ハンソン:交響曲第2番<ロマンティック>(1930)
○スラットキン指揮セント・ルイス交響楽団(EMI)1986/4佳演。この曲にあたるならまずこの演奏で楽しんで頂きたい。自作自演盤のせせこましい録音と違い、雄大なスケールをもって描かれる北国のロマン、時代柄コンパクトにまとまりすぎているきらいもある曲だが、スラットキンは透明感にスケール感を併せ持った指揮者であり、曲のそういった欠点をうまくカバーしている。私もこの演奏で曲を知りいたく感動したのだが、だいぶん経って再びこの盤をかけたとき、その印象が全く変わらないことを確認した。アメリカ20世紀前半におこったネオ・ロマンチシズムの旗手ハンソンの最高傑作を、無名曲の名シェフスラットキンによる演奏で、ぜひご賞味ください。聴きおわったあとのすがすがしさはなかなか得られないものだ。,
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