伊福部昭:リトミカ・オスティナータ(初版)

○金井裕(P)上田仁指揮東京交響楽団(universal/TBS)1961/10/9初演live・CD

何かに似ているがその何かがわからない、まさに存在しないものの模倣品である。リズムと軽い音響はアメリカアカデミズムのコープランドらを彷彿とさせるが描いている色彩が違う。われわれにはもっと身近な音楽だ。遡ってプロコやストラヴィンスキーの影響を口にするのは野暮というものだろう。演奏はびっくりするほど達者でこなれている。ブラスがなかなかがんばってるしアンサンブルもしっかりしていてリズムがあまり乱れない。リズムといえば伊福部マーチが依然存在していた初版なわけだが、ゴジラのテーマとされるものは音が同じだけでリズムは違うしみぢかい。でもこのへんのかっこよさはアメリカの舞踏音楽にも無い深みと親しみやすさがあるし削った理由は不明だ。総じて伊福部昭シラネ世代にもアピールしうる曲に演奏です。
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