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マーラー:交響曲第2番「復活」~Ⅴ.リハーサル

○バーンスタイン指揮ボストン交響楽団他(whra)1949/3/21live・CD

鄙びた音を出していたオケがバンスタの力づくの指示で粘着気質のアクの強いオケに変貌するさまが面白い。まさに指揮により変貌するのだ。まず終盤の歌唱から確認し、次いで頭からつまみ食いしていくが、場所こそ違えどどんどんアンサンブルがまとまっていくのは凄い。キレも良くなり合奏も分厚くなる。伸び縮みはいくらなんでも極端で恣意的過ぎるが(歌手もそれに合わせさせられるのだ)それはまた別問題、これはドキュメントとして面白い。○。
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ウォルトン:弦楽四重奏曲

◯ハリウッド四重奏団(capitol)1949/11/2、3・SP

一般に聴かれる録音はウォルトンの指示で採り直されたものとはよく知られている。これはウォルトンを怒らせた初録音という。最近ネットで公開されているものである。さらさら流れるように達者な演奏が進むさまはTESTAMENT復刻盤と大した違いは感じないのだが、スケルツォの繰り返しをしつこいとみなして奏者が勝手に削ったのが逆鱗に触れたらしい。だが、再録音により地球の裏のウォルトンはえらく気に入り、この曲はハリウッド四重奏団にしかやらせないようなことを言っていたそうだから気まぐれだが、まあ、いずれここまで、集中して取り組んだ演奏もなかろうし、奏者のレベルからしてもこれ以上ない。音のキレの凄さと言ったらない。二度目よりもスピードが早くテンションも高く感じるのは印象に過ぎないか。◎にしたい◯。

メシアン:トゥーランガリラ交響曲~リハーサル

◯バーンスタイン指揮ボストン交響楽団(WHRA)1949/11/28live・CD

6分余りの記録はボストン交響楽団記念盤で出たことがあるが、この嗄れたナレーションで始まる26分余りの長尺は初出かと思う。恐らく新しい放送音源(晩年の本人のナレーション)からのものだと思う。難しい曲であることが伺えるが叙情的でしつこくない官能性が美しく印象的。いっぽう打楽器やピアノのポリリズム的な絡みが特徴的なアクセントを加えている様子が一層強調されていて、対比が一種乖離的にも感じられ、アイヴズの曲のような重層性を感じさせる。注意深い指示も注目される。5楽章が入っていて驚くが余りに重くて尖さが無い。もっと鋭く軽やかさを感じさせるくらいの響きが欲しい楽章だが、初演者記録として貴重か。

ショスタコーヴィチ:交響曲第7番~Ⅰ.リハーサル

◯バーンスタイン指揮ボストン交響楽団(WHRA)1948/12/22live・CD

かなり意志的なものの感じられる本番リハの記録。本番全曲は既出、このボックスはトゥーランガリラなどほぼ既出のもので占められているが、この音源は初出だと思う。オケの音が鄙びているのは録音のせいと思われ、若干の力の抜きはあるかもしれないが、バンスタの積極的で情熱的な言葉が煽りに煽って、ここで聴かれるボレロの模倣ひとつ取ってみても止まってばかりの指示ばかり。聴くにつけバンスタのショスタコーヴィチはあくまで音楽としての表現を追求していてその底にある精神性とか文学的理由には興味がないことがわかるが、ゲネプロでそんなことに言及するわけもないか。私は楽しめた。バンスタのショスタコーヴィチファンなら。

ラファエル:交響曲第2番

◯アルトシュタット指揮中部ドイツ放送交響楽団(CPO)2007/3/19-22・CD

ワグナーが始まったか!と思うとマーラーの復活冒頭に似た音形が繰り返され、しかし何か浅薄で構造的な面白みがない。かなりのっぺりした、しかし耳馴染みは良い音楽が展開されてゆき、次第に飽きてくるが、適度に現代的でマーラーとは違う。ベルリオーズの幻想のような所もあるが、おおむねはラファエル特有の「聞きやすさ」で占められているがゆえの、つまらなさがあり、これをやりきったオケに喝采。ちょっとヴォーン・ウィリアムズの牧歌的音楽を彷彿とさせるところもある。

ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」

◯シェフチク・ルホツキー四重奏団(RCD)1929・CD

チェコの伝説的団体だが、おしなべて速く緊密である、というところはともかく、冒頭よりノンヴィヴ、その後スルポンティチェルロやポルタメントや特殊奏法が目立ち、これがそもそもの東欧のやり方か!と思った。とくにノンヴィヴは至る所で使われ、ヘタに聞こえてしまうところもある。CDは補正がかかりすぎて音色までわからないが、前時代的な艶っぽいものなのかもしれない。◯。この団体は細かい曲をも録音していて一部はこのCDに入っているが全部聴いてみたい。

リムスキー・コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」

◯ストコフスキ指揮フィラデルフィア管弦楽団(FKM:CD-R)1962/2/6live

ホワイトノイズが多いが音は明晰でステレオ。デロデロなのだがそれが最も際立つのはやはり三楽章。ストコの手綱さばきもなかなかのものでフィラ管を自由自在に動かして極限の伸び縮み歌を聴かせている。弦のアンサンブルがこれで崩れないのはすごい。解釈が行き届き過ぎている。ストコの掌中に戻ったフィラ管のパワーを魅せつけるのに最も適した曲、四楽章冒頭の異常な迫力から、ストコここにありというような音楽の洪水を楽しみましょう。

シマノフスキ:交響曲第4番「交響的協奏曲」

◯マツエフ(P)ゲルギエフ指揮LSO(LSO)2012/12live・CD

迫力のsacdでこの曲の高精度な演奏を楽しめるだけでも良い。ゲルギーの全集からの一曲であるが、ソリストが良い。強靭では無いのだが、二楽章の表現はこれまでによくあったような直線的なものではなく、解釈されたものであり、聴き応えがある。一楽章もいいが、三楽章はややテンポが停滞する感もある、これは他の盤でもみられる現象なのではあるが。ゲルギーはけして巧緻ではないのだが勢いと力があり、ロシアの伝統と現代のオールマイティ指揮者の融合というような、逆にいうとやや半端な部分もあり、圧倒的では無いが、それなりにリズムも強く、迫力はある。オケのせいもあるか。

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲

◯ストコフスキ指揮フランクフルト放送交響楽団(SCC:CD-R/M&A)1955/5/31・CD

ストコフスキーは大量のフランス物を残しているが、正統的なものではなく、フランス物好きには受けないことが多い。これは意外とからっとした演奏のように感じる。おそらくオケの音のせいだろう。テンポはねっとりしている。

ストラヴィンスキー:ミサ曲

◯ストコフスキ指揮フランクフルト放送交響楽団他(SCC:CD-R/M&A)1955/5/31・CD

抽象度の高い、まさにミサ曲という曲を作ったわけで、擬古典ではないがほぼ教会で演奏されても違和感の無い曲である。混声合唱も入るがいくぶん生々しいのは演奏のせいか。意外な程ストコフスキーらしさの出ない演奏。

メシアン:聖体秘蹟への賛歌

◯ストコフスキ指揮フランクフルト放送交響楽団(SCC:CD-R/M&A)1955/5/31・CD

派手な曲でこの楽団がやるとブラス斉唱がマーラーのように聴こえてしまうが、ストコフスキーらしい表現でもあろう。メシアンの色彩はそれほど強調されずやや違和感がある。演奏的には速く、ダイナミック。

マクダウェル:ピアノ協奏曲第2番~Ⅰ、Ⅱ

◯フランセス・ナッシュ(P)ストコフスキ指揮NBC交響楽団(SCC:CD-R)1942/4/7live

美人ピアニストでならしたナッシュの得意としたマクダウェルだが、どうも地味なロマン派で、メロディの美しさくらいしか聴くところがなく、ピアノもありきたりの書法とあって、興味が惹かれない。二楽章はまだ個性があって楽しいのだが短い。ナッシュはそつないし、どちらかといえば現代的なピアニズムを発揮している、けしてデロデロにはならないし、ストコも伴奏にてっしている。うーん。演奏レベルに◯。

ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」

◯ストコフスキ指揮NBC交響楽団(SCC:CD-R)1942/4/7live

綻びやつんのめりもあるもののそれもひっくるめてNBCの演奏だなあ、すげー、という集中力。ストコフスキーがスピードを煽るのもまたいい。色彩的処理の上手さはトスカニーニを凌駕するのではないか、この悪い録音からもむせ返るような音の開放感が感じ取れる。引き締まった火の鳥で、ストコフスキーのイメージから外れるかもしれないが、末尾の切り方のおかしさにストコフスキーらしさは出ている。◯。

ラファエル:ヤボナー

◯ストコフスキ指揮北西ドイツ放送交響楽団(SCC:CD-R)1952/7/7

余りの曲の良さに思わずcpoの交響曲集を買ってしまったのだが、このポスト・マーラーと目されたうちの一人であるギュンター・ラファエルはナチの迫害を受けたものの、多数の作品を巨匠や若き名手に演奏されていた人気作曲家でもあり、派手で人好きするわりに深みには欠けるかもしれないが、今の耳からするとけして人気が無くなる理由はわからない。確かに節操のない作風の幅で雑多な作品を量産し、演奏困難なほど長大な作品を作るなど、現代作曲家としてどうなのか、というところもあるが、職人気質を好む人には受ける要素が依然あると思う。この曲は東洋趣味があらわれコダーイなども想起する組曲だが、ストコフスキーの派手な音響がじつに曲の魅力を引き出している。オケはほんとに上手い。作品番号66ということで円熟期のものということもあるか、生硬なところはかけらもないので、安心して聴けます。

ファリャ:バレエ組曲「恋は魔術師」

◯ストコフスキ指揮北西ドイツ放送交響楽団(SCC:CD-R)1952/7/7

熱気ある曲に即興的で拡散傾向の指揮者、そこへきて冷たく精緻なドイツオケというところが面白い。精緻さが滑稽なまでに曲の熱気を克明に「再現」しているところが面白い。ストコフスキーの勢い任せの指揮がやや違和感を覚えさせるが、オケがうますぎて崩壊なぞしないものだから迫力に押し切られて、これでいいのだ、と思わせてしまう。筋肉質で圧倒的なオケ。録音も案外良い。◯。

グラズノフ:幻想曲「森」

◯オルロフ指揮ソヴィエト国立放送管弦楽団(musiconline他)CD

ワンパターンなロシア節が横溢するがグラズノフには珍しい鳥の鳴き声の模倣や印象派のような絵画的表現が終盤を盛り立てる。オルロフはこのオケの方が合っているらしい。ワグナーやリムスキーのような壮大さは無いもののグラズノフそのものの魅力のみを上手く引き出している。

グラズノフ:バレエの情景~操り人形

◯オルロフ指揮ソヴィエト国立放送管弦楽団(musiconline他)CD

チャイコ風のバレエ小品といった趣だがフランス的な洒落た響きも楽しく、ここではオルロフもきらびやかにやってのけている。

グラズノフ:バレエ曲「お嬢さん女中」抜粋

オルロフ指揮ボリショイ劇場管弦楽団(musiconline他)CD

伝説的指揮者オルロフによるグラズノフの代表作から6曲抜粋だが、古い録音ゆえの脇の甘さや素朴さが耳につく。下手ではないが今の耳からすると褒められたものではない箇所も多い。おしなべて木管はよくできているが弦が雑然としている。ソリストすらとちる。曲の古臭さがひときわ際立つような解釈の無個性さも気になる。無印。つまんなかった。

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」

◯エリアスベルク指揮レニングラード交響楽団、グリンカ教会合唱団、アンドルシェヴィチ、ティクニュス他(放送) 1974/12/10live

大変引き締まった演奏で、二楽章が素晴らしい。オケはウィーン交響楽団みたいなものでかなり問題はあるのだが、エリアスベルクの気合が曲をしっかり芯の通ったものに仕立てている。四楽章冒頭の弱々しさが気になった他は私は文句が無い。第九にふさわしい名演。合唱も覇気に満ちているがソリストは私には力不足でよくわからないすいません。

ガーシュイン:三つの前奏曲~Ⅱ.

○リットン(P)(放送)1980/1live

ラプソディインブルーのアンコールとしてロシアで演奏されたもの。達者なソリストだがこの曲ではとくに魅力的なガーシュインを演じてみせており、自作自演なんかより数倍素晴らしい。楽しい。
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