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リヴィエ:交響曲第3番(弦楽合奏のための)

ツィピーヌ指揮ORTF(BNF/youtube/PATHE)

モノラル音源を多数復刻配信しているBNF(Amazonデジタルミュージックにもあり、モノラルバージョン、と書いてあるがおそらくモノラルしかない)もしくはyoutubeでも聴ける。5番とのカップリング(ツィピーヌはこの二曲しかない)。このてのアナログ録音というのは、わたしもかつては無頓着だったが、録音(機材・テクニック)自体の素朴さ、記録メディア自体の内包する問題(象徴的にはノイズ)、再生機器や技術の適不適によって、演奏や楽曲に対する「事実と異なる悪印象」を与えられてしまう恐れがある。音盤はCDなどデジタルメディア化後、聴きやすさ重視のリマスタリング(ノイズ除去、「邪魔な」音域の削除、残響付加、音量操作など)が常態化したが、それに対する反動として、原音に忠実に再現、などといって、ひどいものになるとそのまんまの「板起こし」をあえて発売する代物も増えた。だが、その流れで原盤ないし初期盤にこだわって立ち返るとなった場合、よほど前掲の「リスク」を念頭におき、「聴きたい、聴くべき音だけを選別して聴ける耳と脳の訓練をへた人」でないと、頭で考えているより実際は、たしかに情報量が削られることはないかもしれないがそのぶん「余計な情報」も入り、「真価」はきわめて伝わりづらくなる。単純に音量だけでも注意したい。オーケストラはそもそも「大音量」なものだ。原音再生にこだわってノイズも大音量になった結果、鑑賞どころでなくなっては元も子もない。それが楽曲や演奏への評価にすりかわることもありうる。聴くものによって、自分の耳に適した音を作る、という意識も必要だ。それが面倒なら、無難なのは一般的なリマスタリング音源を聴くことであり、Amazonデジタルミュージック(のBNF音源)のような聴きやすい加工が激しく加えられたものを、ノイズレスで「大音量で聴く」のが肝要である。

このマイナー曲のアナログ録音はリマスタリング音源で聴けば十分と思う。微細な綾は聴き取れないかもしれないが大枠はしっかり伝わる。ツィピーヌの造り出す響きの迫力も伝わるし、スリムな(痩せた)専門室内楽団のギスギスした演奏を好まない私は古いスタイルのこのような分厚い演奏のほうが好きで、そうなるとノイズレスな音源、安心して音量を上げれば、ツィピーヌの作り上げる合奏の音圧が凄く強いことがわかって、デゾルミエールの演奏の貧相さも相対的にわかる。デゾは楽曲そのものの魅力と問題点をそのまま提示した(某サイトで同曲はパイヤールとツイピーヌしかないようなことを書いてあったがSP末期のデゾ音源もあるのだよ)。ツィピーヌはパストラーレとあからさまに題されたキャッチーな1楽章はともかく、2楽章についてはショスタコーヴィチ的楽曲として部分部分ではなく全体をまとめ上げ、後半楽章にてどんどん現代室内合奏曲風になっていくところは、きちんと4楽章構成の中の後半楽章として構成し、なおかつ少し前時代的なボリューミーな音をきちんとアンサンブルさせてスケール感、そして「聴かせどころ」を明示、結果として非常に耳なじみの良い「リヴィエの代表作」として認識させてくれる。付け加えるならもうリバーブかけて疑似ステレオ化して聴いてほしい。こういう新しい曲は新しい演奏として聴かないと楽しめない。

1、2楽章
3、4楽章
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