コープランド:アパラチアの春(ピアノ版)

○作曲家、スミット(P)(SLS:CD-R)1944/7

酷いノイズだが仕方ない。元は透明感に満ちた静謐な演奏のようであるだけに一層惜しい。コープランドは作曲家演奏家に多い、かなりよたるところのある演奏を繰り広げているが、リズム感は良く、良し悪しである。○にはしておく。私はよくわからなかったが全曲ではないとのこと。ロジンスキの同曲とのカップリングで、そちら演奏はNYPのボックス収録のものと同じ。
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グリンカ:ルスランとリュドミラ序曲

◎スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団(放送)1970年代/4/6ブダペストlive

呆れる程のスピード。表出意欲のかたまり。今更この曲で◎をつけても他にいくらでも名演があるというものではあるが、直感的に◎をつけた。丁々発止のアンサンブルに瞠目。第二主題を提示するチェロの音色に刮目。

ベートーヴェン:交響曲第7番

○スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団(放送)1970年代/4/6ブダペストlive

強奏部になるとぶっ放し音が鳴り響き、合奏ではブラスが突出する、しかし弱音のやり取りはなかなかバランス良くビシッとアンサンブルを決めてくる。ブラームス的なベートーヴェンで、後期ロマン派として聴けば非常に納得感のある演奏。最盛期ソビ響の激烈アンサンブルは当然四楽章でハデハデに炸裂するので安心だ。○。

グラズノフ:バレエ曲「ライモンダ」~間奏曲抜粋

○スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団(放送)1970年代/4/6ブダペストlive

じつはこのベト7をメインとする演奏会で一番耳を惹いたのはこの曲で、リズムよしキレよしで楽曲は凡庸であるもののじつに爽快に聞けた。

プロコフィエフ:古典交響曲(交響曲第1番)

○スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団(放送)1970年代/4/6ブダペストlive

音の切れやリズム良さはそれほど感じられない。スヴェトラらしいというか、少し拡散傾向のある演奏で、終楽章まできてやっとスピーディなアンサンブルを魅せるものの、そこまでは普通の演奏、ちょっと音量のでかい、といった感じだった。○。

チャイコフスキー:交響曲第3番~Ⅴ

○スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団(放送)1970年代/4/6ブダペストlive

アンコールの最後の曲として演奏されたもの。欧州の演奏ではノーブルな雰囲気を漂わせた祝典行進曲のような面白さが出るが、これはもうロシアロシアした派手なもので、しかしこちらのほうが正しいのではないかと思わせる。ブラヴォの嵐で終わるのもスヴェトラらしい。そこまで超名演とは思わないが・・・○。

コープランド:交響曲第3番

○セル指揮NYP(SLS:CD-R他)1947/12/21live

ノイズがかなり耳障りだが仕方ない※。即物的でぶっきらぼうな感すらある出だしからセルらしさを感じるが、音楽の盛り上がりとともに畳み掛けるような表現はまるでショスタコを聴いているようで迫力ある。二楽章では新古典的な構造がこれまたプロコを思わせる迫力だ。四楽章は庶民のためのファンファーレがややせせこましく弱いものの、それなりにまとまっている。けしてセルのトップクラスの演奏ではないし、この曲の透明感ある感興を引き出した解釈でもないが、それなりに聴ける。 ※ノイズリダクション版ダウンロード音源が発売された。

ミャスコフスキー:交響曲第21番

○オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団(SLS:CD-R)1944/10/28放送live

ノイズがかなりきついがこの組み合わせでは47年11月22日の名演が残されているので、三年遡ったこちらも期待してしまう。じっさいにはスタジオ盤と余り変わらず(録音時間は5秒しか違わない!)、しかし一部過大なデフォルメであるとかちょっと雑味が混ざるようなところがあるとか、確かに違いは認識できる。苦難の中に希望を見出し這い上がろうとするも最後は力尽きるというような、単一楽章で短いながらも充実した内容の作品、オーマンディはよくとらえて演じている。○。

ウィリアム・シューマン:アメリカ祝典序曲

○バーンスタイン指揮ロス・フィル(DG)1982/7・CD

正直祝典序曲と言われてもちょっと・・・と思う曲だが、かっこいいところが無いわけでもなく、物凄い息の長い管楽器に合奏協奏曲ふうに突っ走る弦、といった取り合わせは個性的といったところか。ロスフィルはがんばっている。

コープランド:アパラチアの春

○バーンスタイン指揮ロス・フィル(DG)1982/7・CD

コープランドに期待される明るく軽いだけの音楽では必ずしもなく、重心の低い響きで心象的な風景を描き出すところもあり、バーンスタインならではの深みがあらわれている。音楽自体が余り意味深いものではないだけにそれが正しいのかどうかはわからないが、田舎の風景を素直にゆったり楽しむだけではなく、、、まあそれでいいのだけども。ロスフィルは雑味なく楽しい。

バーンスタイン:バレエ音楽「オン・ザ・タウン」

○作曲家指揮オン・ザ・タウン・オーケストラ(RCA)1945/2/3・CD

ミュージカルからの音楽であり個人的には「音楽だけ」で楽しめる内容かな・・?という疑問符を付けたくなる作品。録音が古く演奏もやや鄙びている。わりと晦渋なものを含むのがバンスタらしいところだと思う。

バーンスタイン:キャンディード序曲

○作曲家指揮ロス・フィル(DG)1982/7・CD

わりとハスッパな音で曲の娯楽性をひときわ世俗的に引き出したような演奏ぶり。生き生きとしたスピーディな音楽。

バーバー:弦楽のためのアダージオ

○バーンスタイン指揮ロス・フィル(DG)1982/7・CD

ねちっこくはなく、静謐で素直な演奏。クライマックスこそ粘るような表現はみられるものの、それ以外ではむしろ弱音過ぎるくらいの弱音で静かな重奏を聞かせている。

ワグナー:ジークフリート牧歌

○マイロヴィッツ指揮グランド・オーケストラ(pathe他)1934/11/20パリ・SP

なかなか深く、起伏あるロマンティックな演奏ぶりで惹きつける物がある。現行版とちょっと違う部分があるように思うが曲の流れは良い。また、オケがけっこう巧い。佳演。

ミヨー:バレエ音楽「屋根の上の牛」

○ナガノ指揮リヨン歌劇場管弦楽団(erato)1992・CD

キッチュで賑賑しい雰囲気はよく出ている。オケの感じが「ちょうど良い」。半面、やや地味というか特長をあげづらい演奏であり、どちらにも振り切らない感じがする。まあ、○です。

ドビュッシー:三つの交響的エスキース「海」

○スヴェトラーノフ指揮LSO(ica,bbc)1975/4/17live・CD

凄絶なブラヴォで終わる壮年期スヴェトラーノフの激演。とくに両端楽章のスピードと迫力は凄い。まったくロシア式発音をブラスや太鼓などに指示し、太筆描きの海をギラギラ煌めかせる。音がいちいち太いのがいい。音画ではなく文字通り交響曲として自己流を押し出した演奏だろう。オケがまた良かった。ロシアオケではキツすぎる。○。ストラヴィンスキーが火の鳥を海と改作したような感じの演奏と言ったらどうだろう。

ドン・ギリス:交響曲第51/2番「楽しむための交響曲」

○トスカニーニ指揮NBC交響楽団(放送)1947/9/21初演live

アンダーソンがシンフォニーを書いたら?ガーシュインがシンフォニーを書いたら?こんな曲になっていたかもしれない。3楽章制の簡潔な作品だがとにかく楽天的過ぎて、交響曲第六番に満たないということでごとにぶんのいち、と名付られたという。それをまたNBC交響楽団がきっちり胸のすく演奏で仕上げてくれている。拍手喝采で終わる。トスカニーニの颯爽とした指揮ぶりも曲にあっている。今は動画共有サイトで聴くことができる。○。個人的には圧倒的にカッコいい一楽章オススメ。

ブラッハー:パガニーニの主題による変奏曲

○ヒンデミット指揮ラ・フェニス劇場管弦楽団(放送)1961/4/14live

例によってパガニーニは冒頭だけ派手に現れてすぐ解体されてしまう。スケール状の音型が多用されスピーディな展開をみせる。ヒンデミットの指揮はしっかりしている。ブラッヒャーはかっこいいのでこのくらいの長さ、16分程度なら耐えられる。○。

ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

○バーンスタイン指揮ニューヨーク・スタジアム交響楽団(DG)1953

何かマーラーぽい新世界である。重量感のある響きで、オケの技術的にもまずまず、バーンスタインの歌い回しは独特の感傷を煽る。早い楽章はスピードとテンションを保ちフォルムが崩れることはない。50年代のイケイケのバンスタといったところか。但し、四楽章の恣意的な操作は是非あるところだろう。

ラヴェル:ピアノ三重奏曲

○トリオ・ディ・トリエステ(DG)1959

ラヴェルとしてはどうかというところはあるが、情感たっぷりの表現はテンポを大いに揺らすところさえあり、耳を惹いた。いわばロマン派音楽の流儀で太くやったラヴェルであり、繊細さや透明感は無い。が、特筆すべき演奏とは思った。最近特筆すべき演奏が無い中でこれは印象的だった。
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