マーラー:交響曲第1番「巨人」

マルティノン指揮ORTF(ina配信)1971/11/17live

マーラーを得意としただけあり、かなり揺らしてきて面白い。基本的には他の記録でも聴かれる解釈ではあるが、即興的なところが多かったのだろう、機能性に欠けるオケが前半楽章の随所でついてけないのは残念。特に一楽章、後半から終盤ではミスやズレが頻発し瓦解寸前、終わり方も無理矢理。そこから二楽章冒頭、よせばいいのにリズムをズラそうとして、これが揃わずバラバラで人工的。重量感もありそこそこ楽しい踊りなのに勿体無い。ラストの再現ではズラさず明確なリズムできっちり演っている。これは敢えての解釈だろう。後半楽章は前半楽章はほどの揺らしはなく、滑らかなアーティキュレーション付けが楽しめる。相変わらず弦の細かい動きが揃わないなどフランスオケ特有のアバウトさは感じられるが、本来的にドラマティックな要素が強い音楽なので、多少瑕疵はあってもそこに沿って進行するだけでも十分揺さぶられるものである。極端に煽ったり激しい音は出さないが(ブラスの丸い音はオケの性格なので仕方ない)、アルマを魅了したバルビローリのような確信犯的な設計自体で惹きつける。マルティノンの解釈の面白いところは曲によって分析的であったり主情的であったりするところで、タイタンについては後者だから、素直に楽しい(マーラーでも千人など大曲になると前者の色が濃い)。大ブラヴォで締まるのも頷ける。
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