ドヴォルザーク:チェロ協奏曲(1894-95)

○ロストロポーヴィチ(Vc)カラヤン指揮ベルリン・フィル(DG)1968/9小澤盤とカラヤン盤はけっこう印象が似ているのだが、無個性なまでにオーソドックスな演奏をみせる小澤にたいして、カラヤンはソリストをも飲み込むような巨大な独特の世界を作り上げている。テヌートの多用が気持ち悪いとか、ベルリン・フィルが思う存分歌う事が出来ず窮屈そうとか、カラヤン・ベルリンのコンビに見られる負の要素がここでも感じられるのだが、大きな視点から見ればそれは交響曲的な発想にもとづいているといえよう。そこが魅力である。また、音表現の柔らかさもこの人独特のものだ。ロストロポーヴィチはまったく危なげない演奏で答えている。それは小澤盤も同じで、細部のアバウトさには一言ある人もいようが、私はこれでも十分楽しめると思った。もっとも双方ロストロの個性はそれほど表立ってこないから、そこで評価はわかれよう。,
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