの注意深さも含めてとても心象的な演奏だ。ゆったりしたテンポ、けして急激な変化をあたえず変に揺らさないテンポ、非常に自然で、描写的表現に偏ることもなく抽象性が保たれている。熟考されてこうじられた演奏だ。RVWはこういう音楽なのである。自在なスタイルをとれるこのソリストに並みならぬ力量を感じつつ、力量うんぬんとは無縁なところのある同曲の描く田園風景に浸る。繰り返すがバックオケもよい。ほんとの欲を言えばいくつかハーモニーを正確に整えすぎて音響的に出過ぎてしまっているところはあるものの、ソリストとの関係性をよくわきまえたうえでただ引っ込むのではなくしっかり、薄い情景の変化の綾をまさしく「RVWらしく」表現しているのがたまらない。

マーラー:交響曲第10番(クック改訂第三版)

○マルティノン指揮シカゴ交響楽団(Ritardando:CD-R)1968/11/21live

マルティノンにはクック改訂途中の版によるものを含めて何枚か同曲の録音が残されている。この演奏はかなり板についた感じがする。さっさと進む明るいマルティノン節、録音音質もよく、同じ組み合わせでシカゴ交響楽団自主制作ボックスにも10番クック版が収録されているのだが、遜色無い聴き心地である。私はかなり楽しめた。もっともクック版ならではの問題はあり、声部が剥き出しになる個所が多く、2楽章のヴァイオリンパートだけが細かい音符を刻む場面などではバラケがみられて「らしく」ない。流れ良さがそれを救っている。クック版ならではの「マーラーぽくない」フレーズでの違和感もこのスタイルだと率直に伝わってきて、終楽章フルートから提示され奇怪な変容をなすメロディなど「もっと生きていたらこんなの差し替えたろうな」と思ってしまう。ザンデルリンク盤の恣意性がもたらした説得力がここにはない。音響の迫力に欠けるところもあり、後半楽章を象徴する葬送の太鼓も響きが浅くて「音楽的過ぎる」。いろいろ書いたが全般にはじつに聴きやすく、マルティノンらしい色彩味があって他には聴けない特色があり、終演後一人ブラヴォを叫ぶ人に加担したくなる、そんな演奏。

ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲

○ベルクハウト(HRP)ムジカ・ダ・カメラ(decca)LP

繊細でリリカルで節度あるニュアンス付けがなかなかのハーピズムを振り撒いている。このアルカイックでいかにもドビュッシーらしい典雅な作品に期待されるそのものがここにある。感心してしまった。

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番

○アンダ(P)ロスバウト指揮バーデンバーデン南西ドイツ放送交響楽団(HANSSLER)1953/5/3・CD

軽い。この曲は難曲のふりをしながら弾き熟せる人は簡単に弾き熟せてしまう印象がある。ソリストの器質的なものもあるだろう。ロスバウトは一部中欧らしい底から響く粘りを聴かせるもののだいたいにして正攻法の歪みのないサポートにてっし、その上でアンダはとくに技巧派ぶることも思わせぶりなロマンチシズムを盛り込むこともなく、かといってけしてそつなくは「無い」演奏を提示する。いや、なんだか少し雑味すらあるのだが、響きの透明感は紛れも無くこの人のもの。軽い、とは書いたがちゃんと全ての音は出ている、そのうえで軽く感じる。○。

シベリウス:交響曲第1番

○バルビローリ指揮NYP(columbia/DUTTON,BS)1942/4/11・CD

私は過渡期的だと感じた。横の流れからロマンティックな音楽を作ろうとするバルビと、冷めた様子でそつなくこなそうとするオケ、という印象も持った。しょうじきぱっとしない。録音はこの年にしてはよくレストアできたなあというレベルの雑音のなさで、逆に言うと冷めた音に聴こえる原因はこのノイズリダクションにあるのかもしれない。まだまだ個性も発揮されず、強靭な歌心も見えてこない演奏。

ミヨー:バレエ音楽「屋根の上の牛」

○ミトロプーロス指揮ミネアポリス交響楽団(cherry他)1945/3/2・CD

こういうあほみたいな曲が代表作とされるとミヨーも浮かばれないよなあと思いつつ、見る人は見ていて譜面から先進性を読み取りそれを価値基準に演奏を聴く。私はもうめんどくさいので漫然と聴くのだが、まあ古いのとこのオケなのとミトプーなので雑味が感じられるのはしょうがない。猥雑な印象をあたえる意図もあったと考えればこれでいいのだろう。ラヴェルが嫉妬したというのがよくわからないが、旋律とリズムの天才性はたしかに感じ取れる。旋律といっても引用だけど。

プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番

○ツァーク(P)ザンデルリンク指揮ソヴィエト放送交響楽団(melodiya)1959・CD

後退したようなロマンティックな作品でとくにオケ部のどんよりしたラフマニ臭にはウンザリするが、それとはほとんど立体的に絡むことなく音を並べ続けるソロピアノは洗練され垢抜けた非常に聴き映えのする音を提示してくる。旋律がわかりやすいのは3番には負けるものの、3番よりも個性が薄く聞きやすいと言えると思う。とにかくオケが野暮ったいのは演奏のせいなのか、いややっぱり曲のせいだろう。ツァークはやや線は細いものの録音バランスがよく(モノラルだが)細かい音まで聞き逃させることはない。○。

ルーセル:バレエ音楽「バッカスとアリアーヌ」第二組曲

○マルケヴィッチ指揮RIAS管弦楽団(audite)1952-53・CD

重量感があり濁った響きで(中声部の分離の悪い録音のせいもある)けっして技術的にうまいとは言えない演奏だが、マルケの強力な発音、前進性、さらに舞踏表現にいたってリズムのキレ、このあたりはルーセルを踊りの音楽と捉えることのできる正統な表現として評価できるだろう。ルーセルの分厚い響きの前衛性はともすると重すぎて踊れない音楽として認識させる。中欧オケを使いながらまるでイタリアオケのような浮き立つようなリズムを刻ませるのはさすがの統率力といったところだ。
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